開講年度
開講学部等
2025
医学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期前半
月3~4
講義
3.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1051540008
遺伝看護学[Genetic Nursing]
日本語
1
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
沓脱 小枝子[KUTSUNUGI Saeko]
ー
担当教員[ローマ字表記]
村上 京子 [MURAKAMI Kyoko], 沓脱 小枝子 [KUTSUNUGI Saeko]
特定科目区分
対象学生
対象年次
4
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
遺伝医療の進展に伴い、遺伝性疾患、染色体異常、家族性腫瘍などをもつクライエントをケアする機会が増えている。このような中で、適切な看護ケアを行うために、看護師は遺伝に関する基礎的知識と遺伝的課題を持つ人に対する看護実践能力が求められる。
本授業では、臨床場面で遺伝的課題に対処できるような基礎知識、および態度を身につけ、調整ができる能力を養う。
担当教員は山口大学医学部付属病院の遺伝・ゲノム診療部において研修をしており、遺伝看護領域における実践や研究を行っている。
授業の到達目標
1.DNA ・遺伝子、および染色体との関係を理解し、説明することができる
2.単一遺伝子疾患(メンデル遺伝)の遺伝形式を理解し、個人のリスク・症状は異なることを理解できる
3.染色体異常、およびその検査法について理解し、検査で明らかになることやリスクについて説明できる
4.患者・家族の背景が遺伝情報・サービスの利用に影響することが理解できる
5.遺伝カウンセリングについて説明できる
6.遺伝性疾患をもつ人への看護について、 権利擁護、プライバシー保護の視点を含めて考察できる
授業計画
【全体】
遺伝性疾患、染色体異常、家族性腫瘍などをもつクライエントに適切な看護ケアを行うために、遺伝に関する基礎知識を教授する。また、遺伝的課題をもつ人や家族の置かれる状況に対する理解を深め、看護実践のために必要な知識や態度を養う。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
オリエンテーション
遺伝・ゲノム医療と看護の役割
遺伝学の基礎知識①(人体の成り立ちと遺伝情報)
遺伝医療の概要、多様性と継承性、ELSI
DNA、遺伝子と染色体、細胞分裂
事前にテキストを読んできてください。
教科書p.2-24, 74-87, 85-97
(事前学習2時間、および復習2時間)
第2回
遺伝学の基礎知識②(疾病の成り立ちと遺伝情報)
生殖細胞系列変異と体細胞変異、単一遺伝子疾患、トリプレットリピート病
事前にテキストを読んできてください。
教科書p.26-27, 44-53
(事前学習2時間、講義内容を復習してください:2時間)。
第3回
遺伝学の基礎知識③(遺伝形式、家系図の作成)
遺伝形式、家族暦の聴取と家系図
事前にテキストを読んできてください。
教科書p.36-43, 46-53, 125-134
(事前学習2時間、講義内容を復習してください:2時間)
ロールプレイ
第4回
遺伝医療と看護①:出生前検査と遺伝カウンセリング
染色体異常、出生前診断と遺伝カウンセリング
事前にテキストを読んできてください。
教科書p. 55-72, 113-124
(事前学習2時間、講義内容を復習してください:2時間)。
カウンセリング技術、ロールプレイ
第5回
遺伝医療と看護②:小児期発症の遺伝性疾患
先天異常、先天性代謝異常:新生児マススクリーニング
事前にテキストを読んでおいてください。
教科書p.98-111
(事前学習2時間)、講義内容を復習をしてください:2時間)。
第6回
遺伝医療と看護③:がんゲノム医療・遺伝性腫瘍
がんゲノム医療、遺伝医療と予防
事前にテキストを読んできてください。
教科書p.28-31, 78-82,148-159
(事前学習2時間、講義内容を復習してください:2時間)。
第7回
遺伝医療と看護④:生活習慣病と多因子疾患
SMPs・DNA多型、エピジェネティクス
事前にテキストを読んでおいてください。
教科書p.54-55, 137-146
(事前学習2時間、講義内容を復習してください:2時間)。
第8回
遺伝医療と検査
レポート提出(授業内に提示します)
Moodle3でのオンデマンド講義(各自で視聴
(講義内容を復習してください:2時間)。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 20% B: 10% C: --% D: --%
成績評価法
出席 (総授業数の2/3以上の出席)は欠格条件です。
その上で、レポート(100%)にて評価します。
期末試験は実施しません。
教科書にかかわる情報
教科書
書名
基礎から学ぶ遺伝看護学
ISBN
9784758109734
著者名
中込さと子、西垣昌和、渡邉淳
出版社
羊土社
出版年
2019
備考
参考書にかかわる情報
参考書
書名
遺伝/ゲノム看護
ISBN
9784263236994
著者名
有森直子, 溝口満子編集・執筆
出版社
医歯薬出版
出版年
2018
参考書
書名
遺伝医学への招待
ISBN
9784524249312
著者名
太田亨, 吉浦孝一郎, 三宅紀子著
出版社
南江堂
出版年
2020
参考書
書名
新遺伝医学やさしい系統講義19講
ISBN
9784815701666
著者名
櫻井晃洋, 古庄知己編集
出版社
メディカル・サイエンス・インターナショナル
出版年
2019
備考
メッセージ
遺伝現象について学び、ヒトを含めた生物の営みに関心を持ち、遺伝性疾患や特性(個性)を持つ人々への思いやりを身につけて欲しい
キーワード
メンデル遺伝病、染色体異常、遺伝看護、遺伝カウンセリング
持続可能な開発目標(SDGs)
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
履修条件
連絡先
村上 京子:201研究室、 0836-22-2820に連絡して下さい。
沓脱 小枝子:416研究室、 0836-22-2847に連絡して下さい。
オフィスアワー
村上 京子:201研究室、メール(k.mura@yamaguchi-u.ac.jp)にて連絡して下さい。
沓脱 小枝子:416研究室、 メール(saeko@yamaguchi-u.ac.jp)にて連絡して下さい。
メールでお問い合わせください。比較的に月曜日が対応可能です。
ページの先頭へ