タイトル

開講年度 開講学部等
2025 理学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 木1~2 講義 1.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1041600003 地球科学入門Ⅰ[Introduction to Earth SciencesⅠ] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
永嶌 真理子[NAGASHIMA Mariko]
担当教員[ローマ字表記]
永嶌 真理子 [NAGASHIMA Mariko], 齊藤 諒介 [SAITOH Ryosuke]
特定科目区分   対象学生   対象年次 1~4
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
 地球圏システム科学科の初年次学生に地球科学の基礎をやさしく解説し、2年次以降の専門分野への導入を行う。同時に他分野の履修生に対しては、自然科学の中の地学の位置付けと人間社会との係わりについて興味を持ってもらう。特に、地球の概観や地球の構成について基本的な概念を説明した後、地殻の変動と進化および地球の歴史と生命の進化について講義する。
 この科目は、地球圏システム科学科のディプロマポリシー(DP)および地球環境科学コースの学習・教育到達目標のうち、自然科学と人間社会とのつながりや地質学に関する基礎的な知識を修得する項目に関連する内容を含んでいる。特に、以下の項目の修得は重要である。
・岩石学、鉱物資源学、層位地史学および応用地質学の基礎知識
・地球科学に関する発展的・応用的な知識
・地球的視点から物事を捉え、多面的に取り扱う能力
授業の到達目標
<知識・理解の観点> (DP1-2(A), DP1-2(B), DP2-6A, A-2)
1.地球の構成を理解し、その成り立ちを説明できる。
2.鉱物の物理的・化学的性質と岩石の特徴を説明できる。
3.岩石の3大分類(火成岩,変成岩,堆積岩)について説明できる。
4.地質時代の特徴を説明できる。

<思考・判断の観点> (DP1-2(A), DP1-2(B), DP2-6A, A-2)
1.岩石中の主な鉱物の特徴や利用法を判断できる。
2.地球環境問題について思考を深め,判断基準が示せる。
3.地球環境の近代そして未来についての判断が示せる。
4.地球の歴史と生命の進化について考えることができる。

<関心・意欲の観点>(DP1-2(A), DP1-2(B), DP2-6A, A-2)
地球環境を切り口として、社会や経済、国際問題への関心を広げることができる。
日本列島を含む地球上の各地で頻発する火山噴火や地震現象に関心を広げることができる。

