タイトル

開講年度 開講学部等
2025 医学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 月5~6 講義 1.5
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1051550008 公衆衛生看護学概論 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
牛尾 裕子[USHIO Yuko]
担当教員[ローマ字表記]
牛尾 裕子 [USHIO Yuko], 斎藤 美矢子 [SAITOH Miyako], 緒方 彩乃 [OGATA Ayano], 村上 祐里香 [MURAKAMI Yurika], 楠本 真理 [KUSUMOTO Mari], 中村 富美子 [NAKAMURA Fumiko]
特定科目区分   対象学生   対象年次 3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
公衆衛生看護が他の看護専門領域と異なる特性は、看護実践の対象が‘コミュニティ’であるという点になります。本科目では、人々を取り巻く環境や社会システムと人々の健康や生活とのかかわりの理解を踏まえ、コミュニティを対象とした看護、その展開方法を概説します。日本の保健師の地区活動・実践事例を教材として、公衆衛生看護学という専門分野を概説します。
保健師の実務経験のある者が事例を交え概説します。また産業分野、学校保健分野で現在実務している者が、所属における取り組みを紹介しながら、教授します。
授業の到達目標
1.看護の観点から、健康と公衆衛生に関わる基本的概念・理論を理解し、それを用いて現象を説明できる。
2.日本の公衆衛生行政の変遷に対し保健師がどのように機能してきたのか、説明できる。
3.公衆衛生看護の理念・目的と活動方法・支援技術の特徴を理解し、日本の保健師の実践事例を用いて説明できる。
4.保健師が行う地区活動の考え方と方法を説明できる。
5.産業保健分野の特性と保健師の役割を説明できる。
6.学校保健分野の特性と保健師の役割を説明できる。
授業計画
【全体】
「公衆衛生看護とは」「日本の保健師の歴史」「保健師が行う家庭訪問」「公衆衛生看護の支援技術」「地区活動の成り立ちと展開過程」「産業保健」「学校保健」の各トピックとともに、公衆衛生看護の考え方と方法論を教授します。
保健師が行う家庭訪問、支援技術や地域診断については、主体的に思考し、理解を深めるための演習課題も取り入れます。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 公衆衛生看護とは
看護職として公衆衛生を学ぶ意義
公衆衛生の使命と機能
保健師国家試験出題基準と本学のカリキュラムの成り立ち
予習:「保健学」で学んだ公衆衛生を復習しておく、復習:テキスト①第1章Ⅰ(予習復習4時間程度)
第2回 公衆衛生看護とは 公衆衛生・健康の社会的決定要因 
公衆衛生看護の定義
予習復習:テキスト①第1章Ⅰと配布資料
課題:テキスト③の家庭訪問事例を熟読し課題に取り組む
4時間程度
第3回 家庭訪問事例演習 テキスト③第3章の家庭訪問事例の課題をもとにグループワークを行う 復習:家庭訪問事例演習の振り返り、テキスト①第3章のⅢの1家庭訪問の章を読んで復習する
課題:テキスト③の第2章 演習課題1に取り組む(提出期限と方法は別途伝える)
4時間程度
第4回 公衆衛生看護の支援技術1 ) 生活に密着した個別支援技術(家庭訪問
復習:テキスト①第3章のⅢの1
課題:テキスト③の第2章演習課題2に取り組む(提出時期と方法は別に伝える)
4時間程度
第5回 日本の保健師と公衆衛生看護の歴史 1 保健師活動の源流 予習復習:テキスト①第1章Ⅱ・配布資料(4時間程度)
第6回 日本の保健師と公衆衛生看護の歴史 2 地域保健法成立とそれ以降の保健師活動 予習復習:テキスト①第1章Ⅱ・配布資料(4時間程度)
第7回 地区活動事例演習
テキスト③第2章の演習課題2についてグループワークをする 課題:テキスト③第2章演習課題3に取り組む(4時間程度)
第8回 公衆衛生看護の支援技術2 公衆衛生看護の支援技術の成り立ちと特性 予習復習:テキスト①第3章Ⅲ-1(4時間程度)
第9回 公衆衛生看護の支援技術3 対人相談支援技術の特徴と相談事業のデザイン 予習復習:テキスト①第3章Ⅲ
(4時間程度)
第10回 地区活動の成り立ちと展開過程1 看護の対象としての「地域」の概念、地域診断 予習復習:テキスト①第2章・配布資料(4時間程度)
第11回 地区活動の成り立ちと展開過程2 地域保健活動の展開過程、コミュニティアズパートナーモデル 予習復習:テキスト①第2章・配布資料(4時間程度)
第12回 産業保健1 労働衛生行政と関連法規 予習復習:テキスト②第1章の2・配布資料(4時間程度)
第13回 産業保健2 産業保健の実際 予習復習:テキスト②第1章の2・配布資料(4時間程度)
第14回 学校保健1 養護教諭の職務・専門性 予習復習:テキスト②第1章の1・配布資料(4時間程度)
第15回 学校保健2 学校保健の実際 予習復習:テキスト②第1章の1・配布資料(4時間程度)
第16回 期末テスト 期末テスト テスト範囲について学習する(4時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 15% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
課題を提出すること、及び最終試験で60%得点することが単位取得の要件となる。
成績点は、課題取り組み状況20%、課題レポート40%、最終試験60%を基準として総合的に評価する。
教科書にかかわる情報
教科書 書名 ①最新公衆衛生看護学 第3版 総論 最新版 ISBN 9784818027886
著者名 宮﨑美砂子 [ほか] 編集 出版社 日本看護協会出版会 出版年
教科書 書名 ②最新公衆衛生看護学 第3版 各論2 最新版  ISBN 9784818027886
著者名 宮﨑美砂子 他編集 出版社 日本看護協会出版会 出版年
教科書 書名 ③ワークブック 地域/公衆衛生看護活動事例演習 ISBN 9784904363751
著者名 牛尾裕子 他編集 出版社 クオリティケア 出版年
備考
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
毎回必ず指定している教科書を持参してください。
コミュニティを対象とした看護の実践領域は、看護の役割に対する自由度の高い領域で、その答えは一つではありません。ですからこの講義の中では、学生が主体的に創造的に考えることを重視します。
この科目と並行して他領域の実習に取り組んでいると思います、公衆衛生看護学で学んだ内容と実習で学習している内容を関連付けながら学ぶことで、より双方の理解が深まります。関連付けを考えながら講義を聞き、授業フィードバックにその内容が表現されることを期待しています。
キーワード
公衆衛生看護、健康、生活、地域保健、産業保健、学校保健、ヘルスプロモーション、地域診断、事業評価、保健師、実務家教員
持続可能な開発目標(SDGs)

  • すべての人に健康と福祉を
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けられるまちづくりを
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
関連科目
保健学
公衆衛生看護活動論
保健福祉行政論
疫学
保健統計学
公衆衛生看護学実習
在宅看護学
履修条件
連絡先
牛尾裕子 y_ushio@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
授業時間の後、または事前にアポイントをとってください。

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