開講年度
開講学部等
2025
理学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期集中
集中
講義
2.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1041600021
火山学[Volcanology]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
長谷中 利昭[HASENAKA Toshiaki]
ー
担当教員[ローマ字表記]
長谷中 利昭 [HASENAKA Toshiaki], 太田 岳洋 [OHTA Takehiro]
特定科目区分
対象学生
対象年次
3~4
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
火山列島に住み,火山と共存して生活する人間として、火山についての理解を深め(DP1-2-a,b)、火山に関する情報を正確に受けとめ,説明できるようになることは重要である。この講義においては、マグマの発生から、マグマの噴出・固結、火山体の形成・発達・崩壊にいたるプロセスについて学ぶ(DP2-6-D3)とともに、火山災害や噴火予知についても理解を深める(DP2-6-D5)。
授業の到達目標
以下の事項について理解し説明できることが目標である。地球におけるマグマの生成条件。火山の分布とテクトニクス。火山地質、火山噴出物。火山活動。火山災害および減災。火山の恵み。
JABEEの学習教育目標(D-3)の「地球で起こる地質現象に関する知識とメカニズムの解明に関する技術の修得(DP2-6(d)-3)」および同目標(D-5)の「社会資本の創生,防災対策,環境保全に関する知識と技術の修得(DP2-6(d)-5)」を目指す。
授業計画
【全体】
火山、マグマ、火山噴出物について体系的に学ぶ。講義資料はMoodleにアップロードし、それに基づいて説明をする。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
ガイダンス 火山学で学ぶこと
火山用語、基礎知識の学習。
故郷や山口の火山情報を調べる。火山用語の整理し、理解する。(学修時間の目安:4時間以上)
担当教員の指示に従うこと
第2回
マグマの性質
マグマの組成、物理特性。
マグマの物理化学特性を理解する。(学修時間の目安:4時間以上)
担当教員の指示に従うこと
第3回
マグマの生成
マグマの生成プロセス、移動プロセス。
地球においてマグマはどのような場所・条件で生成するかを理解する。(学修時間の目安:4時間以上)
担当教員の指示に従うこと
第4回
マグマの破砕
マグマの発泡、粉砕、噴火プロセス。
爆発的噴火が起こる条件を理解する。(学修時間の目安:4時間以上)
担当教員の指示に従うこと
第5回
玄武岩溶岩
玄武岩溶岩の記載と産状。
玄武岩溶岩の特徴を理解する。(学修時間の目安:4時間以上)
担当教員の指示に従うこと
第6回
シリカに富む溶岩
安山岩、デイサイト、流紋岩溶岩の記載と産状。
シリカに富む溶岩の特徴を理解する。(学修時間の目安:4時間以上)
担当教員の指示に従うこと
第7回
貫入岩
貫入岩の種類と産状。
火山体の地下における溶岩の産状を理解する。(学修時間の目安:4時間以上)
担当教員の指示に従うこと
第8回
爆発的噴火
爆発的噴火様式。降下火砕物。
降下火山灰の分散・移動・堆積プロセスを理解する。(学修時間の目安:4時間以上)
担当教員の指示に従うこと
第9回
火砕流と火砕サージ
爆発的噴火に伴う密度流の挙動
火砕流と火砕サージについて理解を深める。(学修時間の目安:4時間以上)
担当教員の指示に従うこと
第10回
水中火山岩
水中火山噴火による溶岩、火砕岩の産状。
水中火山噴出物について理解を深める。(学修時間の目安:4時間以上)
担当教員の指示に従うこと
第11回
火山噴出物の二次移動
火山噴出物の浸食、マスムーブメント、泥流、土石流、山体崩壊。
火山噴出物の二次移動プロセスについて理解を深める。(学修時間の目安:4時間以上)
担当教員の指示に従うこと
第12回
火山噴出物の変質、変成。
火山岩の変質作用、変成作用。
火山岩の変質作用、変成作用を理解する。(学修時間の目安:4時間以上)
担当教員の指示に従うこと
第13回
火山地形
火山噴火現象と火山地形
火山噴火現象と火山地形の関係を理解する。(学修時間の目安:4時間以上)
担当教員の指示に従うこと
第14回
火山とテクトニクス
火山分布とテクトニクスの関係
火山分布を支配するテクトニクスの要因を理解する。(学修時間の目安:4時間以上)
担当教員の指示に従うこと
第15回
火山災害と減災
火山災害の種類。減災
火山災害の対策を理解し、行動できる(学修時間の目安:4時間以上)
担当教員の指示に従うこと
第16回
火山の恵み、まとめ
火山性資源の種類、総合的まとめ
火山の恵みを理解し、講義全体のまとめを整理する。(学修時間の目安:4時間以上)
担当教員の指示に従うこと
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 5% B: 10% C: --% D: 5%
成績評価法
小テスト、授業外レポートで評価する。
小テスト50%、レポート50%。
教科書にかかわる情報
備考
講義に用いる資料はMoodleにアップロードする。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
Volcanology : processes, deposits, geology and resources
ISBN
9783319666129
著者名
Ray Cas, Guido Giordano, John V. Wright
出版社
Springer
出版年
2024
参考書
書名
火山の仕組み : 現場で熱を感じ探る = The mechanisms of volcanoes
ISBN
9784860647360
著者名
宇井忠英著
出版社
ベレ出版
出版年
2023
備考
メッセージ
ネット上に火山に関する情報は多く見られるが、断片的なものが多い。火山について体系的に理解するためには、上記のものを含めて、火山学の教科書をじっくり読むことを薦める。
キーワード
火山、溶岩、火山灰、火砕流、山体崩壊、カルデラ、マグマ溜り、プレートテクトニクス
持続可能な開発目標(SDGs)
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
関連科目
岩石学I
履修条件
連絡先
電子メール:講義時に知らせる。
オフィスアワー
講義後1時間
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