タイトル

開講年度 開講学部等
2025 理学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 月3~4 講義 2.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1041600006 地球環境学Ⅰ[Environmental Geosciences Ⅰ] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
宮田 雄一郎[MIYATA Yuichiroh]
担当教員[ローマ字表記]
宮田 雄一郎 [MIYATA Yuichiroh], 太田 岳洋 [OHTA Takehiro]
特定科目区分   対象学生   対象年次 2~4
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要

地球環境の変化を解明する基本的な手法と考え方を身につけていく.そのため,地層やそこに含まれる化石などの証拠から,いつごろどのような環境だったのか,また,どのように解明されてきたのかを学ぶ(DP1-2-a,b).とくに,第四紀を題材とした地形と地質を中心とし,さらに古生物学や海洋科学など地球環境を考える上で必要な基本的な要素を盛り込む(DP2-6-D3).
授業の到達目標
層位地史学および応用地質学の基礎知識を体系的に理解し(DP1-2-a),地球科学に関する発展的・応用的な知識をめざす(DP1-2-b).すなわち,(1)現在の堆積物が地層に対応することを理解できる.(2)地層から年代と環境を復元できることを説明できる.(3)第四紀の氷期・間氷期サイクルの特徴をを説明できる.(4)気候変動のしくみを説明できる.なお,本科目は,地域環境科学コースの学習教育目標のBおよびD-3に対応し,科学技術が地域社会や自然環境に及ぼす影響や効果,および技術者が地域社会において果たすべき役割に対する理解を目指している.
授業計画
【全体】
授業は原則的に対面形式で行う.
地層記録と地球環境,特に第四紀の地形と地質(地層形成)について講義を進めるとともに,小テスト複数回を行う.
期末試験の後にはその結果報告と解説を行う.
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 地球環境学とは 広い視点
生物の進化と地球環境の進化
金星・火星と衛星の生命は?
金星探査の歴史
火星の海
復習(目安時間:4時間以上)
次回の講義資料をプリントしてノートの準備をしておくこと.
講義資料は,就学支援システムの「講義資料」に掲載.
第2回 気候変動 IPCC報告と温暖化
地表の気温
日射量
温室効果,地質時代のCO2
暗い太陽
復習(目安時間:3時間以上)
次回の講義資料をプリントしてノートの準備をしておくこと(目安1時間)
講義資料は,就学支援システムの「講義資料」に掲載.
第3回 氷河時代と全球凍結 氷河の証拠
人類の進化と文明
スノーボールアース
復習(目安時間:3時間以上)
次回の講義資料をプリントしてノートの準備をしておくこと(目安1時間)
講義資料は,就学支援システムの「講義資料」に掲載.
第4回 期間氷期サイクル 有孔虫殻の酸素同位体 ODP
氷床量の効果
周期はミランコビッチ
10万年周期はCO2が原因か?
復習(目安時間:3時間以上)
次回の講義資料をプリントしてノートの準備をしておくこと(目安1時間)
講義資料は,就学支援システムの「講義資料」に掲載.
第5回 海水準変動 地球温暖化と海面上昇
後氷期,第四紀の氷河性海水準変動,隆起サンゴ礁
新生代・顕生代の海面変動
地層記録,貝塚
氷河性アイソスタシー
海水の量
全球凍結,巨大不整合
復習(目安時間:3時間以上)
次回の講義資料をプリントしてノートの準備をしておくこと(目安1時間)
講義資料は,就学支援システムの「講義資料」に掲載.
第6回 気候の急変1 数10年で数度の気温変化:CO2濃度の急激な変動
IPCC勧告の科学的根拠
復習(目安時間:3時間以上)
次回の講義資料をプリントしてノートの準備をしておくこと(目安1時間)
講義資料は,就学支援システムの「講義資料」に掲載.
第7回 気候の急変2 小氷期とマウンダー極小期
太陽活動:日射・太陽風・宇宙線
太陽活動周期:11年,88年,208年,2000年,
