タイトル

開講年度 開講学部等
2025 理学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 水1~2 講義 4.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1041600005 鉱物学Ⅰ[Mineralogy Ⅰ] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
永嶌 真理子[NAGASHIMA Mariko]
担当教員[ローマ字表記]
永嶌 真理子 [NAGASHIMA Mariko]
特定科目区分   対象学生   対象年次 2~4
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
地球を含む惑星を構成する鉱物は、地質現象を理解する上での基本的な単位(相)である。地質現象における鉱物の挙動を知るために鉱物の化学組成や内部構造およびそれに由来する諸性質を理解することが必要である。本講義では、造岩鉱物を対象として、鉱物の基本構造と化学組成、鉱物の諸性質について解説し(DP1-2(A))、鉱物学・結晶学の知識が地球科学分野の研究にどのように活かされるかを紹介する(DP1-2(B))。演習問題を通じて,化学分析値の扱いや鉱物の内部構造を理解するための基礎知識を習得する(DP2-6D-1)。
授業の到達目標
1.地球及び惑星を構成する基本的単位である「鉱物」の性質や分類を説明できる(DP1-2(A),DP1-2(B), DP2-6D-1)。
2.鉱物の物理的性質や化学的性質を理解し、それらに関わる数値や分析値を適切に扱うことができる(DP1-2(A),D P1-2(B), DP2-6D-1)。
3.結晶の内部構造を理解するために必要な基礎知識を習得する(DP1-2(A))。
以上を習得することにより、地球環境科学コースの学習・教育達成目標(D)「地球科学分野の基本的な知識、技術、論理性およびそれらを地域社会の問題解決に応用できる能力」のうち,特にD-1「地球科学全般に関する基礎知識および技術の修得」を目指す。
授業計画
【全体】
地球および惑星の構成物質である鉱物に関して、その定義、物理的性質、化学的性質、さらに結晶の形の規則性に関して講義する。授業内に演習問題を行うことで、学んだ知識を実際にどのようなに活かすかを理解できるようにする。
なお、授業中に簡単な小テストなどを行うことがある。演習問題、小テスト、最終試験で評価する。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 ガイダンスと「鉱物とは?」 ガイダンスでは講義の進め方、事前学習や課題内容について説明を行うため、必ず参加すること。 事前に配布された資料に目を通しておくこと。1年次の「地球科学入門」の鉱物に関連する項目を復習しておくこと。(目安時間4時間以上) 必要に応じて学習用の教材をMoodleに掲載する
第2回 鉱物の物理的性質 主に物理的性質(割れ方・色・条痕色など)を説明する 授業で学んだことを復習し,参考書を用いて積極的に学習すること(目安時間4時間以上) 必要に応じて学習用の教材をMoodleに掲載する
第3回 鉱物の化学的性質 主に化学的性質と分析値の取扱いを説明する 授業で学んだことを復習し,参考書を用いて積極的に学習すること (目安時間4時間以上) 必要に応じて学習用の教材をMoodleに掲載する
第4回 結晶の形の規則性1 結晶の形(晶系)とミラー指数 授業で学んだことを復習し,参考書を用いて積極的に学習すること (目安時間4時間以上) 必要に応じて学習用の教材をMoodleに掲載する
第5回 結晶の形と規則性2 結晶の形(晶系)とミラー指数(前回続き) 授業で学んだことを復習し,参考書を用いて積極的に学習すること (目安時間4時間以上) 必要に応じて学習用の教材をMoodleに掲載する
第6回 結晶の形の対称性3 対称要素の説明
実際の立体を例にして,対称要素を見つける
授業で学んだことを復習し,参考書を用いて積極的に学習すること (目安時間4時間以上) 必要に応じて学習用の教材をMoodleに掲載する
第7回 結晶の形の対称性4 対称要素の説明
実際の立体を例にして,対称要素を見つける(前回続き)
授業で学んだことを復習し,参考書を用いて積極的に学習すること (目安時間4時間以上) 必要に応じて学習用の教材をMoodleに掲載する
第8回 結晶内の原子配列と対称性1 格子タイプ・結晶系・ブラベ格子 授業で学んだことを復習し,参考書を用いて積極的に学習すること (目安時間4時間以上) 必要に応じて学習用の教材をMoodleに掲載する
第9回 結晶内の原子配列と対称性2 原子配列の対称要素(特にらせん軸・映進面)と空間群 授業で学んだことを復習し,参考書を用いて積極的に学習すること (目安時間4時間以上) 必要に応じて学習用の教材をMoodleに掲載する
第10回 化学結合と結晶1 原子の構造と電子の分布(主量子数・方位量子数・磁気量子数・スピン量子数など),周期表,化学結合の種類 授業で学んだことを復習し,参考書を用いて積極的に学習すること (目安時間4時間以上) 必要に応じて学習用の教材をMoodleに掲載する
第11回 化学結合と結晶2 イオン半径,電気陰性度,結晶の中での原子の配位 授業で学んだことを復習し,参考書を用いて積極的に学習すること (目安時間4時間以上) 必要に応じて学習用の教材をMoodleに掲載する
第12回 化学結合と結晶3 共有結晶の場合の混成軌道,金属結晶のパッキング構造,固溶体,多形 授業で学んだことを復習し,参考書を用いて積極的に学習すること (目安時間4時間以上) 必要に応じて学習用の教材をMoodleに掲載する
第13回 鉱物の分類1 元素鉱物・硫化鉱物・酸化鉱物・ハロゲン化鉱物・酸素酸塩鉱物の分類 授業で学んだことを復習し,参考書を用いて積極的に学習すること (目安時間4時間以上) 必要に応じて学習用の教材をMoodleに掲載する
第14回 鉱物の分類2 ケイ酸塩鉱物の分類と結晶構造
授業で学んだことを復習し,参考書を用いて積極的に学習すること (目安時間4時間以上 必要に応じて学習用の教材をMoodleに掲載する
第15回 期末試験 本講義の内容について試験を実施する. 授業で学んだことを復習し,参考書を用いて積極的に学習すること (目安時間4時間以上) 必要に応じて学習用の教材をMoodleに掲載する
第16回 期末試験の解説および本講義のまとめ 期末試験について解説する。また本講義の重要な点についてを総括する。 授業で学んだことを復習し,参考書を用いて積極的に学習すること (目安時間4時間以上) 必要に応じて学習用の教材をMoodleに掲載する
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 10% C: 30% D: --%
成績評価法
小テスト,学期末の筆記テストで評価します。
内訳は次の通りです;小テスト 20%, 学期末の筆記テスト 80%

