タイトル

開講年度 開講学部等
2025 医学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 月5~10 実験・実習 10.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1051730006 免疫化学実習[Clinical Immunochemistry Practicum] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
富永 直臣[TOMINAGA Naoomi]
担当教員[ローマ字表記]
稲光 正子 [INAMITSU Masako], 富永 直臣 [TOMINAGA Naoomi]
特定科目区分   対象学生   対象年次 3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
日常測定される項目の中から代表的な酵素測定、電解質測定、電気泳動法による分析に項目を絞って技術や知識の習得をはかる。酵素はアルカリフォファターゼをBessey-Lowry法で測定する。電解質はカルシウムをo-CPC法で測定する。電気泳動法はセルロースアセテート膜による血清タンパク質分画を学習する。また、化学分野で測定が多くなってきた免疫学分野の代表的項目の測定技術と原理を習得する。ここでは、免疫比濁法として、血中IgGの測定を習得する。さらに、その技術をもとに測定法における問題点、疑問点を検討項目とし、問題解決を試みる。
授業の到達目標
1.臨床化学・免疫化学の基本的技術の習得、原理の理解する。
2.測定法等における疑問・問題意識を持ち、解決手段を探る。
3.実験計画がたてられる。
4.実験結果を自己分析できる。
5.結果・考察を他人に分かりやすく説明できる。
授業計画
【全体】
酵素測定、電解質測定、電気泳動法による分析に項目を絞って測定技術と原理を習得する。
酵素はアルカリフォファターゼをBessey-Lowry法で測定する。
電解質はカルシウムをo-CPC法で測定する。
電気泳動法はセルロースアセテート膜による血清タンパク質分画を学習する。
また、化学分野で測定が多くなってきた免疫学分野の血中IgGの測定技術と原理を習得する。
さらに、その技術をもとに測定法における問題点、疑問点を検討項目とし、問題解決を試みる。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 実習説明と講義
試薬作成、採血
実習全体の概要説明と注意事項の伝達。
試薬作成、採血を行う。
病態生化学の講義で学んだ酵素や抗体などの測定法などを復習しいておく。タンパク質電気泳動法に関しても復習しておく。
第2回 酵素測定法(アルカリフォスファターゼ) 各人の血清を用いて酵素活性の測定実習を行う。 ALPの性質、JSCC法、基準値、アイソザイムなどを復習しておく。
第3回 酵素測定法(アルカリフォスファターゼ) 各人の血清を用いて酵素活性の測定実習を行う。 ALPの性質、JSCC法、基準値、アイソザイムなどを復習しておく。
第4回 電解質測定法(カルシウム) 各人の血清を用いてカルシウム濃度の測定実習を行う。 o-CPC法について予習しておく。
第5回 電解質測定法(カルシウム) 各人の血清を用いてカルシウム濃度の測定実習を行う。 o-CPC法について予習しておく。
第6回 タンパク質電気泳動法(セルロースアセテート膜電気泳) 各人の血清を用いてタンパク質電気泳動の実習を行う。 タンパク質電気泳動法に持ちいられる緩衝液や泳導・染色原理に関して調べておく。各分画にどのようなものが含まれるかなど予習しておく。
第7回 タンパク質電気泳動法(セルロースアセテート膜電気泳) 各人の血清を用いてタンパク質電気泳動の実習を行う。 タンパク質電気泳動法に持ちいられる緩衝液や泳導・染色原理に関して調べておく。各分画にどのようなものが含まれるかなど予習しておく。
第8回 免疫比濁法(IgG) 抗体の中で最も多く含まれるIgGの測定を免疫比濁法で測定する。各人の血清を使用して測定する。 免疫比濁の原理に関して予習しておく。血清IgGの基準値など調べておく。
第9回 免疫比濁法(IgG) 抗体の中で最も多く含まれるIgGの測定を免疫比濁法で測定する。各人の血清を使用して測定する。 免疫比濁の原理に関して予習しておく。血清IgGの基準値など調べておく。
第10回 検討実験 グループに分かれ、これまでの実習で疑問に思った点について仮説を立て、条件設定を行い、実験を行う。結果については報告会の時間を設ける。 疑問を持ちながら実習を行い、検討実験の仮説に生かす。
第11回 検討実験 グループに分かれ、これまでの実習で疑問に思った点について仮説を立て、条件設定を行い、実験を行う。結果については報告会の時間を設ける。 疑問を持ちながら実習を行い、検討実験の仮説に生かす。
第12回 検討実験 グループに分かれ、これまでの実習で疑問に思った点について仮説を立て、条件設定を行い、実験を行う。結果については報告会の時間を設ける。 疑問を持ちながら実習を行い、検討実験の仮説に生かす。
第13回 検討実験 グループに分かれ、これまでの実習で疑問に思った点について仮説を立て、条件設定を行い、実験を行う。結果については報告会の時間を設ける。 疑問を持ちながら実習を行い、検討実験の仮説に生かす。
第14回 発表会 検討実験で行った内容を報告し、質疑を行う。 仮説や実験の背景につても知らべておく。
第15回 発表会 検討実験で行った内容を報告し、質疑を行う。 仮説や実験の背景につても知らべておく。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 20% B: 10% C: 60% D: 10%
成績評価法
実習レポート、発表で評価します。実習への積極的な参加、質問・ディスカッションを加味します。
レポート:80%、発表:20%
教科書にかかわる情報
備考
作成した実習書冊子を配布。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 臨床検査法提要 = Kanai's Manual of Clinical Laboratory Medicine ISBN 9784307050531
著者名 名 金井正光 監修,奥村伸生, 戸塚実, 矢冨裕 編集 出版社 金原出版 出版年 2020
備考
メッセージ
実習は検査の基本です。楽しみながら技術・知識を獲得して下さい。
キーワード
酵素活性測定、電解質測定、電気泳動法、免疫比濁法
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
病態生化学、免疫学
履修条件
連絡先
富永:メールアドレス ntominag@yamaguchi-u.ac.jp, 電話 2828
稲光:メールアドレス m-inmts@yamaguchi-u.ac.jp, 電話 2865
オフィスアワー
講義、実習のない時間帯であればいつでも大丈夫です。

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