開講年度
開講学部等
2025
理学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
金9~10
講義
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1042300004
有機化学Ⅱ[Organic ChemistryⅡ]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
村藤 俊宏[MURAFUJI Toshihiro]
ー
担当教員[ローマ字表記]
村藤 俊宏 [MURAFUJI Toshihiro]
特定科目区分
対象学生
対象年次
1~4
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
有機化学の重要な概念である酸・塩基反応、置換反応、脱離反応や付加反応などの基礎を、有機電子論の観点から解説します。特に、酸と塩基の概念は、化学の基幹4分野のうちの物理化学、無機化学や分析化学と密接に関連しており、それぞれの分野で体系的に学んだ知識に基づいて説明します(CP1、DP1-2-(a))。また、熱力学支配と速度論支配の違いやアルケンの安定性に関する内容では、物理化学で登場する自由エネルギーやエンタルピーを使った数量的スキル(DP1-1、DP2-2)や論理的思考力(DP2-4)を身につけてもらうこと意識して説明します。また、反応機構に関する章末問題を解いてもらい、必要な情報を自らが収集することで、問題の解決能力を養います(DP2-5)。
授業の到達目標
自然科学について広く知り、人間や文化との関わりについて理解しています。また、自然科学の基盤となる物理学・数学の基礎知識を身に付けます(DP1-1)。無機化学・分析化学で登場する酸と塩基の概念や、物理化学で登場する自由エネルギーとエンタルピーの概念は、有機化学においても非常に重要です。それぞれの分野で学んできた知識が有機化学で活かせるようになることを目標とします(CP1、DP1-2-(a))。自然現象について、定量的データに基づいた数理モデル化や解析を行い、解析結果の可視化、説明を行える数量的スキルを身に付けます(DP2-2)。自然現象が生じる理由についての仮説提起を行い、その妥当性を理由とともに説明する論理的思考力を身につける(DP2-4)。自然科学の課題に対し、その課題を解決するための問題点を発見し、必要な情報を自ら収集・分析・整理することで、問題解決力を身につける(DP2-5)。
知識・理解の観点 有機化学における酸・塩基の概念、置換反応、脱離反応、付加反応に関する基礎的事項を理解する(CP1-3、DP1-2-(a))。自然科学について広く知り、人間や文化との関わりについて理解しています。また、自然科学の基盤となる物理学・数学の基礎知識を身に付けます(DP1-1)。自然現象について、定量的データに基づいた数理モデル化や解析を行い、解析結果の可視化、説明を行える数量的スキルを身に付けます(DP2-2)。
思考・判断の観点 有機反応を電子論の観点から考え、論理的思考力(DP2-4)を身につける。
関心・意欲の観点 各章の章末問題を自らが積極的に解き、解答に必要な情報を自らが収集することで、問題の解決能力を養う(DP2-5)。
態度の観点 教科書を丁寧に読み、予習と復習により理解度を深める習慣を身につける。
技能・表現の観点 電子構造を理解し、反応機構や共鳴構造式を正確に書くことができるようになる。
その他の観点 有機化学Iで学んだ知識と関連づけて理解できる。
授業計画
【全体】
有機化学Iで使用した教科書「ジョーンズ有機化学(上)第5版」を有機化学IIでも使用します。第6章から始めます。
官能基を持つ有機化合物として、ハロゲン化アルキル、アルコール、アミン等について解説します。次に、置換反応、脱離反応について解説します。最後に、これらの知識を基に、アルケン、アルキンの反応について解説します。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
第6章 置換アルカン類
ハロゲン化アルキル、アルコールの構造と性質
授業中に指示した学習(学習時間の目安:2時間以上)
第2回
第6章 置換アルカン類
アミン、エーテルの構造と性質
授業中に指示した学習(学習時間の目安:2時間以上)
第3回
第7章 置換反応
ルイス酸とルイス塩基、平衡と速度論
授業中に指示した学習(学習時間の目安:2時間以上)
第4回
第7章 置換反応
二分子求核置換反応
授業中に指示した学習(学習時間の目安:2時間以上)
第5回
第7章 置換反応
一分子求核置換反応
授業中に指示した学習(学習時間の目安:2時間以上)
第6回
第8章 脱離反応
一分子脱離反応
授業中に指示した学習(学習時間の目安:2時間以上)
第7回
第8章 脱離反応
二分子脱離反応
授業中に指示した学習(学習時間の目安:2時間以上)
第8回
中間まとめ
理解度確認試験(持ち込み不可)
解き直し学習(2時間以上)
第9回
第10章 アルケンへの求電子付加反応(1)
位置選択性
授業中に指示した学習(学習時間の目安:2時間以上)
第10回
第10章 アルケンへの求電子付加反応(2)
共鳴効果、I効果
授業中に指示した学習(学習時間の目安:2時間以上)
第11回
第10章 アルケンへの求電子付加反応
水和とヒドロホウ素化反応
授業中に指示した学習(学習時間の目安:2時間以上)
第12回
第11章 π結合へのさまざまな付加反応
ハロゲン化とオキシ水銀化
授業中に指示した学習(学習時間の目安:2時間以上)
第13回
第11章 π結合へのさまざまな付加反応
エポキシ化とシクロプロパン化
授業中に指示した学習(学習時間の目安:2時間以上)
第14回
第11章 π結合へのさまざまな付加反応
双極子付加反応
授業中に指示した学習(学習時間の目安:2時間以上)
第15回
第11章 π結合へのさまざまな付加反応
アルキンの付加反応
授業中に指示した学習(学習時間の目安:2時間以上)
第16回
期末まとめ
理解度確認試験(持ち込み不可)
解き直し学習(2時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
中間試験と期末試験の両方を併せて総合評価します。
中間試験(50%)、期末試験(50%)
教科書にかかわる情報
教科書
書名
ジョーンズ有機化学(上) 第5版
ISBN
9784807908936
著者名
Maitland Jones, Jr.著 奈良坂紘一 他 監訳
出版社
東京化学同人
出版年
2016
備考
有機化学Iで使用した教科書を、有機化学IIでも使用します。
教科書の持参を前提に講義します。
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
わかりやすく、平易な表現で解説します。
キーワード
有機化学、有機反応
持続可能な開発目標(SDGs)
関連科目
有機化学I, 有機化学III、有機反応解析、天然物有機化学、高分子化学、有機化学実験
履修条件
連絡先
総合研究棟6階 601号(東)murafuji@"yamaguchi-u.ac.jp" (" " を取る)
オフィスアワー
随時
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