タイトル

開講年度 開講学部等
2025 経済学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
通年 木9~10   10.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1033161010 演習Ⅱ[Seminar Ⅱ] 日本語 4
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
濱島 清史[HAMASHIMA Kiyoshi]
担当教員[ローマ字表記]
濱島 清史 [HAMASHIMA Kiyoshi]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要

*以下、元々の概要
今年度は労働経済論、とりわけ働き方改革とキャリア形成論を中心に行なう予定である。より具体的には、労働経済論の講義やテキストを別途基本とし、ゼミではそれに関する応用的なテキスト或いは(労働経済・厚生労働)白書を輪読し、さらに関連文献を読破してもらい、専門性を深めていきたい。業界企業研究も関連させる。卒論へ向けて学年末レポートを提出してもらうが、卒論のテーマは各自で自由に考えてよい。但しゼミの内容に関連する方が、就職においてもよいだろう。
 但し前半は、2024年ノーベル経済学賞受賞者のアセモグル&ロビンソン&ジョンソンの本を使用したい。現在のAI産業の発展が克明に解り、その批判として労働者(階級)の雇用と所得を下げる可能性があり、抵抗勢力を形成しなければならないという主張である。日本経済新聞のエコノミストが選ぶ本でも断トツの1位となった書である。
 また授業開始直後に時事問題を提起したい。これまでゼミ生から自由にテーマを選ばせていたが、こちらが関心があり学生さんも知っておくべきだという記事を日本経済新聞から選んで紹介し、意見を求めることとしたい。皆さん授業開始前には集合しましょう。
ゼミ合宿やゼミナール大会への参加も継続し、発展させたい。但し、ゼミナール大会の準備は基本的にサブゼミでやってもらう。更に内定者報告会、卒論発表会などを催す予定だが、3年生に企画の段階から責任もって担ってもらい、就活時にもPRできる充実した内容にしていきたい。
 
授業の到達目標
 労働経済論、社会政策論に関する応用的な内容を理解して知識を習得し、そしてプレゼンテーション、ディスカッション、レポートができるようにする。具体的には、解りやすいパワーポイントが書けるようにする。プレゼンテーションは、社会人だったらできるように、説得的に解説し、周囲の反応を伺いながら、アイコンタクトを使い、ハキハキと大きな高めの声で主張できるようになること。ディスカッションは、相手の話をよく聞き(聞き上手)、相槌を打ち、受け入れながら自己主張を知識に基づいて論理的にできるようになること。レポートは、基本的な構成、はじめに、各節、例えば現状分析・歴史過程・情報収集・先行研究サーベイ・参考文献一覧・脚注が入れられるようになること。等々、総じてコミュニケーション力を高めることである。
 3年生なので、これらのこと、特に先行研究サーベイを共同で行ない、皆で分担しながら、協力して相互に高めあえるようになるべきである。とはいえ、卒論に向けて個人でもできるように、より自律的にレベルアップしていくべきである。
授業計画
【全体】
先ずテキストに沿って輪読形式で発表していく。並行して時事問題も行なっていくが、新聞やニュース番組だけでなく、新聞ダイジェスト等も用いたい。テーマに沿って、各自が情報収集、現状把握、原因分析、対策・政策を社会人から見ても感心できるようなレベルに高めたい。それに相応しい、プレゼンテーション能力、ディスカッション能力、ディベート力をも磨いていきたい。それから開講期間中にレポートを提出し、プレゼンテーションを行なう。またゼミナール大会に参加し、皆でテーマを検討し、ゼミ合宿を充実させ、できれば全国大会などを目指したい。ゼミナール大会、特にプレゼンテーション部門では、近頃、先行研究サーベイを行なってオリジナリティを主張するようなものでないと上位に入れなくなっている。それが大学生に要求される独創性につながってくると思われるし、論理的なコミュニケーション力を育みことになると確信している。後期からは就職対策も行なう。労働経済論におけるキャリア形成論を軸に、業界企業研究、面接の練習なども実施したい。さらにProject Based Learningは流行りだが、課題解決型実践学習に繋がるように取り組んでいきたい。

以前から、4年次の卒論対策に向けて、3年次には、自分で卒論のテーマを設定して期末レポートを書いてもらうようになっている。専門性を深めていかせたい。まず基本的な教科書と論文を読んでいって、論文とはどのようなものか理解するようにしたい。是非、年度末論文集を作成したい。これにより4年次の卒論のレベルもかなり上がるだろうし、就活時に、卒論のテーマを尋ねられても十分に答えられることにつながろう。4年次には、専門の文献をバリバリ読んでいけるようにしたい。4年生との内定者報告会、卒論発表会も毎年恒例であり、これにより上回生との交流が深まり、知的な刺激を受けられる。さらに3年生から事前に分担を決め、卒論を読んできて質問事項を考え、司会進行を務めるようにしている。

