開講年度
開講学部等
2025
理学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
火5~6
講義
1.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1041600007
岩石学Ⅰ[Petrology I]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
大和田 正明[OWADA Masaaki]
ー
担当教員[ローマ字表記]
大和田 正明 [OWADA Masaaki]
特定科目区分
対象学生
対象年次
2~4
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
固体地球の大部分を占める岩石のうち、とくに火成岩の産状、化学組成そして組織などの記述に関する分野の学問(記載岩石学)に重点を置いて解説するとともに、最新の火成岩成因論を分かりやすく解説する。
この科目は、学科のディプロマポリシー(DP)のうち地質学の汎用的技術の修得に関する内容を含んでいる。特に、以下の項目の修得は重要である。
・岩石学、鉱物資源学、層位地史学および応用地質学の基礎知識を体系的に理解
・地球科学に関する発展的・応用的な知識
・地球で起こる地質現象に関する知識とメカニズムの解明に関する技術
授業の到達目標
岩石、とくに火成岩を分類・記載する時に必要な概念、知識を習得するとともに、火成岩の成因論を理解する。これらは地球で起こる地質現象に関する知識とメカニズムの解明に関する技術の習得に関係し、本学科のDP1-2-a, bおよび2-6D-3、地域環境科学コースの学習教育目標D-3に対応する。
授業計画
【全体】
前半は岩石の分類、岩石の構成鉱物、火成岩体など基本的なことについて解説し、後半はマグマの多様性など岩石成因論について最新の考え方を取り入れながら、分かりやすく解説する。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
ガイダンス:岩石の分類と火成岩
主に火成岩の分類と組織・構造
シラバスを良く読んでおくこと、また配布プリントの課題に解答すること(目安時間4時間以上)
自己学習用の教材をMoodleに掲載する
第2回
火成岩の組織と主要構成鉱物
石英,斜長石,カリ長石,カンラン石,輝石,角閃石,黒雲母
カリ長石
教科書「記載岩石学」第1-2章を読んでおくこと(目安時間4時間以上)
自己学習用の教材をMoodleに掲載する
第3回
火成岩体の産状と構造
火山と火山岩体,貫入岩体,深成岩体
教科書「記載岩石学」第5章を読んでおくこと(目安時間4時間以上)
自己学習用の教材をMoodleに掲載する
第4回
火成岩の組成-1
主成分元素組成による分類
教科書「記載岩石学」第2-3章を読んでおくこと(目安時間4時間以上)
自己学習用の教材をMoodleに掲載する
第5回
火成岩の組成-2
火成岩の化学的指標と元素の挙動
教科書「記載岩石学」第2-3章を読んでおくこと(目安時間4時間以上)
自己学習用の教材をMoodleに掲載する
第6回
火成岩の組成-3
火成岩中の微量元素組成と火成岩の分類
教科書「記載岩石学」第2-3章を読んでおくこと(目安時間4時間以上)
自己学習用の教材をMoodleに掲載する
第7回
火成岩の組成-4
本源(初生)マグマの発生
マグマ発生の機構と発生場
教科書「記載岩石学」第2-3章、「解析岩石学」第1-2章を読んでおくこと(目安時間4時間以上)
自己学習用の教材をMoodleに掲載する
第8回
火成岩と火成作用
中間総括(課題レポート)
課題レポートに取り組理、期日までに提出すること(目安時間4時間以上)
自己学習用の教材をMoodleに掲載する
第9回
マグマと鉱物間の相平衡-1
共融系、反応系
相平衡に基づくマグマと鉱物の安定関係
教科書「解析岩石学」第1-2章を読んでおくこと(目安時間4時間以上)
自己学習用の教材をMoodleに掲載する
第10回
マグマと鉱物間の相平衡-2
反応系、固溶体系
相平衡に基づくマグマと鉱物の安定関係
教科書「解析岩石学」第1-2章を読んでおくこと(目安時間4時間以上)
自己学習用の教材をMoodleに掲載する
第11回
放射年代
U–Pb系を使った地球年代学について説明
教科書「記載岩石学」第3章を読んでおくこと(目安時間4時間以上)
自己学習用の教材をMoodleに掲載する
第12回
火成岩のマグマ過程-1
結晶分化作用
主成分元素、マスバランス計算
教科書「記載岩石学」第3章を読んでおくこと
教科書「解析岩石学」第9章を読んでおくこと(合わせて目安時間4時間以上)
自己学習用の教材をMoodleに掲載する
第13回
火成岩のマグマ過程-2
結晶分化作用
微量成分元素、ベクトル図
教科書「記載岩石学」第3章を読んでおくこと
教科書「解析岩石学」第9章を読んでおくこと(合わせて目安時間4時間以上)
自己学習用の教材をMoodleに掲載する
第14回
大陸地殻の形成と火成岩
マグマ組成の変化過程
花崗岩の特徴とその時代的変化
教科書「解析岩石学」第4章を読んでおくこと(目安時間4時間以上)
自己学習用の教材をMoodleに掲載する
第15回
期末試験
出題はこれまでの内容全てを含む.
教科書「記載岩石学」「解析岩石学」を読んでおくこと(目安時間4時間以上)
自己学習用の教材をMoodleに掲載する
第16回
まとめ
全ての内容について、試験問題の解答例を含めて、解説する
試験問題を再度各自で解いておく(目安時間4時間以上)
自己学習用の教材をMoodleに掲載する
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 5% B: 5% C: --% D: --%
成績評価法
小テスト 10%
レポート 10%
学期末の筆記テスト 80%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
記載岩石学
ISBN
9784320046399
著者名
周藤賢治・小山内康人
出版社
共立出版
出版年
2002
教科書
書名
解析岩石学
ISBN
4320046404
著者名
周藤賢治・小山内康人
出版社
共立出版
出版年
2002
備考
岩石学Ⅱでも同じ教科書を使用します。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
岩石と地下資源
ISBN
4486013042
著者名
岡村聡ほか
出版社
東海大学出版会
出版年
書籍
参考書
書名
火山とマグマ
ISBN
4130607162
著者名
兼岡一郎・井田喜明編
出版社
東大出版
出版年
書籍
参考書
書名
基礎地球科学
ISBN
9784254160741
著者名
西村祐二郎ほか
出版社
朝倉書店
出版年
書籍
備考
上記以外にも、関連する参考図書が図書館には数多くあります。
メッセージ
常日頃からコツコツ勉強してください。専門職についた卒業生からは、もっと岩石学の基礎をしっかり勉強しておけばよかった、という声を聞いています。また、本科目は大学での講義だけでなく、生涯にわたり学習する機会を提供する意味もあります。
キーワード
岩石、火成岩の分類、火成岩の産状、マグマの発生、相平衡、造岩鉱物、年代測定法、同位体、花崗岩
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
岩石学IIならびに火山学
履修条件
連絡先
理学部1号館448号室
owada@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
原則として水曜日の12時〜13時
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