タイトル

開講年度 開講学部等
2025 理学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 火5~8,金5~8 実験・実習 8.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1042300002 分析化学実験[Experiments of Analytical Chemistry] 日本語 4
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
安達 健太[ADACHI Kenta]
担当教員[ローマ字表記]
安達 健太 [ADACHI Kenta], 鈴木 敦子 [SUZUKI Atsuko]
特定科目区分   対象学生   対象年次 2~4
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
化学の基幹4分野のひとつである分析化学(Ⅰ・Ⅱ)の講義で身に付けた基盤知識を実験において実際に目で確かめ理解の定着を図る。
実験レポートの作成を通して、自然科学における様々な知見を根拠・理由とともに説明するためのプレゼンテーション能力や、文章作成を行える日本語能力、自然現象を定量的に捉え、数理モデル化や定量的解析を行い、解析結果の可視化・説明を行える数量的スキルを養う。
計測データを管理・処理・分析し、その中に隠れている関係性を見つけるための方法論、論理的思考力、問題解決力、観察力を身に付ける。
実験の安全教育などを通して、社会的倫理観、社会的責任感持ち、法令および学内規則・ルールを遵守する重要性を理解し、総合的な学習経験から創造的思考力も養う。

具体的な項目として
❶化学を学んでいく上で必要となる分析化学に関して基礎的な実験操作を身につける。
❷原則として一人で実験を行い,操作や器具の取り扱いについての一定の技術を身につけるべく反復して練習する。
❸分析化学の講義で学んだ事柄に対して実験を通して理解を深める。
❹すべての定量の基礎となる古典的分析法を習得する。
❺共存物質の少ない場合の主成分を分析する。
❻共存物質が存在する場合の主成分定量のための簡便な分析法を理解する。
❼微量含まれる目的成分を多量の共存成分から分離し、機器分析法により定量する。
❽実験と並行して実施する統計の演習から、得られた実験値のもつ分布や精度、結果の信頼度を理解する。

※化学工業メーカーの研究開発部門での勤務経験のある本教員(安達)が、化学工業における計測・分析技術の重要性について講義する。

🔴理学部化学科のCP(カリキュラム・ポリシー)、及びDP(ディプロマ・ポリシー)は下記URL参照のこと🔴
■化学科カリキュラム・ポリシー■
https://www.yamaguchi-u.ac.jp/campus/cp/cp_f_sci_chem
■化学科ディプロマ・ポリシー■
https://www.yamaguchi-u.ac.jp/campus/dp/dp_f_sci_chem
授業の到達目標
🔵分析化学を学んでいく上で必要となる基礎的な実験操作を習得する
🔵分析実験に関する操作や器具の取り扱いについての一定の技術を習得する
🔵分析により得られた数値を適切に処理し、望ましい表現に変換する
🔵統計的処理法の基礎を理解する
🔵得られた実験結果の根拠・理由を説明するためのプレゼンテーション能力・文章作成を行える日本語能力を取得する
🔵実験を行うにあたり法令および学内規則・ルールを遵守する重要性を理解し、総合的な学習経験から創造的思考力を養う。

