開講年度
開講学部等
2025
医学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
集中
実験・実習
10.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1051550007
在宅看護学実習
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
永田 千鶴[NAGATA Chizuru]
ー
担当教員[ローマ字表記]
永田 千鶴 [NAGATA Chizuru], 森崎 直子, 住田 靖子 [SUMIDA Yasuko], 竪山 悦子 [TATEYAMA Etsuko]
特定科目区分
対象学生
対象年次
4
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
この科目は、卒業認定に関わる必修科目である。在宅看護は対象者の生活の場を中心に展開されることから、個々の療養者および家族が有する生活・健康への価値観や主体性を尊重し、自立支援や自己決定という視点をもちながら、健康を維持・増進することが重要である。この実習では、訪問看護ステーションおよび通所介護事業所や看護小規模多機能型居宅介護における実習を通して、在宅生活をおくる療養者の特徴や支援方法、社会資源の活用について検討し、在宅看護のあり方や課題について考察する。また、在宅ケアに関連する機関の機能と活動内容を理解し、在宅ケアにおけるチーム医療の一員としての看護者の役割や課題について考察する。
担当する科目責任者は、総合病院での臨床経験および訪問看護ステーション管理者としての実務経験が有り、他の担当教員も、総合病院での臨床経験や在宅での介護経験をもち、訪問看護ステーションの管理者および実習担当指導者と連携しながら実習指導を行う。
授業の到達目標
1.在宅療養者および家族の特性を理解し、個々の対象者に応じた看護の展開,QOLの向上を目指した看護のあり方について理解し説明できる。
2.訪問看護ステーションの役割と機能および在宅療養者に関わる保健・医療・福祉の連携・協働について理解し、看護過程の展開に取り入れ、記述できる。
3.在宅療養を支える通所介護事業所および看護小規模多機能型居宅介護事業所での実習と自宅で看護を提供する訪問看護実習での学びを統合し、在宅看護の現状と課題を整理できる。
4.卒業時には、全ての講義・演習・実習での学びを統合し、国内・外の在宅看護の現状と課題を踏まえ、身近な地域について、今後の在宅看護の在り方を考察できる。
授業計画
【全体】
訪問看護ステーションでの同行訪問を中心とした実習、通所介護事業所および看護小規模多機能型居宅介護での実習を行う。
各訪問看護ステーションで学んだ内容を共有・統合することを目的とした統合学習を学内で行う。統合学習では、各訪問看護ステーションでの実習内容をまとめて発表し、実習中に立案した訪問事例の看護過程についてディスカッションをする。
通所介護事業所および看護小規模多機能型居宅介護での実習で学んだこと、特に在宅療養者を支えるサービスの在り方を踏まえ、在宅看護学実習を総括する。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
1周目
訪問看護ステーション実習
訪問看護ステーションで、同行訪問を中心とした実習を実施する。
1事例について、看護過程を展開する。
・講義やオリエンテーションで説明した実習記録を記載し、指示通りに提出する。
・緊急時に連絡が必要な場合を想定し、連絡体制を確認しておく。
・更新が続くと想定される実習対応について、確認を怠らない。
・修学支援システムだけでなくmoodleを使用することもあるため確認すること。
・災害や警報発生時の対応については、実習要項を確認しておく。
・看護過程の展開も含め、指定された記録ファイルを使用して記録する。
第2回
2週目
統合学習会
通所介護事業所での実習
看護小規模多機能型居宅介護事業所での実習
統合学習では、在宅事例の看護過程の展開と各訪問看護ステーションの概要と学びについてのプレゼンテーションおよびディスカッションを実施する。
通所介護事業所、看護小規模多機能型居宅介護での実習で学んだ在宅療養を支えるサービスの在り方を踏まえ、在宅看護学実習の総括を記録する。
・統合学習でのプレゼンテーションの資料を作成し、決められた日時にmoodleにUPする。
・統合学習でディスカッションした内容をいかして看護過程を完成させる。
時間である。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 10% B: 10% C: 65% D: 15%
成績評価法
3分の2以上の出席者が評価対象です。
実習態度(60%)、実習記録(20%)、看護過程(20%)で評価する
ルーブリック等の評価基準
ファイル名
備考
ルーブリック等の評価基準
2025在宅看護学実習ルーブリック.pdf
(注)ルーブリックとは、評価水準である「尺度」と、尺度を満たした場合の「特徴の記述」で構成される評価指標のことを言います。
教科書にかかわる情報
教科書
書名
地域・在宅看護論Ⅱ支援論 : 暮らしの場における多様な支援を考える
ISBN
9784524231287
著者名
石垣和子 [ほか] 編
出版社
南江堂
出版年
2024
教科書
書名
看護診断ハンドブック
ISBN
9784260050210
著者名
リンダ J. カルペニート著 ; 黒江ゆり子 [ほか] 訳
出版社
医学書院
出版年
2023
備考
2025年度「在宅看護学実習実習要項」
参考書にかかわる情報
参考書
書名
在宅療養を支える技術
ISBN
9784840484725
著者名
石田千絵, 臺有桂, 山下留理子編
出版社
メディカ出版
出版年
2025
備考
メッセージ
学外で複数個所に赴く実習です。意欲を持って取り組めば、必ず大きな学びを得ることができます。身体・心理・社会的側面から、そして疾患・治療、生活状況、発達課題の各側面から在宅療養者と家族を捉え、個々の対象者の看護のあり方や具体的方法について考えていきましょう。また、訪問看護ステーションおよび介護保険事業所のスタッフや巡回担当教員とのコミュニケーションを密に図ることで、不安なく実習に臨めると思います。以下、留意事項です。
1)在宅看護学実習要項を熟読し、実習前日のオリエンテーションには必ず参加し、実習する事業所の場所を確認しておいてください。
2)講義の資料を復習し、特に訪問看護の記録については戸惑うことなく書くことができるようにしておいてください。
3)アネロイド血圧計での血圧測定を自信を持って実施できるようにしておいてください。
4)在宅看護学の講義資料の中で、保存版とした医療保険と介護保険の訪問看護の区別に関わる資料と実習記録にかかわる資料を実習中も持参してください。
5)統合学習では、プレゼンテーションをしてもらいますので、計画的に情報収集をし、内容を検討しておいてください。
6)ステーションおよび介護保険事業所によって進め方が違いますので、各実習指導者への確認を怠らず指示に従ってください。
7)感染症対策を徹底してください。
8)災害時の対応をシミュレーションしておいてください。
9)実習メンバー、実習事業所、実習担当教員との連絡体制を確認しておいてください。
キーワード
生活 自立(自律) 価値観 自己決定 QOL ICF 役割 家族 生きがい ケアマネジメント サービス 連携 実務家教員
持続可能な開発目標(SDGs)
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
関連科目
在宅看護学、在宅看護実践論、老年看護学、公衆衛生看護学をはじめ、あらゆる年代のあらゆる疾患を対象とするため、全ての科目が関連科目である。
履修条件
連絡先
永田千鶴 22-2830,nagata[at] yamaguchi-u.ac.jp
*[at]を@に変換して修学支援システムでご連絡ください。
オフィスアワー
木曜日13:30〜14:30
アポイントメントをとってください。
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