開講年度
開講学部等
2025
医学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
木5~6
講義
7.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1051520003
看護過程論[Nursing Process]
日本語
1
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
小野 聡子
ー
担当教員[ローマ字表記]
小野 聡子, 赤田 いづみ [AKADA Izumi], 吉田 美穂, 浅海 菜月 [ASAUMI Natsuki], 山口 真紗美
特定科目区分
対象学生
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
看護過程は、看護により解決できる問題を取り上げ解決していくために、系統的・組織的に行う活動である。本授業では、看護過程の構成要素であるアセスメント・看護診断・計画立案・実施・評価について概説し、紙上事例を用いて看護過程の一連を展開する。その過程を通して、論理的思考力を養い、課題解決力の習得を目指す。この科目は、看護の実務経験を有する専門職が、その経験に基づいた授業を行う実践的科目である。
授業の到達目標
看護過程の知識をふまえ、紙上事例を用いて看護過程を展開することで、看護過程の各段階とそれらの関連を理解し、看護実践の方法を具体的に考えることができる。
1.看護の対象を全人的に捉えるために必要な情報を収集できる。
2.収集した情報をゴードンの機能的健康パターンに基づいてアセスメントできる。
3.アセスメントの結果から対象の全体像を捉えることができる。
4.対象の看護上の問題を明らかにすることができる。
5.抽出した看護上の問題に適切な優先順位をつけ、成果を定めることができる。
6.対象の看護上の問題に対する看護計画を立案できる。
7.看護実践の評価とそれに基づいて看護計画を修正できる。
授業計画
【全体】
看護過程の各段階(アセスメント・看護診断・計画・実施・評価)についての講義および紙上事例を用いて演習を行います。演習では、個人ワークを行うとともに、グループディスカッションを通して自分の思考を発展させていきます。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
【講義】
・授業ガイダンス
・看護過程の概要・アセスメント1
看護過程の5つの構成要素とその関係、看護過程の基盤となる考え方について概説する。アセスメントの種類とデータ収集について教授する。また、演習で用いる紙上事例と看護過程の展開に必要な知識について提示する。
予習として、看護学概論Ⅱで学習した看護過程に関する内容の復習とテキストの4~17ページ,40~50ページを読んでおくこと
演習に向けた課題として、紙上事例の疾患、治療、看護に関する事前学習(目安時間:1時間)
第2回
【講義】
・アセスメント2
データ収集とアセスメントの進め方について教授する。
予習として、テキストの60~101ページを読んでおくこと
演習に向けて、紙上事例のアセスメント(目安時間:1時間)
第3回
【講義】
・アセスメント3
アセスメントの枠組みとして用いるゴードンの11の機能的健康パターンについて教授する。
演習に向けて、紙上事例のアセスメント(目安時間:1時間)
第4回
【講義】
・関連図
・統合
患者の全体像を把握するための関連図の示し方、および導き出した問題の統合について教授する。
演習に向けて、紙上事例の関連図(目安時間:1時間)
第5回
【演習】
・アセスメント1
ゴードンの11の機能的健康パターンを用いた紙上事例のアセスメントについてグループワークを実施する。
演習後、グループワークの内容をもとに、紙上事例のアセスメントの追加と修正 (目安時間:1時間)
第6回
【演習】
・アセスメント2
・関連図
ゴードンの11の機能的健康パターンを用いた紙上事例のアセスメントおよび関連図についてグループワークを実施する。
演習後、グループワークの内容をもとに、紙上事例のアセスメントと関連図の追加と修正 (目安時間:1時間)
第7回
【講義】
・看護診断
看護診断の種類と看護診断を構成する要素、およびそれらとアセスメントによって明らかになった看護問題を照合して看護診断するプロセスについて教授する。
予習として、テキストの122~174ページを読んでおくこと
演習に向けて、紙上事例の統合と看護診断(目安時間:1時間)
第8回
【演習】
・統合・看護診断1
紙上事例に関する看護診断に向け、主に統合についてグループワークを実施する。
演習後、グループワークの内容をもとに、紙上事例の統合と看護診断の追加と修正(目安時間:1時間)
第9回
【演習】
・統合・看護診断2
これまでのグループワークの内容を振り返り、アセスメント、関連図、統合と看護診断をもとに発表資料を作成する。
