タイトル

開講年度 開講学部等
2025 経済学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
通年 月7~8   8.5
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1033160002 演習Ⅰ[Seminar Ⅰ] 日本語 4
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
木部 和昭[KIBE Kazuaki]
担当教員[ローマ字表記]
木部 和昭 [KIBE Kazuaki]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
近代日本経済史研究
  〜明治・大正・昭和期の日本経済の歴史を分析する〜
 本演習では、明治以降、終戦までの日本経済史について、その基礎知識や、経済史研究の理論、実証分析の手法を習得する事を目指す。内容としては特に、各人の身近な地域や興味ある企業・産業・人物などを取り上げ、その歴史を自分たちの手で解明し分析してもらう。主な対象としては、身近な地域の経済を歴史的に分析する事を考えているが、各人の興味関心に応じて、必ずしもこれに限定するわけではない。最終的には、資史料を用いて具体的な分析を行い、教科書に出てくる経済史とは異なった新たな歴史像を自ら発見してもらいたい。大学で勉強する歴史は高校までの日本史・世界史と異なり、単に知識を暗記するだけの学問ではない。自らが歴史を解明し、分析するという点に興味を持つ学生の受講を歓迎する。
授業の到達目標
(1)明治以降、終戦までの日本経済史について、その基礎知識や、経済史研究の理論、実証分析の手法を習得する事を目指す。
(2)身近な地域や興味ある企業・産業・人物などを取り上げ、その歴史を自分たちの手で解明し分析する能力を身につける。
(3)史資料を用いた歴史の実証が行えるようにする。
授業計画
【全体】
(1)2年生の前半は下記のテキストの輪読を通じて、近代日本経済史の基礎知識、論点を学習する。
(2)夏休みには「人物・企業から見た日本経済史」というテーマでレポートを課す。後期には、各自のレポートをもとに、近代日本の経済発展の担い手となった企業やそれを創設した企業家について報告を行ってもらう。
(3)日本経済史の実証的研究に必要不可欠なものに、資史料の調査・分析がある。本演習では、上記と平行して、戦前期の資史料講読を行い、調査・分析の基本的手法を習得する。戦前の文献・法令・新聞などは、現在とは全く異なる文語・旧字体で書かれているが、慣れれば同じ日本語なのでそんなに難しくはない。なるべく多くの原史料に触れる機会を得るため、山口県文書館などの資料保存機関へ調査に出かける場合もある。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 導入 初顔合わせ
ゼミの進め方などのガイダンス
宿題(戦前期の新聞を読む)
(学修時間の目安 2時間以上)
第2回 戦前期の新聞を読む 第一次世界大戦当時の「防長新聞」
(各自の興味を持った記事の紹介)
報告準備・予習(テキスト該当箇所を読んでおく)
(学修時間の目安 2時間以上)
第3回 テキスト輪読(報告) 明治維新 報告準備・予習(テキスト該当箇所を読んでおく)
(学修時間の目安 2時間以上)
第4回 テキスト輪読(報告) 殖産興業と松方財政 報告準備・予習(テキスト該当箇所を読んでおく)
(学修時間の目安 2時間以上)
第5回 テキスト輪読(報告) 近代産業の発達(1)軽工業 報告準備・予習(テキスト該当箇所を読んでおく)
(学修時間の目安 2時間以上)
第6回 テキスト輪読(報告) 近代産業の発達(2)重工業 報告準備・予習(テキスト該当箇所を読んでおく)
(学修時間の目安 2時間以上)
第7回 テキスト輪読(報告) 日清・日露戦争と日本経済 報告準備・予習(テキスト該当箇所を読んでおく)
(学修時間の目安 2時間以上)
第8回 史料講読 テキストの資料集より近代日本経済史の基本史料を読む 報告準備・予習(テキスト該当箇所を読んでおく)
(学修時間の目安 2時間以上)
第9回 テキスト輪読(報告) 第一次世界大戦と日本経済 報告準備・予習(テキスト該当箇所を読んでおく)
(学修時間の目安 2時間以上)
第10回 テキスト輪読(報告) 1920年代 報告準備・予習(テキスト該当箇所を読んでおく)
(学修時間の目安 2時間以上)
第11回 テキスト輪読(報告) 昭和恐慌 報告準備・予習(テキスト該当箇所を読んでおく)