項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 時事問題・テキスト選定 左記 左記
第2回 時事問題 左記 ゼミナール大会の準備
第3回 テキスト輪読・発表 ジョブ型雇用に関する日本労働研究雑誌等の論文集 予習復習・ゼミナール大会のグループ決定
第4回 テキスト輪読・発表 ジョブ型雇用に関する日本労働研究雑誌等の論文集 予習復習・ゼミナール大会のテーマ決定
第5回 英語学習 左記 左記
第6回 テキスト輪読・発表 ジョブ型雇用に関する日本労働研究雑誌等の論文集 予習復習・ゼミナール大会の進行
第7回 テキスト輪読・発表 ジョブ型雇用に関する日本労働研究雑誌等の論文集 予習復習・ゼミナール大会の進捗
第8回 テキスト輪読・発表 ジョブ型雇用に関する日本労働研究雑誌等の論文集 予習復習
第9回 テキスト輪読・発表 ジョブ型雇用に関する日本労働研究雑誌等の論文集 予習復習
第10回 データサイエンス・統計学(総務省統計局のeStatの活用・重回帰分析・ロジスティック回帰分析) 左記 左記
第11回 テキスト輪読・発表 日本型雇用慣行とキャリア形成 予習復習
第12回 テキスト輪読・発表 日本型雇用慣行とキャリア形成 予習復習
第13回 テキスト輪読・発表 日本型雇用慣行とキャリア形成 予習復習
第14回 テキスト輪読・発表 日本型雇用慣行とキャリア形成 予習復習
第15回 英語学習 左記 左記
第16回 テキスト輪読・発表 日本型雇用慣行とキャリア形成 予習復習・ゼミナール大会への参加
第17回 テキスト輪読・発表 日本型雇用慣行とキャリア形成 予習復習:ゼミナール大会への参加
第18回 テキスト輪読・発表 日本型雇用慣行とキャリア形成 予習復習・ゼミナール大会の関しては以下同様
第19回 テキスト輪読・発表 日本型雇用慣行とキャリア形成 予習復習
第20回 データサイエンス・統計学(総務省統計局のeStatの活用・重回帰分析・ロジスティック回帰分析) 左記 左記
第21回 テキスト輪読・発表 日本型雇用慣行とキャリア形成
予習復習
第22回 テキスト輪読・発表 日本型雇用慣行とキャリア形成 予習復習
第23回 テキスト輪読・発表 日本型雇用慣行とキャリア形成 予習復習
第24回 テキスト輪読・発表 日本型雇用慣行とキャリア形成 予習復習
第25回 テキスト輪読・発表 日本型雇用慣行とキャリア形成 予習復習
第26回 テキスト輪読・発表 日本型雇用慣行とキャリア形成 予習復習
第27回 テキスト輪読・発表 日本型雇用慣行とキャリア形成 予習復習
第28回 英語で話そう会(官僚留学生との会話) 左記 左記
第29回 内定者報告会 左記 左記
第30回 卒論発表会 左記 左記
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 30% B: 30% C: 10% D: 30%
成績評価法
集団・個人プレゼンテーション、ディスカッション、出席、レポート、主体的参画、その他、合計100%
教科書にかかわる情報
教科書 書名 技術革新と不平等の1000年史 ISBN 9784152102942
著者名 アセモグル&ジョンソン 出版社 早川書房 出版年 2024
備考
2024年ノーベル経済学賞受賞者のアセモグル&ロビンソン&ジョンソンの本を使用したい。現在のAI産業の発展が克明に解り、その批判として労働者(階級)の雇用と所得を下げる可能性があり、抵抗勢力を形成しなければならないという主張である。日本経済新聞のエコノミストが選ぶ本でも断トツの1位となった書である。
 
参考書にかかわる情報
参考書 書名 仕事の経済学 ISBN 9784492260722
著者名 小池和男 出版社 東洋経済 出版年 2005
参考書 書名 日本労働研究雑誌 ISBN 09163808
著者名 出版社 出版年 書籍
参考書 書名 ビジネスレーバートレンド ISBN 1348785X
著者名 出版社 出版年
参考書 書名 ISBN
著者名 出版社 日本評論社 出版年
備考
前に掲げたテキストよりも、今年はまず上記に掲げた本をやっていく。後期に労働経済論関連の別のテキストをいくつかこなし、専門性を徹底的に高めたい。」
メッセージ
この学年は、昨年末ディベートをやったが、今年はゼミナール大会も相応に取り組んで、さらにパワーアップを図りたい。プレゼンテーションでもクイズを出す、自ら板書を使ってわかりやすいように説明する、等創意工夫していってもらいたい。今年度は昨年度の総括に立って、更なる飛躍を獲得したい。皆が司会進行などや自分の持ち場で積極性とリーダーシップを発揮できるようにしたい。そして、2年生との交流を促して、良い刺激と影響を相互に与え合いたい。加えて、成績的にも各自学年でトップクラスを目指してもらいたい。
キーワード
労働経済論、キャリア形成論、社会政策論


下記のSDGsは社会政策論で一般に該当する項目であって、ゼミで必ずしも触れられるとか限らない。だが、本来、全てチェックしてもいいくらいだ。
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 働きがいも経済成長も
  • パートナーシップで目標を達成しよう
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(飢餓)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
労働経済論、社会政策論
ゼミ教員の授業は、専門性を高めるために履修すること。ゼミは専門の履修を前提に行ないたい。就活時に、大学で何を学んできたか→ゼミで何を勉強してきたか→ゼミの先生は何が専門なのか→そこから何を得たのか、と尋ねられて、しっかりと答えられるようにすること。
履修条件
連絡先
A206、
オフィスアワー
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