開講年度
開講学部等
2025
理学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
金1~2
講義
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1041400015
昆虫生理学[Insect Physiology]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
山中 明[YAMANAKA Akira]
ー
担当教員[ローマ字表記]
山中 明 [YAMANAKA Akira]
特定科目区分
対象学生
対象年次
3~4
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
昆虫の特徴は、その多種多様性にあり全動物の70%を占める。そして、この繁栄を支えている仕組みは、昆虫の体内に秘められている。本講義では、昆虫の持つ生理機能を、主に生理・生化学的な視点から概観し、解説していく。民間企業において研究経験のある教員が、実務経験を活かして生活環境への関わりも一部触れながら講義する。
授業の到達目標
昆虫の体制、物質代謝、生殖、発生および変態の基本的な形態・機能を理解する。また、周囲の生活環境の変化に適応するために、どの様な生理機能を強化してきたのかを理解する。
授業計画
【全体】
講義は、昆虫学の基本的な事項から、昆虫の形態学的な特徴ならびに生理機能について解説する。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
授業の概説ならびに昆虫の歴史と多様性について
「昆虫生理学」講義内容の概要説明・昆虫と人類の関係
講義の振り返り
(学修時間の目安:4時間以上)
第2回
昆虫の多様性について
節足動物の進化(昆虫の系統進化)・昆虫の分類
講義の振り返り
(学修時間の目安:4時間以上)
第3回
昆虫の体制について ~形態と多様性~
幼虫・成虫の外部形態およびそれらの多様性、内部形態の概説(循環系・神経系・呼吸系・消化系)
講義の振り返り
(学修時間の目安:4時間以上)
第4回
昆虫の特徴 ~脱皮・変態する動物~
昆虫の多様性を生み出した要因、脱皮動物の概説
講義の振り返り
(学修時間の目安:4時間以上)
第5回
昆虫の体内環境の概要
体液循環、血リンパ、昆虫の血糖とその生合成・分解、血球の種類(チョウ目およびハエ目昆虫)・主要な血漿タンパク質、窒素代謝、水分の再吸収機構
講義の振り返り
(学修時間の目安:4時間以上)
第6回
昆虫の脱皮・変態(1)
皮膚構造と脱皮と表皮形成過程について
講義の振り返り
(学修時間の目安:4時間以上)
第7回
昆虫の脱皮・変態(2)
皮膚の硬化・着色および脱皮・変態の調節機構の概説
講義の振り返り
(学修時間の目安:4時間以上)
第8回
STEAM授業
人文科学分野との交差授業
講義の振り返り
(学修時間の目安:4時間以上)
第9回
脱皮・変態ホルモン
脱皮・変態に関わるホルモン~クラシカル・スキーム~
講義の振り返り
(学修時間の目安:4時間以上)
第10回
昆虫ホルモン
脱皮・変態に関わるホルモン~羽化ホルモン・ETH・その他昆虫神経ペプチド~について
講義の振り返り
(学修時間の目安:4時間以上)
第11回
昆虫の免疫・化学防御
細胞性免疫、液性免疫、抗微生物ペプチド、オプソニン作用、解毒作用、化学物質による防御
講義の振り返り
(学修時間の目安:4時間以上)
第12回
環境適応:光周期・休眠
光周反応曲線、環境要因と休眠、夏休眠について、休眠と内分泌因子の関係、カイコガの休眠ホルモン概日リズム・光周測時機構、休眠の意義、カイコ胚休眠機構
講義の振り返り
(学修時間の目安:4時間以上)
第13回
昆虫の生殖
昆虫の生殖器官・行動
講義の振り返り
(学修時間の目安:4時間以上)
第14回
感覚器
昆虫の各種感覚器の構造・機能および行動
講義の振り返り
(学修時間の目安:4時間以上)
第15回
環境適応:耐寒性・耐凍性・殺虫剤抵抗性
昆虫という生き物の独特な生理機能のまとめ
講義の振り返り
(学修時間の目安:4時間以上)
第16回
期末試験
講義内容に関する筆記試験
講義内容全般の復習・振り返り
(学修時間の目安:4時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
学期末の筆記テストで評価します。
学期末の筆記テスト 100%
教科書にかかわる情報
備考
適宜、資料等を提示する。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
昆虫の生物学 第2版
ISBN
4472075423
著者名
松香光夫 ほか
出版社
玉川大学出版部
出版年
1992
参考書
書名
環境昆虫学 : 行動・生理・化学生態
ISBN
4130602055
著者名
本田計一, 本田洋, 田付貞洋編
出版社
東京大学出版会
出版年
1999
参考書
書名
脱皮と変態の生物学 : 昆虫と甲殻類のホルモン作用の謎を追う = Biology of molting and metamorphosis : mechanism of hormonal regulation in insects and crustaceans
ISBN
9784486019046
著者名
園部治之, 長澤寛道編著
出版社
東海大学出版会
出版年
2011
参考書
書名
昆虫生理学 : 現象から分子へ
ISBN
4254170769
著者名
大西英爾ほか編
出版社
朝倉書店
出版年
1990
参考書
書名
Insect hormones
ISBN
0691059128
著者名
H. Frederik Nijhout
出版社
Princeton University Press
出版年
1994
備考
分子昆虫学(神村他編著、共立出版)
メッセージ
日頃、野外等に生息する昆虫に目を向け、観察してください。
キーワード
実務家教員:山中 明
持続可能な開発目標(SDGs)
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
関連科目
動物生理学、基礎生物学Ⅱ、生物学実験II、生物学演習III
履修条件
連絡先
※修学支援システムのメッセージで連絡してください
山中明:yamanaka[at]yamaguchi-u.ac.jp
※[at]の部分を@に書き換えてメールをしてください。
オフィスアワー
随時。ただし、曜日・時間帯によっては、対応できない場合もあります。
※授業後に、学生は担当教員と連絡をとり、日時を決めることが望ましい。
オフィス:総合研究棟5階506西(研究室)
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