(学修時間の目安 2時間以上)
第12回 テキスト輪読(報告) 高橋財政 報告準備・予習(テキスト該当箇所を読んでおく)
(学修時間の目安 2時間以上)
第13回 テキスト輪読(報告) 戦時経済 テキストの復習
(学修時間の目安 2時間以上)
第14回 史料講読 テキストの資料集より近代日本経済史の基本史料を読む 史料講読の復習
(学修時間の目安 2時間以上)
第15回 夏休みレポート
人物・企業から見た日本経済史 宿題:レポート作成
(のべ10時間程度)
第16回 後期のガイダンス レポート確認、報告順番の決定など 報告準備
(学修時間の目安 2時間以上)
第17回 史料講読 テキストの資料集より近代日本経済史の基本史料を読む 史料講読の復習
報告準備
(学修時間の目安 2時間以上)
第18回 レポート報告 人物・企業から見た日本経済史 報告準備
(学修時間の目安 2時間以上)
第19回 レポート報告 人物・企業から見た日本経済史 報告準備
(学修時間の目安 2時間以上)
第20回 レポート報告 人物・企業から見た日本経済史 報告準備
(学修時間の目安 2時間以上)
第21回 レポート報告 人物・企業から見た日本経済史 報告準備
(学修時間の目安 2時間以上)
第22回 レポート報告 人物・企業から見た日本経済史 報告準備
(学修時間の目安 2時間以上)
第23回 映像教材視聴 人物・企業から見た日本経済史 教材に関する振り返り(ノート作成)
(学修時間の目安 2時間以上)
第24回 レポート報告 人物・企業から見た日本経済史 報告準備
(学修時間の目安 2時間以上)
第25回 レポート報告 人物・企業から見た日本経済史 報告準備
(学修時間の目安 2時間以上)
第26回 レポート報告 人物・企業から見た日本経済史 報告準備
(学修時間の目安 2時間以上)
第27回 レポート報告 人物・企業から見た日本経済史 報告準備
(学修時間の目安 2時間以上)
第28回 レポート報告 人物・企業から見た日本経済史 報告準備
(学修時間の目安 2時間以上)
第29回 総括 演習Ⅰのまとめ
3年生に向けての準備
復習
(学修時間の目安 2時間以上)
第30回 春休みレポート 自分の進路について考える 宿題:レポート作成
(3時間程度)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 15% C: --% D: 70%
成績評価法
順番に担当してもらう報告、夏休みレポートの内容によって評価する。
報告者以外は、報告内容をまとめたノートを提出させるが、これも評価の対象となる。
報告45%、授業内レポート(ノート)15%、夏休みレポート30%、授業態度10%
欠席が多い者(3分の1以上)は不合格となる。
教科書にかかわる情報
教科書 書名 概説日本経済史 : 近現代(第4版) ISBN 9784130421539
著者名 三和良一著 出版社 東京大学出版会 出版年 2021
教科書 書名 近現代日本経済史要覧(補訂版) ISBN 9784130421362
著者名 三和良一・原朗 出版社 東京大学出版会 出版年 2010
備考
文栄堂山口大学前店で各自購入すること。
参考書にかかわる情報
備考
テキスト以外の参考文献は適宜紹介する。授業で使用する場合は、コピーを配布する。
メッセージ
・3年後の卒業論文に向けて、自分なりの興味関心を養って欲しい。
・きちんと出席しないと単位が出ないで注意。
・自分の割り当てられた報告を放棄した場合は、別に数倍の課題を出させるので、一生懸命に取り組むこと。
キーワード
日本経済史、日本史、近代史
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • つくる責任つかう責任
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(飢餓)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
関連科目
日本経済史総論、日本経済史各論、西洋経済史総論、西洋経済史各論、政治経済学など
履修条件
連絡先
経済学部C207研究室
内線5566
E-mail;kibe@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
月曜日12:00~12:40
(メールによる問い合わせは随時)

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