タイトル

開講年度 開講学部等
2025 理学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 木9~10 講義  
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1041600009 地球資源学Ⅰ[Earth Resources Ⅰ] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
中島 和夫[NAKASHIMA Kazuo]
担当教員[ローマ字表記]
中島 和夫 [NAKASHIMA Kazuo], 大和田 正明 [OWADA Masaaki]
特定科目区分   対象学生   対象年次 2~4
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
私たちが生きていくためにはさまざまなものが必要となります。その基本となるものが資源です。私たちの生活は、資源なしでは成り立ちません。本講義では、地球の資源(一般に鉱物資源という)には、どのようなものがあり、どのような地球の営力によって生み出されたか、について概要を説明します。また鉱物資源は、地球史の中でいつごろ生成し、世界のどのような場所に存在するかについて地球科学的な見地から解説します。資源は、採掘する時も使用する時も、地球環境に負荷を与えます。資源問題と環境問題は,今も将来も,人類社会の存続に関わる重大問題です.将来の世界を支える学生諸君に,資源・環境問題を考える際の指針の1つを提供したいと考えています。
※講師が遠隔地に居住のため、基本的にオンラインの授業となります。「学習支援システム」に毎回のプリントや課題が載るので、予めそれらをダウンロード、印刷して授業に望んでください。
※毎回の授業に関連して、その内容をミニッツペーパーにまとめたり、レポート課題が出ます。次回の授業のはじめにその課題の解説から始めます。
授業の到達目標
1.鉱物資源にはどのようなものがあり、どのように利用されているかを知る。
2.鉱物資源は、地殻の中でどのような地質現象に伴って生じたか、形成機構について理解する。
3.鉱物資源は、地球上のどのような場所に産出し、どのような地質時代に形成されたか、地球史的背景を知る。
4.鉱物資源と人間生活との関連について多面的に考察し、資源・環境問題に対処する指針を得る。

この講義は本学科のDP1-2-a, bおよび2-6-D4、地域環境科学コースの学習・教育到達目標D-4「地球物質の循環や地球資源の有効活用に関する知識と技術の修得」に対応します。
授業計画
【全体】
◎講師が遠隔地に居住のため、基本的にオンラインの授業となります。

1.鉱物資源とはいかなるものか
   工業利用から見た資源の種類、鉱床とは何か、鉱物資源の基本的性格
2.鉱床の多様性と形成機構
   火成鉱床、堆積性鉱床、熱水鉱床、地殻における物質の移動と濃集機構
3.地球上の重要資源とその地質
   大陸地殻と安定帯の資源、変動帯の資源(日本列島の資源)
4.資源・環境問題の解決のために(まとめ)
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 講義の目的と概要 授業担当者の紹介
資源とは?
授業内容に関連した課題のまとめ(時間外学習の目安4時間) 鉱物の化学式に関連した簡単な計算の課題になる予定
第2回 資源と地球環境 資源ができるために必要なものは?
資源問題を解決するには?
授業内容に関連した課題のまとめ
・資源ができるために必要なもの,ほかについてのまとめ(時間外学習の目安4時間)
授業で説明した内容をまとめる、図の読み取りなど
第3回 資源論1:資源の3要素 資源濃集,資源と鉱量,資源とエネルギー 耐用年数についての課題(時間外学習の目安4時間) 等比数列を使って資源がいつ枯渇するかを予測します
第4回 資源論2:鉱山の設立と鉱床評価 鉱山の設立と操業の主要な段階,鉱床の評価 再生可能エネルギーについての課題-1(時間外学習の目安4時間) ビデオを視聴し、そのまとめなど
第5回 地表現象と資源1 風化作用・地化学探査、二次富化作用 Cuの品位についての課題(時間外学習の目安4時間) 授業で説明した内容をまとめる、図の読み取りなど
第6回 地表現象と資源2 縞状鉄鉱層BIFとウラン鉱床 ビデオ鑑賞のまとめ(時間外学習の目安4時間)
第7回 地表現象と資源3 礫岩型ウラン鉱床、漂砂鉱床、砂岩型ウラン鉱床 礫岩型ウラン鉱床と砂岩型ウラン鉱床の比較(時間外学習の目安4時間)
第8回 エネルギー資源1 再生可能エネルギー,地熱 化石燃料の長所・短所についてまとめる(時間外学習の目安4時間)
第9回 エネルギー資源2 化石燃料(石炭・石油) 石油トラップに関する課題(時間外学習の目安4時間) 図の読み取り
第10回 鉱物資源1 マグマ性鉱床、ペグマタイト鉱床 再生可能エネルギーについての課題-2(時間外学習の目安4時間) グラフの説明
第11回 鉱物資源2 斑岩銅鉱床-スカルン マグマ系統図に関する課題(時間外学習の目安4時間) 授業内容に関連したまとめ
第12回 鉱物資源3 熱水鉱床 原子力発電についての課題(時間外学習の目安4時間)
第13回 海底鉱物資源1 黒鉱鉱床、キプロス型鉱床 電気自動車化についての課題(時間外学習の目安4時間)
第14回 海底鉱物資源2 海底熱水鉱床,黒鉱鉱床 しんかい2000潜航調査ビデオのまとめ(時間外学習の目安4時間)
第15回 資源の将来 コバルトクラスト・メタンハイドレートほか 電気自動車の資源的側面についての課題v
第16回 まとめ 全ての内容のまとめ レポート課題の復習(時間外学習の目安4時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
講師が遠隔地に居住のため基本的にオンライン授業となり,毎回の課題,レポートについて成績評価を行う.
課題・レポートは授業内課題(授業で行ったことをまとめる)と授業外課題(授業に関連した内容を調べてまとめる)とになります。
毎回のレポート 100%
教科書にかかわる情報
備考
教科書は使いません。毎回の授業で資料(PDF)を準備します。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 ニューステージ 新地学図表 ISBN 9784834340150
著者名 浜島書店編集部 出版社 浜島書店 出版年 2021
参考書 書名 地学は何ができるか ISBN 9784872564143
著者名 地学読本刊行小委員会編集 出版社 愛智出版 出版年 2010
参考書 書名 基礎地球科学 ISBN 9784254160420
著者名 西村祐二郎ほか 出版社 朝倉書店 出版年
備考
西村祐二郎ほか「基礎地球科学」(朝倉書店)も良い参考書(教科書)です。
メッセージ
私たちが生活するのに必要な資源がどのように生まれているのかを知り、かけがえのない地球を理解して欲しい。
高校で地学を履修していなくても理解できるように進めます。
キーワード
鉱物資源、鉱床、鉱石、地球史、マグマ、熱水、物質移動と濃集
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 飢餓をゼロに
  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
  • Life on land
  • パートナーシップで目標を達成しよう
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(飢餓)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
地球科学I、地球資源学II
履修条件
連絡先
中島和夫 nksmkiat01@gmail.com
オフィスアワー
遠隔地に居住しているので、上記のメールアドレスか修学支援システムで質問などを受け付けます。

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