タイトル

開講年度 開講学部等
2025 医学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 木3~4 講義 5.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1051540004 母性看護学概論 日本語 1
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
伊東 美佐江[ITO Misae]
担当教員[ローマ字表記]
伊東 美佐江 [ITO Misae]
特定科目区分   対象学生   対象年次 2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
 女性を取り巻く社会や環境とそれらに関する法律、制度等を概観しつつ、母性の身体的、心理・社会的特性について教授する。また、女性のライフサイクル各期における健康支援や現代の女性が抱える健康問題とその対策について教授する。そのなかで、母性とは何か、母性看護に関する主な概念について、広い視野で捉えていく。
 本授業は、助産師として実務経験を有する教員が担当する。実務経験を活かして、実際の事例を提示しながら授業を展開する。
授業の到達目標
広い視野で母性や母性看護に関する主な概念を学修するなかで、母性の身体的、心理・社会的特性を理解し、女性のライフサイクル各期における健康支援や現代の女性が抱える健康問題とその対策を考えることができる。
知識・理解の観点:
・母性看護の主な概念について理解できる。
・女性を取り巻く社会や環境とそれらに関する法律、制度等を説明できる。
・母子保健の指標から母子保健の動向を理解し、現状を分析できる。
・ライフサイクル各期の女性の身体的・心理的・社会的特徴と健康課題を列挙できる。
思考・判断の観点・母子保健の現状と課題を判断できる。
・ライフサイクル各期の女性の健康課題を解決するために求められる看護職者の役割を考えることができる。
関心・意欲の観点:
・母性の対象をとりまく保健・医療・福祉の現状を理解し、関心を持つことができる。
・母性看護の諸問題に関心をもち、看護職者として貢献したいと思うことができる。
態度の観点:
・主体的に考え、講義に積極的に参加できる。
・日常生活の中で母性看護にかかわる出来事について、主体的に考えることができる。
技能・表現の観点:
・人間の生命について自己の考えを深め、自分なりの母性観を考え述べることができる。
授業計画
【全体】
 担当教員と受講生との意見交換を図りつつ、母性看護の歴史や動向を、ライフサイクル各期の女性の健康課題と支援、母性看護の主な概念を教授する。授業回数は1回2時限で全8回。これとは別に定期試験を実施する。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 オリエンテーション、
母性看護学の意味、
母性看護の主な概念と理論
授業目的・授業の進め方、シラバス活用、評価方法、母性の意味、母性の定義、母性の身体的・心理的・社会的・霊的特性、母性看護学の基盤となる理論 本授業科目を通した自分の目標を考える。
「第1章 母性看護の基盤となる概念」を読んでおく。
授業で提示した内容について、授業外学習の目安は4時間である。
第2回 母性看護の基盤となる概念と理論 母性看護の基礎となる概念、セクシュアリティとリプロダクティブヘルス/ライツ、ヘルスプロモーション、女性を中心としたケア 母性看護の動向とそれを取り巻く法律と制度について調べ、個人レポートを作成する。授業で提示した内容について、授業外学習の目安は4時間である。
第3回 母性看護を取り巻く社会の変遷と現状 わが国における母性看護の歴史的変遷、母子保健統計から見た動向、母子看護を取り巻く関係法規と制度、提供システム 「第2章母性看護の対象を取り巻く社会の変遷と現状」を読み、確認する。母性看護の動向とそれを取り巻く法律と制度について、不足している点を調べ、グループ・ポスターを作成する。プレゼンテーションができるようにグループで準備する。自分の母子健康手帳を見てみる。
個人レポートを修正・追加する。授業で提示した内容について、授業外学習の目安は4時間である。
第4回 母子保健統計から見た動向と制度(1) 母子保健統計から見た動向や母子看護を取り巻く関係法規と制度に関するグループでまとめたポスターをもとにポスターツアーで発表し、討議する。 グループ・ポスターを作成する。プレゼンテーションができるようにグループで準備する。個人レポートを修正・追加する。
授業で提示した内容について、授業外学習の目安は4時間である。
第5回 母子保健統計から見た動向と制度(2) 母子保健統計から見た動向や母子看護を取り巻く関係法規と制度に関するグループでまとめたポスターをもとにポスターツアーで発表し、討議する。 「第2章母子保健統計と社会資源」を読み、確認する。
自分の母子健康手帳を見てみる。
個人レポートを修正・追加する。授業で提示した内容について、授業外学習の目安は4時間である。
第6回 ライフサイクル各期の健康と健康課題 生殖に関する形態機能とライフサイクル、思春期・成熟期・更年期・老年期の定義、心理的・身体的・社会的特徴と課題、看護ケア 「形態機能学」での生殖器に関する解剖と生理を復習する。
「第5章女性のライフステージ各期における看護」を読んでおく。女性のライフサイクルにおける特徴と課題を整理し、必要な看護ケアを考える。
授業で提示した内容について、授業外学習の目安は4時間である。
第7回 リプロダクティブヘルスケア リプロダクティブ・ヘルスケア、家族計画、性感染症とその予防、HIVに感染した女性に対する看護ケア、人工妊娠中絶と看護、喫煙と女性の健康、性暴力を受けた女性に関する看護、児童虐待と看護 「第6章リプロダクティブヘルスケア」を読んでおく。
授業で提示した内容について、授業外学習の目安は4時間である。
第8回 性と生殖をめぐる倫理的課題、国際化の中での母性看護学の役割 看護倫理とは、生と生殖をめぐる倫理的課題、倫理的課題にアプローチするためのツール、文化の違いと在日外国人女性の健康、国際的支援 日々報道されるニュースから、性と生殖をめぐる倫理的課題について考えていく。
授業外学習の目安は4時間である。
第9回 期末試験 期末試験 授業内容をしっかり復習しましょう。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 20% B: 20% C: --% D: 10%
成績評価法
授業内外のレポート20%、プレゼンテーション10%、学期末の筆記テスト70%で評価します。
教科書にかかわる情報
教科書 書名 母性看護学概論 第14版 ISBN 9784260042253
著者名 森 恵美、他 出版社 医学書院 出版年 2021
備考
参考書にかかわる情報
備考
適時提示する
メッセージ
日々の学習が大切です。主体的に取り組んでいきましょう。
キーワード
生殖 母性 セクシュアリティ ライフサイクル リプロダクティブヘルス/ライツ 実務家教員
持続可能な開発目標(SDGs)

  • すべての人に健康と福祉を
  • ジェンダー平等を実現しよう
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
関連科目
母性看護学、母性看護方法演習、母性看護学実習
履修条件
連絡先
伊東美佐江:0836-22-2821  E-mail:m-ito[AT]yamaguchi-u.ac.jp
*[AT]の部分を@に書き換えてメールしてください。
オフィスアワー
随時対応しますが、事前に連絡してください。

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