🟥知識・理解の観点🟥
実験の原理を説明できる
仮説、仮定をたてて、その実証、検証することを身に付ける
🟥思考・判断の観点🟥
得られた測定データを適切に処理できる
🟥関心・意欲の観点🟥
化学変化を観察することができる
🟥態度の観点🟥
自ら進んで実験を行うことができる
🟥技能・表現の観点🟥
実験器具や装置を適切に取り扱うことができる
得られた実験結果の根拠・理由を説明するためのプレゼンテーション・文章作成ができる
🟥その他の観点🟥
安全に実験を行い、創造的思考力を身に付けることができる
授業計画
【全体】
次の項目の実験を行う。
実験準備、廃液処理法、危険物の取り扱い、酸塩基滴定、沈殿滴定,酸化還元滴定、キレート滴定、電気化学分析法、発光分析法、吸光光度法、イオン交換クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 ガイダンス ガイダンス 予習(1時間)
復習(1時間)
第2回 安全講習 安全講習 予習(1時間)
復習(1時間)
安全演習課題
第3回 実験準備・統計演習 器具洗浄 予習(1時間)
復習(1時間)
統計演習課題(1)
第4回 廃液処理概論 廃液処理概論 排水処理概論課題
第5回 実験準備 恒量実験 統計演習課題(2)
第6回 酸塩基滴定 試薬調製 実験予習、データ整理
第7回 酸塩基滴定 標準溶液の濃度決定 実験予習、データ整理
第8回 酸塩基滴定 水酸化ナトリウムと炭酸ナトリウムの定量 実験予習、データ整理、
第9回 解析・まとめ 解析・まとめ レポート作成
第10回 酸化還元滴定 試薬調製 実験予習、データ整理
第11回 酸化還元滴定 標準溶液の濃度決定 実験予習、データ整理
第12回 酸化還元滴定 溶存酸素の定量 実験予習、データ整理、
第13回 解析・まとめ 解析・まとめ レポート作成
第14回 沈殿滴定 試薬調製 実験予習、データ整理
第15回 沈殿滴定 標準溶液の濃度決定 実験予習、データ整理
第16回 沈殿滴定 海水の塩濃度分析 実験予習、データ整理、レポート作成
第17回 第1クール(1日目) 吸光光度法,イオン電極,キレート滴定,高速液体クロマトグラフィー,発光分析法 実験予習・データ整理
第18回 第1クール(2日目) 吸光光度法,イオン電極,キレート滴定,高速液体クロマトグラフィー,発光分析法 実験予習・データ整理
第19回 第1クール(3日目) 吸光光度法,イオン電極,キレート滴定,高速液体クロマトグラフィー,発光分析法 実験予習・データ整理
第20回 解析・まとめ 吸光光度法,イオン電極,キレート滴定,高速液体クロマトグラフィー,発光分析法 レポート作成
第21回 第2クール(1日目) 吸光光度法,イオン電極,キレート滴定,高速液体クロマトグラフィー,発光分析法 実験予習・データ整理
第22回 第2クール(2日目) 吸光光度法,イオン電極,キレート滴定,高速液体クロマトグラフィー,発光分析法 実験予習・データ整理
第23回 第2クール(3日目) 吸光光度法,イオン電極,キレート滴定,高速液体クロマトグラフィー,発光分析法 実験予習・データ整理
第24回 解析・まとめ 吸光光度法,イオン電極,キレート滴定,高速液体クロマトグラフィー,発光分析法 レポート作成
第25回 第3クール(1日目) 吸光光度法,イオン電極,キレート滴定,高速液体クロマトグラフィー,発光分析法 実験予習・データ整理
第26回 第3クール(2日目) 吸光光度法,イオン電極,キレート滴定,高速液体クロマトグラフィー,発光分析法 実験予習・データ整理
第27回 第3クール(3日目) 吸光光度法,イオン電極,キレート滴定,高速液体クロマトグラフィー,発光分析法 実験予習・データ整理
第28回 第3クール(3日目) 吸光光度法,イオン電極,キレート滴定,高速液体クロマトグラフィー,発光分析法 予習(1時間)
復習(1時間)
レポート作成
第29回 解析・まとめ 解析・まとめ 予習(1時間)
復習(1時間)
第30回 片付け・掃除 片付け・掃除 予習(1時間)
復習(1時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: 80% D: --%
成績評価法
小テスト:10%
レポート:90%
教科書にかかわる情報
教科書 書名 基礎教育シリーズ 新版 分析化学実験 ISBN 9784808230456
著者名 本水 昌二 他著 出版社 東京教学社 出版年 2008
教科書 書名 第7版 実験を安全に行うために ISBN 9784759809589
著者名 化学同人編集部 編 出版社 化学同人 出版年 2007
備考
参考書にかかわる情報
参考書 書名 分析化学-検出・濃縮・分離法 ISBN 4915370587
著者名 渡辺邦洋 他著 出版社 宣協社 出版年 1999
参考書 書名 イオン平衡-分析化学における- ISBN 4759800263
著者名 H.Freiser 他 出版社 化学同人 出版年 1987
参考書 書名 理科系の作文技術 ISBN 9784121006240
著者名 木下是雄 出版社 中央新書 出版年
備考
メッセージ
分析化学実験の原理は分析化学I,及び分析化学IIにおいて学ぶ。原理を理解せずに実験だけを行うことは時間の無駄である。講義のテキスト等を良く読んで相互の関連を理解すること。
キーワード
分析化学,酸塩基滴定,沈殿滴定,酸化還元滴定,よう素滴定,溶存酸素,原子吸光光度法,吸光光度法,イオン電極,イオン交換クロマトグラフィー,キレート滴定,高速液体クロマトグラフィー,発光分析法
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
  • 安全な水とトイレをみんなに
  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 海の豊かさを守ろう
  • Life on land
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
関連科目
分析化学I
分析化学II
履修条件
連絡先
安達健太
電話:083-933-5731(理学部本棟:441号室)
メール:k-adachi@yamaguchi-u.ac.jp

鈴木敦子
電話:083-933-5616(理学部本棟:437号室)
メール:masuya-suzuki@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
安達健太
毎週月曜日 15:00~17:00
※上記以外の時間でも対応は可能ですが、不在の場合があります。

鈴木敦子
毎週月曜日 9:00~10:00

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