欠席は4回以上は欠格とします。遅刻・早退は3回累積で欠席1回分として扱います。
成績評価法と欠格条件は初回講義のガイダンスでも説明します。
教科書にかかわる情報
備考
教科書は使用しないが,講義に必要なレジュメや演習問題は修学支援システムを通じて配布する。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 新版地学教育講座③ 鉱物の科学 ISBN 4486013034
著者名 地学団体研究会編 出版社 東海大学出版会 出版年
備考
初回の授業で参考書「新版地学教育講座③鉱物の科学」を含めいくつかの参考となり図書を紹介します。
この授業に関連する参考書は図書館などにもたくさんあるので、ぜひ活用してください。
メッセージ
この講義では,主に地球惑星構成物質である「鉱物」について解説します。特に化学分析値の取り扱いは固体地球科学分野では共通して必要になります。
化学分析値の扱いや結晶内の化学結合を理解するために高校化学の知識が必要です。高校で化学を学んでいな場合は,化学結合やイオン化傾向・電気陰性度などを扱っている単元を事前に学習しておくとスムーズに理解できます。
キーワード
地球惑星物質 鉱物 結晶 結晶構造 化学組成 
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • Life on land
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
関連科目
鉱物学II
履修条件
連絡先
永嶌 (nagashim@yamaguchi-u.ac.jp)
オフィスアワー
在室時は随時。事前にメールでアポイントメントを取るのが望ましい。

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