開講年度
開講学部等
2025
理学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
水7~8
講義
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1041300009
有機化学Ⅲ[Organic Chemistry III]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
藤井 寛之[FUJII Hiroyuki]
ー
担当教員[ローマ字表記]
藤井 寛之 [FUJII Hiroyuki]
特定科目区分
対象学生
対象年次
2~4
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
有機化学の基本的な内容として、ラジカル反応、共役二重結合の性質と反応、共役の概念を進めて、芳香族の基本概念を解説する。この基本概念をもとに、芳香族化合物の各種反応について解説する。本講義を通じて有機化学の基礎知識を体系的に身に付けさせたのち[DP1-2(a) ]、専門的な知識を身に付けさせます[DP1-2(b) ]。有機反応の定量的解析を行い、解析結果の可視化・説明を行える数量的スキル[DP2-2]、論理的思考力[DP2-4]、問題解決力[DP2-5]を身に付ける。
授業の到達目標
本講義では、化学の基幹の一つである有機化学を体系的に理解し[DP1-1]、それを基礎とする専門的な知識を身に付けます[DP1-2(b) ]。具体的にはラジカル反応、共役と芳香族性について理解し、その上で芳香族の反応の基礎を理解する。それらを踏まえ、有機化学を通じて自然現象を定量的に捉え、定量的解析を行い、解析結果の可視化・説明を行える数量的スキルを身に付けます[DP2-2]。さらに、有機化学の先端研究がどのように行われ、どのように展開されていくのかを、論理的に思考[DP2-4]した上で理解し、興味が持てるようになるとともに、問題解決能力[DP2-5]も身に付けます。
知識・理解の観点:パイ軌道の共役、芳香族性、芳香族置換反応について基本的な概念が理解できるなど、有機化学の定量的な考え方を身に付ける[DP2-2]。その結果、該当する有機化学の分野を体系的に理解し[DP1-2(a) ]、それを基礎とする応用性や専門的な知識を身に付けます[DP1-2(b) ]。
思考・判断の観点:芳香族の性質と芳香族がオレフィンと異なる反応性を持つことについて考えることができるなど、論理的思考を身に付ける[DP2-4]。
関心・意欲の観点:芳香族化合物の反応について自ら考え、どのような機構で有機反応が起こるかについて興味を抱き、いかなる反応もどのような機構で進行するのか、問題解決能力を身に付ける[DP2-5]。
態度の観点:講義への積極的な参加として、質問やコメントなどの発言ができるようにする。
技能・表現の観点:演習により、適切表現で説明できるようにする。
授業計画
【全体】
有機化学の基本的な概念と反応を学ぶと共に、演習により、理解を深める。
対面講義を基本としますが、情勢によりオンライン(オンデマンド形式)となる場合があります。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
ラジカル反応I
ラジカルの性質
教科書で予習(60分)・講義内容の復習(60分)、教科書の章末問題(追加問題)の解答
第2回
ラジカル反応II
ラジカルの反応
教科書で予習(2時間)・講義内容の復習や教科書の章末問題(追加問題)の解答(2時間)
第3回
ジエン類およびアリル化合物I
1,2-ジエンと1,3-ジエン
教科書で予習(2時間)・講義内容の復習や教科書の章末問題(追加問題)の解答(2時間)
第4回
ジエン類およびアリル化合物II
ジエンとアリル化合物の反応
教科書で予習(2時間)・講義内容の復習や教科書の章末問題(追加問題)の解答(2時間)
第5回
ジエン類およびアリル化合物III
Diels-Alder反応
教科書で予習(2時間)・講義内容の復習や教科書の章末問題(追加問題)の解答(2時間)
第6回
共役と芳香族性I
ベンゼンと芳香族性
教科書で予習(2時間)・講義内容の復習や教科書の章末問題(追加問題)の解答(2時間)
第7回
共役と芳香族性II
置換ベンゼン
教科書で予習(2時間)・講義内容の復習や教科書の章末問題(追加問題)の解答(2時間)
第8回
共役と芳香族性III
多環芳香族化合物
教科書で予習(2時間)・講義内容の復習や教科書の章末問題(追加問題)の解答(2時間)
第9回
共役と芳香族性IV
複素環化合物
教科書で予習(2時間)・講義内容の復習や教科書の章末問題(追加問題)の解答(2時間)
第10回
芳香族化合物の置換反応I
芳香族求電子置換反応
教科書で予習(2時間)・講義内容の復習や教科書の章末問題(追加問題)の解答(2時間)
第11回
芳香族化合物の置換反応II
スルホン化、ニトロ化、ハロゲン化
教科書で予習(2時間)・講義内容の復習や教科書の章末問題(追加問題)の解答(2時間)
第12回
芳香族化合物の置換反応III
Friedel-Craftsアルキル化、アシル化
教科書で予習(2時間)・講義内容の復習や教科書の章末問題(追加問題)の解答(2時間)
第13回
芳香族化合物の置換反応IV
一置換ベンゼンの配向性
教科書で予習(2時間)・講義内容の復習や教科書の章末問題(追加問題)の解答(2時間)
第14回
芳香族化合物の置換反応V
Sandmeyer反応、ベンザイン、芳香族求核置換反応
教科書で予習(2時間)・講義内容の復習や教科書の章末問題(追加問題)の解答(2時間)
第15回
まとめ
試験
試験前学習(2時間以上)試験問題の復習(2時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
学期末の筆記テスト 100%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
ジョーンズ有機化学 上 第5版
ISBN
9784807908936
著者名
M. Jones, Jr.著
出版社
東京化学同人
出版年
2016
教科書
書名
ジョーンズ有機化学 下 第5版
ISBN
9784807908943
著者名
M. Jones, Jr.著
出版社
東京化学同人
出版年
2016
備考
教科書の版が新しくなりました(講義は第5版に準じます)。
参考書にかかわる情報
備考
特になし
メッセージ
反応機構は、自分で書きながら電子の移動を理解してください。
キーワード
ラジカル、ジエン、共役、芳香族
持続可能な開発目標(SDGs)
関連科目
有機化学I、II、IV
履修条件
連絡先
理学部4階、439号室
E-mail:fujii@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
随時
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