タイトル

開講年度 開講学部等
2025 医学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 月3~4 講義 5.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1051550002 老年看護学概論 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
森崎 直子
担当教員[ローマ字表記]
森崎 直子, 永田 千鶴 [NAGATA Chizuru], 住田 靖子 [SUMIDA Yasuko], 竪山 悦子 [TATEYAMA Etsuko]
特定科目区分   対象学生   対象年次 3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
この科目は、卒業認定に関わり必修となっており、社会の要請に柔軟に対応する幅広い教養をもった医療の担い手になる上で重要で、同時期に開講される科目群とも関連して全体のカリキュラムにおける後半の重要な構成要素となっている。
わが国の高齢化は著しく、高齢者の健康やQOLの維持は、看護職の大きな役割の一つである。高齢者はライフサイクルの最終段階にある人々であり、社会的背景や生活習慣などの影響により個人差が大きい。また、老化に伴う諸臓器機能の生理的変化は予備力や適応力の低下につながり、ささいな負荷によって疾病・障害が発生したり、増悪したりする。この科目では、高齢者の特性および高齢者を取り巻く社会の現状について知り、高齢者のQOLの維持を目指した老年看護のあり方について考える。
全項目の講義・演習を、高齢者を対象とした看護の経験を有する実務家教員が担当する。
授業の到達目標
1.高齢者の身体・心理・社会的特徴について知る。
2.高齢社会の歴史と実態について知り,老年看護学が必要とされる社会的背景を理解する。
3.老年看護学の機能と目的について理解する。
4.高齢者を取り巻く課題について考える。
授業計画
【全体】
授業は講義と演習で構成する。加齢変化や高齢者を取り巻く社会に関する知識を教授し、高齢者理解を深める。また、高齢者疑似体験やグループワークを通して、高齢者への接し方や支援の在り方を考える力を身につける。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 オリエンテーション
高齢者の理解
本科目の授業概要を理解する。
生きる歴史と老いるということや老年期の特徴を知り、高齢者の理解を深める。
身近な高齢者とふれあったり、高齢者に関する記事を読む(2時間)。授業後は周辺学修も加えながら復習する(2時間)。 動画視聴
第2回 加齢に伴う変化 加齢に伴う身体的変化と心理・精神的変化を知り、高齢者の理解を深める。 教科書老年看護学①の4 高齢者看護の基本、3 加齢に伴う身体的変化、を読み予習する(1時間)。授業後は周辺学修も加えながら復習する(2時間)。
第3回 高齢者のエンディングと死-1 高齢者の死の現状と死への希望を知り、高齢者の理解を深める。 教科書老年看護学②の第3部、16 終末期の看護、1 高齢者の死と医療・ケア、を読み予習する(1時間)。 動画視聴
第4回 高齢者のエンディングと死-2 高齢者の死の現状と死への希望を知り、高齢者の理解を深める。 授業後は周辺学修も加えながら復習する(2時間)。 動画視聴
第5回 高齢者看護における倫理 高齢者の権利擁護と意思決定支援の方法を知る。 教科書老年看護学①の2 高齢者を取り巻く社会、4 高齢者看護における倫理、を読み予習する(1時間)。授業後は周辺学修も加えながら復習する(2時間)。
第6回 高齢者の生活の場と療養施設やデイサービス
演習オリエンテーション
高齢者が生活、療養する様々な場所について知る。 教科書老年看護学①の3 地域包括ケアシステムと多様な生活の場における看護、1~6 デイサービス、デイケア、 を読み予習する(1時間)。授業後は周辺学修も加えながら復習する(2時間)。
第7回 高齢者疑似体験・福祉用具演習-1 高齢者の疑似体験を通して、高齢者への理解を深め、看護のあり方や具体的支援方法を考える。福祉用具の種類や使い方を知る。 高齢者疑似体験をするうえで活用できる知識を復習しておく(2時間)。教科書老年看護学①の7 高齢者理解のための演習、を読み予習する(2時間)。 グループ演習
第8回 高齢者疑似体験・福祉用具演習-2 高齢者の疑似体験を通して、高齢者への理解を深め、看護のあり方や具体的支援方法を考える。福祉用具の種類や使い方を知る。 授業後は周辺学修も加えながら復習する(2時間)。 グループ演習
第9回 高齢者のリスクマネージメントと災害対策 高齢者と家族を取り巻く課題について考える。 教科書老年看護学①の2 高齢者を取り巻く社会、1 高齢者の生活と家族、を読み予習する(1時間)。授業後は周辺学修も加えながら復習する(2時間)。
第10回 高齢者と家族 高齢者と家族を取り巻く課題について考える。 教科書老年看護学①の2 高齢者を取り巻く社会、1 高齢者の生活と家族、を読み予習する(1時間)。授業後は周辺学修も加えながら復習する(2時間)。
第11回 高齢者看護における多職種連携 高齢者ケアにおいてどのような職種と連携するのかを知り、チームアプローチを行うために必要なことは何かを考える。 教科書老年看護学①の3 地域包括ケアシステムと多様な生活の場における看護、8 高齢者看護における多職種連携、を読み予習する(1時間)。授業後は周辺学修も加えながら復習する(2時間)。
第12回 高齢者の課題と支援-1 高齢者の課題と支援の現状を知り、今後の対策について考える。 高齢者の課題と支援を考える(4時間)。 グループ発表
第13回 高齢者の課題と支援-2 高齢者の課題と支援の現状を知り、今後の対策について考える。 グループ発表の準備をする(4時間)。 グループ発表
第14回 高齢者の生活を支える支援 高齢者のコミュニケーション方法や生活を支える支援を考える。 教科書老年看護学①の6 生活を支える看護、を読み予習する(1時間)。授業後は周辺学修も加えながら復習する(2時間)。
第15回 まとめ 学習内容を振り返り、関連する学問領域と結びつけながら理解を深める。 これまでの授業で知識が定着していない内容を復習する(6時間)。
第16回 定期試験 本科目内容についての筆記試験を行う。 本科目の全内容について復習する(12時間)。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 10% B: --% C: 20% D: 20%
成績評価法
定期試験90%、授業内レポート10%で評価するが、授業態度やレポート提出状況により減点する場合がある。
教科書にかかわる情報
教科書 書名 ナーシング・グラフィカ 老年看護学① 高齢者看護の健康と障害 ISBN 9784840484695
著者名 堀内 ふき、他 出版社 メディカ出版 出版年 2025
教科書 書名 ナーシング・グラフィカ 老年看護学② 高齢者看護の実践 ISBN 9784840484701
著者名 堀内 ふき、他 出版社 メディカ出版 出版年 2025
備考
参考書にかかわる情報
備考
適宜、資料を提示します。
メッセージ
老年看護学は、皆さんも教員も体験しえない年齢の人々の看護についての学問です。そのため、老年疾患学をはじめとする関連科目の学習内容と関連付けながら理解を深めることや、講義を受けながら、高齢者やその家族、取り巻く社会についてのイメージを膨らませることが大切です。
キーワード
ライフサイクルの最終段階、加齢変化、人権擁護、生活、生活機能、QOL、家族、リスクマネージメント、実務家教員
持続可能な開発目標(SDGs)

  • すべての人に健康と福祉を
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
関連科目
老年看護学、老年看護学実習、老年疾病学、在宅看護学、在宅看護実践論、在宅看護学実習、公衆衛生看護学概論、公衆衛生看護活動論、保健福祉行政論
履修条件
連絡先
森崎 直子:nmori@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
月曜日16:10~18:00(前期)、金曜日16:10~18:00(後期)、事前に連絡をしてください。

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