<態度の観点>(DP1-2(A), DP1-2(B), DP2-6A, A-2)
地球と人間生活に関わる問題に積極的に取り組む態度を身につける。

<その他の観点>
この科目は概要や目標に掲げているように、地球圏システム科学科のディプロマポリシー(DP1-2(A), DP1-2(B), DP2-6A),地域環境科学コースの学習・教育到達目標A-2に関連する内容を含んでいる。
授業計画
【全体】
前半を齊藤が担当し、地球システム、地球の歴史と生命の起源を構成する物質に焦点を合わせて解説する。
後半を永嶌が担当し、固体地球科学の基礎的な内容について解説する。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 ガイダンス,地球史1 地球表層環境システム 配布資料を参考に予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上) 必要に応じて学習用の教材をMoodleに掲載する
第2回 地球史2 先カンブリア時代の地球表層環境 配布資料を参考に予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上) 必要に応じて学習用の教材をMoodleに掲載する
第3回 地球史3 古生代~中生代の地球表層環境 配布資料を参考に予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上) 必要に応じて学習用の教材をMoodleに掲載する
第4回 地球史4 中生代~新生代の地球表層環境 配布資料を参考に予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上) 必要に応じて学習用の教材をMoodleに掲載する
第5回 地球史5 新生代~第四紀の地球表層環境 配布資料を参考に予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上) 必要に応じて学習用の教材をMoodleに掲載する
第6回 地球史6 第四紀と超長期の地球表層環境 配布資料を参考に予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上) 必要に応じて学習用の教材をMoodleに掲載する
第7回 地球史7 超長期の環境変動 配布資料を参考に予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上) 必要に応じて学習用の教材をMoodleに掲載する
第8回 ふりかえり 第1〜7回の内容の復習 配布資料を参考に予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上)         必要に応じて学習用の教材をMoodleに掲載する
第9回 ガイダンス、地球の構成 地球の形と重力 教科書の第1編第1章を読んでおくこと(目安時間4時間以上) 必要に応じて学習用の教材をMoodleに掲載する
第10回 地球の構成 地球の形と重力 教科書の第1編第1章を読んでおくこと(目安時間4時間以上) 必要に応じて学習用の教材をMoodleに掲載する
第11回 地球の内部構造 地球内部の状態と構成物質 教科書の第1編第2章を読んでおくこと(目安時間4時間以上) 必要に応じて学習用の教材をMoodleに掲載する
第12回 地球の活動 プレートテクトニクスとプルームテクトニクス 教科書の第2編第1章を読んでおくこと(目安時間4時間以上) 必要に応じて学習用の教材をMoodleに掲載する
第13回 生きている地球 地震,火山と造山運動 教科書の第2編第2章を読んでおくこと(目安時間4時間以上) 必要に応じて学習用の教材をMoodleに掲載する
第14回 岩石とは 鉱物と岩石 教科書の第2編第2-3章を読んでおくこと(目安時間4時間以上) 必要に応じて学習用の教材をMoodleに掲載する
第15回 水惑星地球 マグマの成因と変成作用 教科書の第2編第2-3章を読んでおくこと(目安時間4時間以上) 必要に応じて学習用の教材をMoodleに掲載する
第16回 ふりかえり 第9〜15回の内容の復習 教科書の第1編第1-2章,第2編第1-3章を読んでおくこと(目安時間4時間以上) 必要に応じて学習用の教材をMoodleに掲載する
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 5% C: 5% D: --%
成績評価法
本講義の内容は前後半で分かれるため,前半と後半の講義内容終了時にそれぞれ評価を行います。
最終評価は前後半の平均とします。

前半(第1-8回)「地球システム、地球の歴史と生命の起源を構成する物質」(担当:齊藤)の評価方法
毎講義後にMoodleで出題される小テストに回答してください:小テスト 100%
欠席者はテストに回答してもゼロ点として処理されます。


後半(第9-16回)「地球科学の基礎的な内容」(担当:永嶌)の評価方法
毎講義後にMoodleで出題される小テストに回答してください:小テスト 100%
欠席者はテストに回答してもゼロ点として処理されます。
教科書にかかわる情報
教科書 書名 もういちど読む数研の高校地学 ISBN 9784410139598
著者名 数研出版編集部編 出版社 数研出版 出版年 2014
備考
第1-8回については教科書は使用しないが,講義に必要なレジュメや演習問題は修学支援システムやMoodleを通じて配布します。
第9-16回で使用する教科書「もういちど読む数研の高校地学」(数研出版)はFAVObooks1階の特設会場で4月上旬に販売されますので入手してください。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 地球表層環境の進化 : 先カンブリア時代から近未来まで ISBN 9784130627207
著者名 川幡穂高著 出版社 東京大学出版会 出版年 2011
備考
上記以外にも、関連する参考図書が図書館には数多くあります。
メッセージ
地球科学を学ぶことは地球とその環境を理解することです。身近な学問としての地球科学を一緒に学びましょう。
地球の歴史を理解して、過去、現在そして未来の地球の姿を科学的に議論しよう。

また、本科目は大学での講義だけでなく、生涯にわたり学習する機会を提供する意味もあります。
キーワード
地球の構成、地形、地球環境、鉱物、岩石、化石、地球生命
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
  • Life on land
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
関連科目
地球科学入門II、岩石学I、鉱物学I、地球資源学I、地球環境学I
履修条件
連絡先
永嶌 nagashim@yamaguchi-u.ac.jp
齊藤 saitor@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
永嶌:在室時は随時。事前にメールでアポイントメントを取ってからの訪問が望ましい。
齊藤:在室時は随時。事前にメールでアポイントメントを取ってからの訪問が望ましい。

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