開講年度
開講学部等
2025
理学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
通年集中
集中
講義
10.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1043600030
特殊講義Ⅰ(地球科学:実践海洋学)
日本語
1
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
川村 喜一郎[KAWAMURA Kiichiroh]
ー
担当教員[ローマ字表記]
川村 喜一郎 [KAWAMURA Kiichiroh], 岩谷 北斗 [IWATANI Hokuto]
特定科目区分
対象学生
対象年次
2~4
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
日本は周囲を海に囲まれており、洋上風力発電事業や原子力発電事業、さらにはインターネットで重要な光ケーブルシステムなどは、沿岸から深海での海底ジオハザードの脅威にさらされている。このリスクを軽減するためにも、海底ジオハザードの実態や規模、頻度、分布などを明らかにして、リスク評価につなげなければならない。ここでは国内外の外部専門家を交えて講義を進め、海底地質リスクの概要やその評価方法について、受講者全員で考える。なお、この講義は、日本学術会議「持続可能な開発目標達成のための洋上風力発電開発検討小委員会」国際地質科学連合「海底ジオハザードタスクグループ」と連携して進められ、国内外の最新のトピックを取り扱う。海洋実習は、海上保安庁第七管区海上保安本部の全面的な協力を得て実施される。
この科目は,海洋および陸上の地質調査の実務経験のある技術士(応用理学)を有する教員が担当しており、その経験に基づいた社会ニーズに即した講義を展開する。
なお、この講義は、安全管理上、履修学生の人数制限を設け、抽選することがある。また、海上保安庁の施設を使用する関係で、履修者は日本国籍に限られる。また、実施日時は、測量船の運航状況に従うので、決まり次第公表する。先取り履修で「海底地質リスク特論」を履修する学生は、この科目は履修できない。
授業の到達目標
日本沿岸での海洋調査に関する課題について理解して、それらを説明することができる。
日本沿岸での海洋調査法について理解して、それらを説明することができる。
なお本科目は、地球圏システム科学科での選択科目となっており、カリキュラムマップにも表される理学部のディプロマポリシーのDP1-1に対応している。
授業計画
【全体】
この講義は、上記を達成させるために、主として以下の3項目からなっている。
1)日本国内から実際に洋上風力発電事業に携わっている現場の地質技術者を対面もしくはオンラインで招いて、喫緊の日本における沿岸開発の課題を理解する。
2)海洋調査船を用いて、海洋実習を行い、実地での安全面を含めた海洋調査について理解する。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
海洋実習のガイダンス
講義の進め方の説明
この講義に関する予習を4時間以上実施すること。
第2回
日本における海底地質調査の概要1
地質学の基本となるクリノメータの制作と地質調査の基本の学内実習
この講義に関する予習を4時間以上実施すること。
講義で使用するクリノメータは以下から確認できます。
https://researchmap.jp/read0192788/misc/48760416
講義内容は以下から確認できます。
https://researchmap.jp/read0192788/misc/48370099
第3回
日本における海底地質調査の概要2
音波探査記録の見方とその実習
この講義に関する予習を4時間以上実施すること。
第4回
日本における海底地質調査の概要3
海洋ボーリングの調査法と粒度表を用いた堆積物の観察
この講義に関する予習を4時間以上実施すること。
講義で使用する粒度表は以下から確認できます。https://researchmap.jp/read0192788/misc/48760416
第5回
海洋実習1
キワラビーチで沿岸の堆積構造を観察する(ただし、オンライン講義に変更されることもある)
この講義に関する予習を4時間以上実施すること。
第6回
海洋実習2
第七管区海上保安本部(門司)で実施(ただし、山口大学での海底堆積物観察に変更されることもある)
この講義に関する予習を4時間以上実施すること。
実施内容は以下から見られます
https://researchmap.jp/read0192788/misc/49139974
第7回
海洋実習3
第七管区海上保安本部(門司)で実施(ただし、山口大学での海底堆積物観察に変更されることもある)
この講義に関する予習を4時間以上実施すること。
実施内容は以下から見られます
https://researchmap.jp/read0192788/misc/49139974
第8回
まとめ
今までのおさらいとふりかえり。また、海洋実習で採取されたものがあれば、この時間で解析もしくは観察する。
この講義に関する予習を4時間以上実施すること。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 30% B: 20% C: 50% D: --%
成績評価法
レポート 100%
教科書にかかわる情報
備考
教科書を用いることはないが、オンラインテキストを使用する。それらは学内サイトからダウンロードできる。講義で使用するクリノメータと粒度表とは以下から確認できる。
https://ds0n.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~kawaken/index.html
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
キーワード
日本学術会議、洋上風力発電、海底地質リスク評価研究会、基礎地盤コンサルタンツ株式会社、大和探査技術株式会社、興亜開発株式会社、音波探査、音響測深、洋上ボーリング調査、海底地盤、海上保安庁、海洋実習、第七管区海上保安本部、海洋調査船、国際地質科学連合・海底ジオハザード・タスクグループ
持続可能な開発目標(SDGs)
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
地球変動学II、地史学、地球データサイエンス技術演習(地球科学実験III)
履修条件
連絡先
岩谷北斗(理学部本館 3階 345号室,hokuto_i[at]yamaguchi-u.ac.jp)
川村喜一郎 理学部本館 4階446号室 川村喜一郎 kiichiro[at]yamaguchi-u.ac.jp
[at]の部分を@に書き換えてメールしてください。もしくは就学支援システムのメッセージで連絡してください。
オフィスアワー
基本的に8:30-17:30は研究室にいます。
ただし出張や学内会議がある場合があるので、訪問の際にはあらかじめ訪問日時を連絡先にメールかメッセージをください。不都合な場合もあるので、こちらから返信します。それに従ってください。
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