開講年度
開講学部等
2025
医学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
月1~2
講義
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1051510014
病理学[General Pathology]
日本語
1
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
近藤 智子[KONDOH Tomoko]
ー
担当教員[ローマ字表記]
近藤 智子 [KONDOH Tomoko]
特定科目区分
対象学生
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
人の疾病に関して、病理学的に、総論、各論を学ぶ。病理学は、医療における最終診断を担う部分で、その疾患の本体を理解するうえで必要不可欠であり、日常病理診断業務及びその教育において経験豊富な専門教員が、最新の知見とともに教授する。病理専門医が実務家教員として行う。
授業の到達目標
総論では、1先天異常 2循環障害 3退行性病変 4進行性病変 5炎症 6腫瘍 7病因論を、各論では、系統的に各臓器に発症する主な疾患の発症病理、臨床病理、形態学を学習、理解し、医療人として疾患の機序やその結果に関して、論理的に説明できることを目標とする。
授業計画
【全体】
講義は教科書、および配布資料に従って行います。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
病因,退行性病変
病気の成り立ちについて、正常組織と病理組織の違いという観点で学ぶ。病因については、外因、内因について学ぶ。退行性病変では、変性や代謝障害を中心に、疾患を学ぶ。
教科書及び授業ノート(配布)を使って、予習復習を行う。疑問点については、次の講義までにまとめて質問できるようにしておく。(1時間)
第2回
退行性病変・進行性病変
退行性病変では、変性や代謝障害を中心に、疾患を学ぶ。蛋白・アミノ酸代謝異常、脂質代謝異常、糖質代謝異常、尿酸代謝異常等について学ぶ。進行性病変では、肥大、過形成、再生、化生、創傷治癒について学ぶ。
教科書及び授業ノート(配布)を使って、予習復習を行う。疑問点については、次の講義までにまとめて質問できるようにしておく。(1時間)
第3回
循環障害
循環障害の概念について学ぶ。うっ血、出血、充血、虚血、梗塞、血栓、塞栓、DIC、ショック、浮腫、チアノーゼ等について学ぶ。
教科書及び授業ノート(配布)を使って、予習復習を行う。疑問点については、次の講義までにまとめて質問できるようにしておく。(1時間)
第4回
炎症,免疫
炎症とは何か。炎症の基本的変化と炎症にかかわる細胞や体液性の因子、炎症の分類。免疫については、免疫とは何か。それにかかわる細胞と種類、アレルギー、免疫不全、移植免疫について学ぶ。
教科書及び授業ノート(配布)を使って、予習復習を行う。疑問点については、次の講義までにまとめて質問できるようにしておく。(1時間)
第5回
感染症
感染症の定義と概念。病原体の種類、感染経路、日和見感染症、新興感染症や、結核等の代表的疾患について学ぶ。
教科書及び授業ノート(配布)を使って、予習復習を行う。疑問点については、次の講義までにまとめて質問できるようにしておく。(1時間)
第6回
腫瘍
腫瘍の定義。腫瘍の種類(上皮性腫瘍、非上皮性腫瘍、良性腫瘍、悪性腫瘍)。腫瘍の発育、広がり方と生命予後(悪性度と病期)。コンパニオン診断。
腫瘍の原因(発癌物質、ウイルス発癌)
教科書及び授業ノート(配布)を使って、予習復習を行う。疑問点については、次の講義までにまとめて質問できるようにしておく。(1時間)
第7回
奇形・先天異常,老化
染色体異常、単一遺伝子異常(常染色体、伴性、優勢、劣性)、形成異常(奇形)、催奇形性因子、老化等について学ぶ。
教科書及び授業ノート(配布)を使って、予習復習を行う。疑問点については、次の講義までにまとめて質問できるようにしておく。(1時間)
第8回
各論(循環器系)
心奇形、心肥大、心不全、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、動脈疾患、静脈疾患、血管炎などについて学ぶ。
教科書及び授業ノート(配布)を使って、予習復習を行う。疑問点については、次の講義までにまとめて質問できるようにしておく。(1時間)
第9回
各論(呼吸器系)
上気道、気管支、肺疾患について学ぶ。奇形、肺炎(気管支肺炎、大葉性肺炎、間質性肺炎)、肺癌、胸膜疾患
教科書及び授業ノート(配布)を使って、予習復習を行う。疑問点については、次の講義までにまとめて質問できるようにしておく。(1時間)
第10回
各論(消化器系)
口腔、唾液腺、食道、胃、大腸における、形成異常、感染症、代謝異常症、腫瘍について学ぶ。胃炎、食道癌、胃癌、大腸癌、炎症性腸疾患。
教科書及び授業ノート(配布)を使って、予習復習を行う。疑問点については、次の講義までにまとめて質問できるようにしておく。(1時間)
第11回
各論(消化器系の続き)
肝臓、すい臓、胆のうにおける、形成異常、感染症、代謝異常症、腫瘍について学ぶ。肝硬変、脂肪肝、肝細胞癌、膵炎、膵癌、胆のう炎、胆のう癌
教科書及び授業ノート(配布)を使って、予習復習を行う。疑問点については、次の講義までにまとめて質問できるようにしておく。(1時間)
第12回
各論(内分泌系)
視床下部、下垂体、松果体、甲状腺、副甲状腺、膵島、副腎における機能異常及び腫瘍。
教科書及び授業ノート(配布)を使って、予習復習を行う。疑問点については、次の講義までにまとめて質問できるようにしておく。(1時間)
第13回
各論(泌尿器系)
腎臓、尿管、膀胱の先天異常、結石、炎症、腫瘍(腎癌、尿路上皮癌)、腎炎、糸球体疾患を学ぶ。
教科書及び授業ノート(配布)を使って、予習復習を行う。疑問点については、次の講義までにまとめて質問できるようにしておく。(1時間)
第14回
各論(生殖器系)
男性生殖器、女性生殖器、乳腺、前立腺について、炎症、腫瘍、加齢に伴う変化等について学ぶ。
教科書及び授業ノート(配布)を使って、予習復習を行う。疑問点については、次の講義までにまとめて質問できるようにしておく。(1時間)
第15回
各論(造血器、運動器、骨、神経、感覚器、皮膚)
造血器疾患(白血病、貧血、リンパ腫等)、筋骨格系では、形成異常、腫瘍、関節疾患、神経では、中枢神経系の出血・梗塞、腫瘍、変性疾患、各感覚器・皮膚疾患等を学ぶ
教科書及び授業ノート(配布)を使って、予習復習を行う。疑問点については、次の講義までにまとめて質問できるようにしておく。(1時間)
第16回
期末試験
筆記試験
教科書及び授業ノート(配布)、自身のノートなどを使用し、講義内容の振り返り(復習)を行い、試験に備える。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
学期末の筆記テスト 100%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
わかりやすい病理学
ISBN
9784524226542
著者名
小田義直, 相島慎一編集
出版社
南江堂
出版年
2021
備考
講義は教科書に沿って進めますので必ず用意してください。
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
病理学は、人に起こる疾患の全体像を把握することができます。医療の基礎として必ず知っておくべき内容です。
キーワード
病理学、臨床病理、病理組織像、実務家教員
持続可能な開発目標(SDGs)
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
履修条件
連絡先
・tfuruya[at]yamaguchi-u.ac.jp
※[at]の部分を@に書き換えてメールしてください。
オフィスアワー
随時
事前にメールで連絡してください。
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