タイトル

開講年度 開講学部等
2025 理学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
通年集中 水5~8   10.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1043600005 野外実習[Field Work in Geology] 日本語 6
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
坂口 有人[SAKAGUCHI Arito]
担当教員[ローマ字表記]
坂口 有人 [SAKAGUCHI Arito], 辻 智大 [TSUJI Tomohiro], 岩谷 北斗 [IWATANI Hokuto], SARKAR DYUTI PRAKASH
特定科目区分   対象学生 R5年度以降入学者対象 地球圏システム科学科所属学生対象 対象年次 3~4
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
野外での実地調査によって、地質調査の方法、地層や岩石の観察法、データの解析法、地質図の作成、調査成果の発表、及び論文の書き方等についての基本的な能力を養う。特定地域を4〜5名ずつの班に分けて調査する。実習を通じて個人の地質調査能力を養うと共に、班内のグループ調査のやり方や協調性を学ぶ。本年度の実習地は、山口県周南市大田原の周辺地域である。
授業の到達目標
これまでの講義や実習で学んだ知識や技術を実際に野外で適用し地質や地質構造などをグループに分かれて明らかとする(DP1-2(A), DP1-2(B), DP1-3, DP2-1, DP2-2, DP2-4, DP2-5, DP2-6C(学習・教育到達目標のC), DP2-6D-2(学習・教育到達目標のD-2), DP3, DP4)。

<知識・理解の観点>
1.調査地域の地質・地質構造について理解し、説明できる。
2.室内での地形図や空中写真判読結果と野外での露頭での観察結果とを関連付ける事ができる。

<思考・判断の観点>
1.地形図や空中写真判読、野外観察、地質調査の結果から地質・地質構造に関する情報を取得できる。
2.露頭で堆積構造、変形構造、岩石の鑑定ができるとともに顕微鏡観察により詳細な記載ができる。
3.フィールド調査の結果から調査地域の層序や地質構造を解析できる。
4.得られた地質情報から調査地域の地質構造発達史が議論できる。

<関心・意欲の観点>
1.露頭において、基本的な地質情報を得ようとする意欲をもつ事ができる。

<態度の観点>
1.調査計画立案、調査の実施、取り纏め、論文作成、及びプレゼンテーションをグループで協調しながら行う事ができる。
2.調査地域の住民とコミニュケーションを積極的にとるとともに、地域の特徴や情報に興味をもつ事ができる。
3.安全に配慮した行動ができる。

<技能・表現の観点>
1.空中写真や地形図の判読ができ、自分がいる場所が地形図で特定できる。
2.露頭にて必要な情報を取捨選択することができる。
3.クリノメータを用いたルートマップの作成、地質柱状図の作成、及び対比ができ、地質図と地質断面図が作成できる。
4.与えられた条件の理解とその中で作業を合理的に進め、得られた成果を論文として取りまとめる事ができる。
5.日本語で資料を作成しプレゼンテーションができ、他人と議論する事ができる。

