タイトル

開講年度 開講学部等
2025 経済学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
通年 木7~8   10.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1033160008 演習Ⅰ[Seminar Ⅰ] 日本語 4
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
濱島 清史[HAMASHIMA Kiyoshi]
担当教員[ローマ字表記]
濱島 清史 [HAMASHIMA Kiyoshi]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
社会政策論、労働経済論などに関連するテーマをやっていくが、まず前期で労働経済論系のテキストを用いて輪読していきたい。常に新しい問題に関心を持ち、視野を広げられるように時事問題も合わせてやっていく。時事問題は3人位で調べてきて、発表し、議論する。新型コロナウイルス感染症問題、働き方改革、岸田政権に関する新しい資本主義論、なども入ってくるかもしれない。後期にはゼミナール大会に出るため、夏にゼミ合宿を復活させたい。ディスカッション(円陣を組んで話し合い、途中で意見を変えても構わない)、ディベート(YESかNOかの2つに分かれて論戦)、プレゼンテーションも行ない、議論する力も養っていきたい。デジタルサイエンスでは重回帰分析等はマスターできる筈である。TOEIC対策もペースメーカー程度にシャドーウィング等の手法を交えてやりたい。筆者は、コロナ禍前、北欧や英独仏伊蘭、シンガポール・台湾・中国・韓国、北米等を調査で行っていることもあり、国際色も彩りたい。またゼミ生も中国留学、ニュージーランド、スペイン、韓国、そしてフィリピン、ドイツ留学、等海外へ赴くようになってきている。
授業の到達目標
労働経済論、社会政策論に関する基礎的な内容を理解して知識を習得し、そしてプレゼンテーション、ディスカッション、レポートができるようにする。具体的には、解りやすいパワーポイントが書けるようにする。プレゼンテーションは、社会人だったらできるように、説得的に解説し、周囲の反応を伺いながら、アイコンタクトを使い、ハキハキと大きな高めの声で主張できるようになること。ディスカッションは、相手の話をよく聞き(聞き上手)、相槌を打ち、受け入れながら自己主張を知識に基づいて論理的にできるようになること。レポートは、基本的な構成、はじめに、各節、例えば現状分析・歴史過程・情報収集・先行研究サーベイ・参考文献一覧・脚注が入れられるようになること。等々、総じてコミュニケーション力を高めることである。但し2年生なので、これらのこと、特に先行研究サーベイを共同で行ない、皆で分担しながら、協力して相互に高めあえるようになるべきである。
授業計画
【全体】
 今年はまず前期で労働経済論系のテキストを用いて輪読していきたい。やがて論文も読みこなせるようにしたい。いずれ各自のテーマに沿って、各自調べてきて、現状把握、原因分析、対策と発表、議論していく。本年度は、2024年ノーベル経済学賞受賞者のアセモグル&ロビンソン&ジョンソンの本を使用したい。現在のAI産業の発展が克明に解り、その批判として労働者(階級)の雇用と所得を下げる可能性があり、抵抗勢力を形成しなければならないという主張である。日本経済新聞のエコノミストが選ぶ本でも断トツの1位となった書である。
時事問題は広く一般的なテーマを題材にする予定だが、3、4人によるディスカッションと司会進行(この方法で議論が弾むことが判っている)、各セメスターに1、2回ディベートを取り入れたい。英会話やTOEIC対策・英字新聞読解も(年2~4回程度)やり、特にシャドーウィングという技法をやり、またビジネス英会話の部分を取り上げたい(但しこれはノウハウを知るペースメーカー程度しかできない)。またデータサイエンスに関して、数年前から重回帰分析をエクセルで皆できるようにしている。今年は図書館でSPSSを用いてロジスティック回帰分析に挑みたい(マニュアル通りにやればできるが、基本的な数式理解も宿題として課したい)。但しこれらは時間の都合上、ペースメーカー程度にしかならず、あとは自学自習に委ねられる。
ゼミナール大会とは、ゼミ生皆でテーマを決めて(前期)、対戦ゼミと打ち合わせて、論文を分担して共同で作成し(夏休み)、他のゼミと討論することによって(秋)、集団で議論して一つのものを作り上げて競争に打ち勝つ力を培うものである。それに向けてゼミ合宿を例年行なっている。ゼミナール大会、特にプレゼンテーション部門では、近頃、先行研究サーベイを行なってオリジナリティを主張するようなものでないと上位に入れなくなっている。それが大学生に要求される独創性につながってくると思われるし、論理的なコミュニケーション力を育みことになると確信している。前期にテーマを決めて、論文を共同で作成し、晩秋に本番となる。今年は人手不足、働き方改革や「新しい資本主義」論がテーマとなりうるだろう。
適宜、3年生と合同のゼミを設けたい。4年生との内定者報告会、卒論発表会も毎年恒例である。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 自己紹介 左記 左記
第2回 自己紹介発表 左記
左記
第3回 時事問題 左記 左記
第4回 テキスト輪読・発表 ジョブ型雇用で日本労働研究雑誌から 左記
第5回 ゼミナール大会へ向けて ジョブ型雇用 左記
第6回 英語学習 左記 左記
第7回 テキスト輪読・発表 ジョブ型雇用で日本労働研究雑誌から 左記
