タイトル

開講年度 開講学部等
2025 理学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 火3~4 講義 0.5
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1042600002 岩石学Ⅱ[Petrology II] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
志村 俊昭[SHIMURA Toshiaki]
担当教員[ローマ字表記]
志村 俊昭 [SHIMURA Toshiaki]
特定科目区分   対象学生   対象年次 2~4
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
 変成岩の分布や,変成作用が生じる仕組みは、プレートテクトニクス理論と結び付けて理解されるようになってきた。変成岩は変動帯に広く産出し、複雑な地殻変動の履歴をもつ岩石群である。
本講義では、変成岩と変成作用について記載的事項・論理的事項・成因的事項を学ぶ(DP1-2-a, DP1-2-b, DP2-6-D3)。
授業の到達目標
変成岩の記載的特徴を把握し(DP1-2-a)、変成岩を生み出したテクトニクスの背景が理解できる(DP1-2-b, DP2-6-D3)。
変成作用の概念が説明できるようになる(DP1-2-a)。
変成岩・変成作用に関する適切な図を描き、論理的に説明できる(DP1-2-b, DP2-6-D3)
変成帯の分布と形成過程の基礎知識をもつことによって,地殻や沈込帯の成因に興味をもつ(DP1-2-b, DP2-6-D3)。
日本や世界の変成帯に興味をもち,標本室の試料など、実際の岩石を積極的に観察する(DP1-2-b, DP2-6-D3)。
なお,この講義は地域環境科学コースの学習・教育到達目標の(D-3)「地球で起こる地質現象に関する知識とメカニズムの解明に関する技術」を修得することを目標とする。
授業計画
【全体】
はじめに変成岩と変成作用の概念を説明し,地質学的環境下での変成岩の位置付けを理解してもらう.つぎに変成帯の形成・分類・解析方法を解説する.最後に,実際の変成帯を紹介しながら,変成帯とテクトニクスの関係について考察する.
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 ガイダンス,地殻構成岩石と変成作用 1.授業の内容と進め方の説明,
2.地殻構成岩および変成岩の位置付け
標本室での観察(随時)
復習(4時間以上)
参考資料を配布します。
欠席すると次回から理解困難になります。
第2回 変成岩と変成作用1 変成作用の種類と要因
(基本概念の小テスト)
復習(4時間以上) 参考資料を配布します。
欠席すると次回から理解困難になります。
第3回 変成岩と変成作用2 1.変成岩の分類
2.変成岩の組織
復習(4時間以上)
参考資料を配布します。
欠席すると次回から理解困難になります。
第4回 変成岩と変成作用3 3.変成作用と変形作用
(岩石名についての小テスト)
復習(4時間以上) 参考資料を配布します。
欠席すると次回から理解困難になります。
第5回 変成相 1.変成相と変成相系列
2.特徴的な変成鉱物
復習(4時間以上) 参考資料を配布します。
欠席すると次回から理解困難になります。
第6回 変成反応の図的表現1 相律と組成共生図表の基礎
(練習問題により理解を深める)
復習(4時間以上) 参考資料を配布します。
欠席すると次回から理解困難になります。
第7回 変成反応の図的表現2 3成分系の組成共生図表、ACF図とAKF図
(練習問題により理解を深める)
練習問題および復習(4時間以上) 参考資料を配布します。
欠席すると次回から理解困難になります。
第8回 変成反応の図的表現3 AFM図、鉱物共生と全岩化学組成の関係 変成作用の基礎理論や用語についてのレポート(4時間)
復習(2時間以上)
参考資料を配布します。
欠席すると次回から理解困難になります。
第9回 変成岩の空間的変化 変成分帯と累進変成作用 復習(4時間以上) 参考資料を配布します。
欠席すると次回から理解困難になります。
第10回 変成反応の図的表現4 シュライネマーカースの束(1)
(練習問題により理解を深める)
練習問題および復習(4時間以上) 参考資料を配布します。
欠席すると次回から理解困難になります。
第11回 変成反応の図的表現5 シュライネマーカースの束(2)
(練習問題により理解を深める)
練習問題および復習(4時間以上) 参考資料を配布します。
欠席すると次回から理解困難になります。
第12回 変成岩の時間的変化 変成P-T-t経路とテクトニクス 復習(4時間以上) 参考資料を配布します。
欠席すると次回から理解困難になります。
第13回 変成作用の限界 部分融解・超高温変成作用・超高圧変成作用 復習(4時間以上) 参考資料を配布します。
欠席すると次回から理解困難になります。
第14回 日本と世界の変成帯 変成帯の実例とテクトニクス 復習(4時間以上) 参考資料を配布します。
欠席すると次回から理解困難になります。
第15回 期末試験 論述式筆記試験 復習(4時間以上)
第16回 答案の返却と解説 試験の解説・全体のまとめ 復習(4時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: 5% D: --%
成績評価法
小テスト・授業内演習・授業態度10%、宿題・中間レポート30%、学期末の筆記テスト60%
教科書にかかわる情報
教科書 書名 記載岩石学 ISBN 9784320046399
著者名 周藤賢治・小山内康人 出版社 共立出版 出版年 2002
教科書 書名 解析岩石学 ISBN 9784320046405
著者名 周藤賢治・小山内康人 出版社 共立出版 出版年 2002
備考
教科書に無い図で必要なものは、プリントで配ります。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 薄片でよくわかる岩石図鑑 ISBN 9784416114070
著者名 チームG 出版社 誠文堂新光社 出版年 2014
参考書 書名 変成作用 ISBN 9784000059763
著者名 都城秋穂著 出版社 岩波書店 出版年 1994
参考書 書名 岩石学 ISBN 9784320047242
著者名 榎並正樹著 出版社 共立出版 出版年 2013
参考書 書名 変成・変形作用 ISBN 4320046870
著者名 中島隆 [ほか] 著 ; 日本地質学会フィールドジオロジー刊行委員会編 出版社 共立出版 出版年 2004
備考
この授業に関連する参考書は図書館などにたくさんあるので、各自で自分に合った参考書を探して学習してください。
なお、古い教科書やWEBページ等には正しくない記述があるので、授業中の指示に注意して学習すること。
メッセージ
練習問題を解きながら、理解できるように工夫します。
授業は積み重ね式に進行するので、前回までの授業を十分に復習し全て理解したうえで次回の授業に臨むこと。
前回までの内容を理解できていないまま次回の授業に臨むと、さらに理解できなくなります。

欠席しないこと。上記と同様の理由で、1回でも欠席すると、以後の授業の理解が困難になります。
キーワード
変成岩、変成作用、変成帯、テクトニクス
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 海の豊かさを守ろう
  • Life on land
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
関連科目
岩石学I、地球科学実験IB・IIB、野外巡検
履修条件
欠席しないこと。
授業は積み重ね式に進行するので、1回でも欠席すると、以後の授業の理解が困難になります。
連絡先
志村俊昭(理学部449号室) smr(アット)yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
アポをとってから来ることが望ましい。在室時は適宜対応します。

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