演習後、グループワークの内容をもとに、紙上事例の統合と看護診断の追加と修正(目安時間:1時間)
第10回
【発表①】
・紙上患者の全体像(統合)と看護診断
紙上事例の統合、看護診断について、グループごとに発表する。
プレゼンテーションに向けた発表準備(目安時間:1時間)
第11回
【発表②】
・紙上患者の全体像(統合)と看護診断
紙上事例の統合、看護診断について、グループごとに発表する。
プレゼンテーションに向けた発表準備(目安時間:1時間)
第12回
【講義】
・看護計画と実施
・看護記録1
看護診断に対する看護計画立案(成果の設定および具体的な介入方法)について教授する。また、看護記録の目的および法的位置づけ、記録記載における注意点について教授する。
予習として、テキストの188~224、188~270ページを読んでおくこと
演習に向けて、紙上事例の看護計画(目安時間:1時間)
第13回
【講義】
・看護記録2
・評価
看護診断に基づいて介入した後のSOAP形式による経過記録の書き方、成果の達成度を評価する方法について教授する。
予習として、テキストの282~294ページを読んでおくこと
演習に向けて、紙上事例の看護計画(SOAP形式)と評価日評価(目安時間:1時間)
第14回
【演習】
・看護計画
紙上事例に関する看護計画(成果および具体策)についてグループワークを実施する。
演習後、グループワークの内容をもとに、紙上事例の看護計画の追加と修正(目安時間:1時間)
第15回
【演習】
・実施
・評価
紙上事例に関する経過記録(SOAP形式)および評価日評価についてグループワークを実施する。
演習後、グループワークの内容をもとに、紙上事例の経過記録(SOAP形式)と評価日評価の追加と修正(目安時間:1時間)
第16回
期末試験
看護過程の基礎知識についての筆記試験を実施する。
試験内容についての振り返ること
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 40% B: 20% C: --% D: 10%
成績評価法
期末試験を前期試験期間中に実施します。出席日数が満たない場合は、期末試験の受験資格が与えられません。
初回には、紙上事例で看護過程の一連を展開するための事前課題を求めます。また、看護過程の一連についてはレポートとして適時提出を求めます。
その他、グループワークの成果発表の内容も評価の対象となります。
期末試験40%、課題レポート50%、事前課題5%、プレゼンテーション5%
ルーブリック等の評価基準
ファイル名
備考
ルーブリック等の評価基準
2024 アセスメント記録ルーブリック.pdf
2025年度版では、内容を見直し修正の可能性があります。
2024 関連図ルーブリック.pdf
2025年度版では、内容を見直し修正の可能性があります。
(注)ルーブリックとは、評価水準である「尺度」と、尺度を満たした場合の「特徴の記述」で構成される評価指標のことを言います。
教科書にかかわる情報
教科書
書名
基本から学ぶ看護過程と看護診断,第7版
ISBN
9784260016896
著者名
R.アルファロ(監訳 本郷久美子)
出版社
医学書院
出版年
2012
教科書
書名
看護診断ハンドブック,第12版
ISBN
9784260050210
著者名
リンダカルペニート(監訳 黒江ゆり子)
出版社
医学書院
出版年
2023
備考
参考書にかかわる情報
備考
演習では、当該科目の教科書の他に形態機能学、その他既習の関連科目のテキストおよび演習に活用できる参考図書を持参して下さい。
参考図書については、随時紹介します。
メッセージ
基礎看護学実習Ⅱでは、本科目の学習内容をもとに看護過程を展開し実践します。紙上事例での演習においても実際の患者さんをイメージして取り組みましょう。
本科目の単位が習得できない場合、基礎看護学実習Ⅱが履修できないので注意してください。
キーワード
看護 看護過程 看護診断 健康 人間 環境 実務家教員
持続可能な開発目標(SDGs)
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
関連科目
看護学概論Ⅰ・Ⅱ、基礎看護方法論Ⅰ・Ⅱ、基礎看護方法演習Ⅰ・Ⅱ、基礎看護学実習Ⅰ・Ⅱ
履修条件
連絡先
小野聡子:ono-s@yamaguchi-u.ac.jp TEL:0836-22-2815
赤田いづみ:i-akada@yamaguchi-u.ac.jp TEL:0836-22-2822
吉田美穂:m-yoshida@yamaguchi-u.ac.jp TEL:0836-22-2823
浅海菜月:asaumi@yamaguchi-u.ac.jp TEL:0836-22-2851
オフィスアワー
事前にメール連絡をください。
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