第8回 テキスト輪読・発表 ジョブ型雇用で日本労働研究雑誌から 左記
第9回 テキスト輪読・発表 ジョブ型雇用で日本労働研究雑誌から 左記
第10回 データサイエンス(統計学・重回帰分析・eStat等) 左記 左記
第11回 テキスト輪読・発表 日本型雇用慣行とキャリア形成 左記
第12回 テキスト輪読・発表 日本型雇用慣行とキャリア形成
左記
第13回 球技大会練習 左記 左記
第14回 テキスト輪読・発表 日本型雇用慣行とキャリア形成 左記
第15回 テキスト輪読・発表 日本型雇用慣行とキャリア形成 左記
第16回 英語学習 左記 左記
第17回 テキスト輪読・発表 日本型雇用慣行とキャリア形成 左記
第18回 テキスト輪読・発表 日本型雇用慣行とキャリア形成 左記
第19回 テキスト輪読・発表 日本型雇用慣行とキャリア形成 左記
第20回 データサイエンス(統計学・重回帰分析・eStat等) 左記 左記
第21回 テキスト輪読・発表 日本型雇用慣行とキャリア形成 左記
第22回 テキスト輪読・発表 日本型雇用慣行とキャリア形成 左記
第23回 テキスト輪読・発表 日本型雇用慣行とキャリア形成 左記
第24回 テキスト輪読・発表 日本型雇用慣行とキャリア形成 左記
第25回 データサイエンス(統計学・重回帰分析・eStat等) 左記 左記
第26回 テキスト輪読・発表 日本型雇用慣行とキャリア形成 左記
第27回 テキスト輪読・発表 日本型雇用慣行とキャリア形成 左記
第28回 テキスト輪読・発表 日本型雇用慣行とキャリア形成 左記
第29回 英語学習 左記 左記
第30回 総括 左記 左記
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 30% B: 30% C: 10% D: 30%
成績評価法
プレゼンテーション、ディスカッション、出席、レポート、その他、合計100%
教科書にかかわる情報
教科書 書名 技術革新と不平等の1000年史 ISBN 9784152102942
著者名 アセモグル&ジョンソン 出版社 早川書房 出版年 2024
教科書 書名 ISBN
著者名 出版社 日本評論社 出版年
備考
適宜指示する。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 仕事の経済学 ISBN 9784492260722
著者名 小池和男 出版社 東洋経済新報社 出版年 書籍
参考書 書名 日本型雇用の真実 ISBN 9784480067234
著者名 石水喜夫 出版社 ちくま新書 出版年
参考書 書名 よくわかる現代の労務管理 ISBN 9784623061709
著者名 伊藤健市 出版社 ミネルヴァ書房 出版年
備考
玄田有史(2017)『人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか』慶応大学出版会。
本書は、日本経済新聞(2017年12月30日土曜日)でエコノミストが選ぶ経済図書ベスト10で1位となった本である。人手不足なのになぜ賃金が上がらないのかを、ミクロ・マクロ経済学、行動経済学、さらに人事労務管理論、社会学などから考察している。その原因も、労働需給、非正規雇用、少子高齢化、規制、制度、人材開発、など多岐にわたる観点から、高度な理論・、綿密な実証研究から20人以上の第一線の論客が検討している。しかしながら、批判もありうる。そもそもまず問われるべきは、労働(力)は生産の派生需要といわれるのに、経済成長が不十分な中で何故人手不足なのか、であろう(この観点がない)。また非正規雇用が増大したこと自体による「構成バイアス」に過ぎないという見方が同様の見解も含めて何人かから表明されているが、世界史的な非正規雇用と低賃金労働の増大という批判的観点からみれば社会的感性が鈍磨しているとみえよう(国際比較すら欠如している)。だが、ルイスの無制限供給モデルやハリス・トダロの二部門モデルが、現在の日本の賃金の(下方ばかりでなく)上方硬直性を説明する理論として有益であるとか、コスト削減圧力による離職の増加が実際に労働需要が増えているわけでないのに人手不足感を生じる可能性があるとか、非常に示唆的な指摘もある。ともかくテキストとして批判的に検討(クリティーク)ができる絶好の教科書となろう。
関連する授業の内容もゼミ生側から取り込んでもらいたい。
メッセージ
知識はどこまでも伸びやかなものです。共に学ばん!
キーワード
労働経済論、社会政策論、時事問題、プレゼンテーション・ディスカッション・ディベート、ゼミナール大会、国際化
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 働きがいも経済成長も
  • 人や国の不平等をなくそう
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(飢餓)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
関連科目
労働経済論、社会政策論
ゼミ教員の授業は、専門性を高めるために履修すること。ゼミは専門の履修を前提に行ないたい。就活時に、大学で何を学んできたか→ゼミで何を勉強してきたか→ゼミの先生は何が専門なのか→そこから何を得たのか、と尋ねられて、しっかりと答えられるようにすること。

SDGsは本来、全て当てはまるが、理系に近い方は敢えて外した。
履修条件
連絡先
経済学部A206、メールアドレスは相互に送受信済み。
オフィスアワー
適宜知らせる

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