<その他の観点>
1.地域住民とのコミニュケーションを通じて技術者として地域社会や人類や自然に対して果たすべき役割について理解できる。
2.自分や他人の安全について考え、予測して実践できる。
授業計画
【全体】
授業は春、初夏、夏の3回に分けて合計約2週間の野外調査を集中で行う。単位取得には、全日程参加が必須である。
野外地質調査と、そのとりまとめ作業は、約5名の小グループに分かれておこなう。
室内作業(地形図や空中写真判読,調査結果の取りまとめ,岩石薄片の作成,プレゼンテーションの準備,及び論文作成など)は、毎週水曜日午後に学生実験室で実施する。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 ガイダンス ガイダンス,班分け 予習復習時間の目安:4時間以上 学習用資料はMoodleに掲載する.
第2回 ガイダンス(安全教育と宿泊学習の説明) 安全教育などについて冊子を用いて行う 予習復習時間の目安:4時間以上 学習用資料はMoodleに掲載する.
第3回 野外調査法の復習 ルートマップの作成と断面図、柱状図の作成の復習 予習復習時間の目安:4時間以上 学習用資料はMoodleに掲載する.
第4回 野外調査のためのガイダンス 野外調査,地域内の主要な岩石と地層の観察 予習復習時間の目安:4時間以上 学習用資料はMoodleに掲載する.
第5回 野外調査 野外調査とデータ整理 予習復習時間の目安:4時間以上 学習用資料はMoodleに掲載する.
第6回 野外調査 野外調査とデータ整理 予習復習時間の目安:4時間以上 学習用資料はMoodleに掲載する.
第7回 野外調査 野外調査とデータ整理 予習復習時間の目安:4時間以上 学習用資料はMoodleに掲載する.
第8回 野外調査 野外調査とデータ整理 予習復習時間の目安:4時間以上 学習用資料はMoodleに掲載する.
第9回 野外調査 野外調査とデータ整理 予習復習時間の目安:4時間以上 学習用資料はMoodleに掲載する.
第10回 野外調査 野外調査とデータ整理 予習復習時間の目安:4時間以上 学習用資料はMoodleに掲載する.
第11回 野外調査のまとめ 野外調査とデータ整理 予習復習時間の目安:4時間以上 学習用資料はMoodleに掲載する.
第12回 野外調査のまとめ 岩石の同定,相互関係の認定など 予習復習時間の目安:4時間以上 学習用資料はMoodleに掲載する.
第13回 野外調査のまとめ 岩石薄片の作成と観察 予習復習時間の目安:4時間以上 学習用資料はMoodleに掲載する.
第14回 野外調査のまとめ 暫定地質図・断面図の作成
レジュメの作成
予習復習時間の目安:4時間以上 学習用資料はMoodleに掲載する.
第15回 中間発表 中間発表(公開) 予習復習時間の目安:4時間以上 学習用資料はMoodleに掲載する.
第16回 野外調査 第2回目の野外調査 安全教育の復習
予習復習時間の目安:4時間以上
学習用資料はMoodleに掲載する.
第17回 野外調査 野外調査とデータ整理 予習復習時間の目安:4時間以上 学習用資料はMoodleに掲載する.
第18回 野外調査 野外調査とデータ整理 予習復習時間の目安:4時間以上 学習用資料はMoodleに掲載する.
第19回 野外調査 野外調査とデータ整理 予習復習時間の目安:4時間以上 学習用資料はMoodleに掲載する.
第20回 野外調査 野外調査とデータ整理 予習復習時間の目安:4時間以上 学習用資料はMoodleに掲載する.
第21回 野外調査 野外調査とデータ整理 予習復習時間の目安:4時間以上 学習用資料はMoodleに掲載する.
第22回 野外調査まとめ ルートマップ作成
岩石切断,研磨
予習復習時間の目安:4時間以上 学習用資料はMoodleに掲載する.
第23回 野外調査まとめ 地質図・断面図作成
構造データの整理
予習復習時間の目安:4時間以上 学習用資料はMoodleに掲載する.
第24回 野外調査まとめ 地質図・断面図作成
構造データの整理
予習復習時間の目安:4時間以上 学習用資料はMoodleに掲載する.
第25回 野外調査まとめ 地質図・断面図の作成
レジュメ作成
予習復習時間の目安:4時間以上 学習用資料はMoodleに掲載する.
第26回 発表会準備 発表用図面の完成 予習復習時間の目安:4時間以上 学習用資料はMoodleに掲載する.
第27回 発表会 公開発表会 予習復習時間の目安:4時間以上 学習用資料はMoodleに掲載する.
第28回 論文作成 論文草稿のチェックを受ける 予習復習時間の目安:4時間以上 学習用資料はMoodleに掲載する.
第29回 論文作成 論文草稿のチェックを受ける 予習復習時間の目安:4時間以上 学習用資料はMoodleに掲載する.
第30回 論文提出 論文の推敲 予習復習時間の目安:4時間以上 学習用資料はMoodleに掲載する.
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 40% B: 10% C: 40% D: 10%
成績評価法
野外での実習態度と日常の活動状況20%、レポートの内容、2回のプレゼンテーションの内容40%、論文の内容など40%により評価する。
教科書にかかわる情報
備考
特に指定していないが参考書を用いて積極的に学習すること。
参考書にかかわる情報
備考
日本地方地質誌「中国地方」編集委員会編,朝倉書店,2010年
日本の地質7「中国地方」,日本の地質「中国地方」編集委員会編,共立出版,1987年
山口県の岩石図鑑,山口地学会,第一学習社,1990年
15万分の1山口県放射年代図,西村・今岡,山口地学会,1995年
山口県地質図第3版(15万分の1),西村他編,山口地学会,2014年
山口県地質図第3版(15万分の1)説明書,西村他編,山口地学会,2014年
山口県の地質,山口県,山口県立博物館,1975年
メッセージ
野外実習をやってはじめて地質学の実際が体験できます。卒論とともに大学生活で最も思い出深いものとなるでしょう。積極的に共同作業に加わろう。
ヘルメット着用をはじめ、自分や他人の安全に配慮して行動すること。
本実習を通じて、生涯にわたり学習する意欲を育むことが期待される。
キーワード
フィールドワーク、プレゼンテーション、論文作成、地質調査、地質図
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
地球科学実験IA,IB, IIA,IIB,データサイエンス技術演習
ほか、既習のほぼ全ての地球圏システム科学科の専門科目
履修条件
連絡先
坂口有人 arito@yamaguchi-u.ac.jp  辻 智大 t-tsuji@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
随時受け付けます。ただし不在の時間帯が多いので、事前にアポを取ってください。

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