タイトル

開講年度 開講学部等
2025 医学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 水3~4 講義  
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1051710008 病理学[Pathology] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
近藤 智子[KONDOH Tomoko]
担当教員[ローマ字表記]
近藤 智子 [KONDOH Tomoko]
特定科目区分   対象学生   対象年次 2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
病理学 pathology では『病気』について学びます。病理学は形態学中心の学問であり,病理学的検査とは、病変部と正常部の違いをまず肉眼で観察し、さらに光学顕微鏡や電子顕微鏡を使って詳しく調べる検査です。細胞診clinical cytologyもこの中に含まれています。病気の本態を解明するのが病理学ですから,講義では基本的な病変についてその成り立ちや原因、臓器・組織の変化などを総論的に述べます。この講義で病気に関する基礎的知識をしっかり身につけてください。講義は、病理専門医が行います。
授業の到達目標
総論では、1先天異常 2循環障害 3退行性病変 4進行性病変 5炎症 6腫瘍 7病因論を、各論では、系統的に各臓器に発症する主な疾患の発症病理、臨床病理、形態学を学習、理解し、医療人として疾患の機序やその結果に関して、論理的に説明できることを目標とする。
授業計画
【全体】
講義は教科書と、授業ノートに従って行います。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 1病理学の概要・総論、病因、臨床病態学、疾病の原因・症候と検査診断学、病院論、臓器別疾病の原因・症候と検査診断学、組織検査法、細胞診検査法、病理解剖 病気の成り立ちについて、正常組織と病理組織の違いという観点で学ぶ。病因については、外因、内因について学ぶ。 教科書及び授業ノート(配布)を使って、予習復習を行う。疑問点については、次の講義までにまとめて質問できるようにしておく。(4時間)
第2回 退行性病変、精神・神経疾患(認知症を含む) 退行性病変では、変性や代謝障害を中心に、疾患を学ぶ。 教科書及び授業ノート(配布)を使って、予習復習を行う。疑問点については、次の講義までにまとめて質問できるようにしておく。(4時間)
第3回 物質代謝異常 蛋白・アミノ酸代謝異常、脂質代謝異常、糖質代謝異常、尿酸代謝異常等について学ぶ。 教科書及び授業ノート(配布)を使って、予習復習を行う。疑問点については、次の講義までにまとめて質問できるようにしておく。(4時間)
第4回 循環障害(1) 循環障害の概念について学ぶ。うっ血、出血、充血、虚血、梗塞、血栓、塞栓等について学ぶ。 教科書及び授業ノート(配布)を使って、予習復習を行う。疑問点については、次の講義までにまとめて質問できるようにしておく。(4時間)
第5回 循環障害(2) 循環障害の概念について学ぶ。ショック、浮腫、DIC(播種性血管内凝固症候群)、チアノーゼ等について学ぶ。 教科書及び授業ノート(配布)を使って、予習復習を行う。疑問点については、次の講義までにまとめて質問できるようにしておく。(4時間)
第6回 進行性病変 進行性病変では、肥大、過形成、再生、化生、創傷治癒について学ぶ。 教科書及び授業ノート(配布)を使って、予習復習を行う。疑問点については、次の講義までにまとめて質問できるようにしておく。(4時間)
第7回 炎症 炎症とは何か。炎症の基本的変化と炎症にかかわる細胞や体液性の因子、炎症の分類を学ぶ。 教科書及び授業ノート(配布)を使って、予習復習を行う。疑問点については、次の講義までにまとめて質問できるようにしておく。(4時間)
第8回 免疫(1) 免疫については、免疫とは何か。その基本的概念、それにかかわる細胞と種類について学ぶ。 教科書及び授業ノート(配布)を使って、予習復習を行う。疑問点については、次の講義までにまとめて質問できるようにしておく。(4時間)
第9回 免疫(2) アレルギー、免疫不全、移植免疫について学ぶ。 教科書及び授業ノート(配布)を使って、予習復習を行う。疑問点については、次の講義までにまとめて質問できるようにしておく。(4時間)
第10回 感染症 感染症の定義と概念。病原体の種類、感染経路、日和見感染症、新興感染症や、結核等の代表的疾患について学ぶ。 教科書及び授業ノート(配布)を使って、予習復習を行う。疑問点については、次の講義までにまとめて質問できるようにしておく。(4時間)
第11回 新生物/腫瘍総論Ⅰ 腫瘍の定義。腫瘍とは何か。発がんの機序。腫瘍の原因(発癌物質、ウイルス発癌)について学ぶ。 教科書及び授業ノート(配布)を使って、予習復習を行う。疑問点については、次の講義までにまとめて質問できるようにしておく。(4時間)
第12回 新生物/腫瘍総論Ⅱ 腫瘍の種類(上皮性腫瘍、非上皮性腫瘍、良性腫瘍、悪性腫瘍)。腫瘍の発育、広がり方と生命予後(悪性度と病期)、コンパニオン診断について学ぶ。 教科書及び授業ノート(配布)を使って、予習復習を行う。疑問点については、次の講義までにまとめて質問できるようにしておく。(4時間)
第13回 上皮性腫瘍 上皮性腫瘍の特徴とその種類、基本的な臨床病理学的事項について学ぶ。 教科書及び授業ノート(配布)を使って、予習復習を行う。疑問点については、次の講義までにまとめて質問できるようにしておく。(4時間)
第14回 非上皮性腫瘍 非上皮性腫瘍の特徴とその種類、基本的な臨床病理学的事項について学ぶ。 教科書及び授業ノート(配布)を使って、予習復習を行う。疑問点については、次の講義までにまとめて質問できるようにしておく。(4時間)
第15回 先天異常、老化、染色体・遺伝子異常症 染色体異常、単一遺伝子異常(常染色体、伴性、優勢、劣性)、形成異常(奇形)、催奇形性因子、老化等について学ぶ。 教科書及び授業ノート(配布)を使って、予習復習を行う。疑問点については、次の講義までにまとめて質問できるようにしておく。(4時間)
第16回 期末試験 筆記試験 教科書及び授業ノート(配布)、自身のノートなどを使用し、講義内容の振り返り(復習)を行い、試験に備える。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
学期末の筆記試験 100%
教科書にかかわる情報
教科書 書名 わかりやすい病理学 ISBN 9784524226542
著者名 恒吉正澄監修 ; 小田義直編集 ; 相島慎一編集 出版社 南江堂 出版年 2021
備考
講義は教科書に従って行いますので必ず用意してください。
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
まずは、病理学の総論から学びます。病理学では、人体に起こる疾患を網羅的に学習し、系統的に整理して理解することができます。みなさんの医療人としての必須の基礎知識となります。
キーワード
病理、病理学総論、病理学各論、実務家教員
持続可能な開発目標(SDGs)

  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
組織学、病理形態学、組織病理学実習、病理検査学、病理検査学実習、病理検査学病院実習
履修条件
連絡先
・tfuruya[at]yamaguchi-u.ac.jp
※[at]の部分を@に書き換えてメールしてください。
オフィスアワー
随時
事前にメールで連絡してください。

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