復習(目安時間:3時間以上)
次回の講義資料をプリントしてノートの準備をしておくこと(目安1時間)
講義資料は,就学支援システムの「講義資料」に掲載.
第8回 地球化学 気温変動記録はd18O:PETM,IceAge,70Ma,500Ma,
同位体比‰は標準試料を利用
d13C分別は光合成やメタン生成菌などの生物活動
海洋の沈殿物=炭酸塩は12Cの枯渇を表す
海洋表層は浮遊性有孔虫のd13C,
復習(目安時間:3時間以上)
次回の講義資料をプリントしてノートの準備をしておくこと(目安1時間)
講義資料は,就学支援システムの「講義資料」に掲載.
第9回 年代層序 放射年代の精度は数%
新生代で高精度なのは,有孔・ココリス
地磁気とその逆転
海洋酸素同位体比層序とその意味
復習(目安時間:3時間以上)
次回の講義資料をプリントしてノートの準備をしておくこと(目安1時間)
講義資料は,就学支援システムの「講義資料」に掲載.
第10回 小地形 地殻変動:段丘や断層地形は隆起速度,断層変位を表す
火山地形,侵食地形,崩壊地形は地質や岩石を反映
陸上地形はLBP,海底地形は音波探査,サイドスキャンソナーで取得
DEMデータの各種表現
復習(目安時間:3時間以上)
次回の講義資料をプリントしてノートの準備をしておくこと(目安1時間)
講義資料は,就学支援システムの「講義資料」に掲載.
第11回 海進と海退 隆起と沈降
堆積シークエンス,砕屑物供給,古水深 (海底谷と混濁流)
Vail曲線
海嶺の体積
復習(目安時間:3時間以上)
次回の講義資料をプリントしてノートの準備をしておくこと(目安1時間)
講義資料は,就学支援システムの「講義資料」に掲載.
第12回 鍵層と対比 対比とは
時間面,鍵層,基準面の対比
時間軸柱状図,不整合・ラビンメント面,ハイアタス
広域テフラ,海成層,段丘面の認定
音波反射面
復習(目安時間:3時間以上)
次回の講義資料をプリントしてノートの準備をしておくこと(目安1時間)
講義資料は,就学支援システムの「講義資料」に掲載.
第13回 海成段丘と河岸段丘 海成段丘
河岸段丘,氷期の平衡断面
ユースタシーと隆起・沈降
侵食段丘
隆起地域と沈降地域
復習(目安時間:3時間以上)
次回の講義資料をプリントしてノートの準備をしておくこと(目安1時間)
講義資料は,就学支援システムの「講義資料」に掲載.
第14回 土砂災害 被害は,地震・津波についで台風(洪水),火山噴火の順
地すべり, 洪水,土石流
粘土, 液状化
復習(目安時間:3時間以上)
次回の講義資料をプリントしてノートの準備をしておくこと(目安1時間)
講義資料は,就学支援システムの「講義資料」に掲載.
第15回 燃料資源 石油:生成・移動・集積
生物生成量と埋没環境:OAE
石炭:高位泥炭起源とその謎
復習(目安時間:3時間以上)
次回の講義資料をプリントしてノートの準備をしておくこと(目安1時間)
講義資料は,就学支援システムの「講義資料」に掲載.
第16回 まとめ テストと解説,質疑 復習(目安時間:3時間以上) 担当教員の指示に従うこと
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 5% B: 5% C: 5% D: 5%
成績評価法
小テスト、授業内のレポート、学期末の筆記テストで評価します。
小テスト 5%、レポート 5%、学期末の筆記テスト 90%
教科書にかかわる情報
備考
特に指定しない。
参考書にかかわる情報
備考
講義資料は,就学支援システムの「講義資料」にあります.
メッセージ
どんなことでも積極的に質問する.その日のノート・プリント類を整理すること.
キーワード
地層,堆積物,層序,年代,新生代,第四紀,氷河性海面変動,気候変化,酸素同位体比,
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
  • Life on land
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
関連科目
地球科学I,地球環境学II
履修条件
連絡先
宮田 you19539@gmail.com
オフィスアワー
平日の午前.あらかじめ日時をメールでお知らせください.

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