開講年度
開講学部等
2025
医学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
水1~2
講義
0.5
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1052510006
医療心理学[Clinical Psychology]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
安達 圭一郎[ADACHI Keiichiro]
ー
担当教員[ローマ字表記]
安達 圭一郎 [ADACHI Keiichiro]
特定科目区分
対象学生
対象年次
3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
今や医療は,病気よりも病気を患う「人」中心医療へと変化している。心理学や行動科学は人を理解するための知見と方法を提供できることから,医療・看護分野の基礎科目として重要な役割を担うことが期待されている。本授業では,臨床心理士(公認心理師)として医療・教育・福祉場面における心理臨床経験を積んだ教員が,医療・看護の現場で求められる心理学や行動科学の知識について,がん医療,精神医療,周産期医療,救急医療などのテーマに沿った話題を提供をする。また,取り上げたテーマについてその問題点や解決の方途を考察する。
授業の到達目標
医療場面における対人援助に関する種々の課題について,心理学や行動科学の観点から解決に必要な情報を収集・分析・整理し,適切に解決できる能力を身につける。
授業計画
【全体】
全人的医療の展開,対人援助の理論と実際,健康行動への支援等について,行動科学と心理学の視点から分析・考察すると共に,一部演習も取り入れ,基礎的スキルの獲得を目指す。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
医療心理学の基礎1
医療における心の問題を概観する。
事前に,1年での人間関係論の授業内容を復習する。
講義後,講義資料を基に復習をする。(2時間)
第2回
医療心理学の基礎2
身体疾患とうつ病の関係を紹介する。
講義前後,講義資料,及び関連論文,書籍を基に予・復習をする。(4時間)
第3回
医療心理学の基礎3
うつ病とはどのような病気か、その発症要因、援助のあり方などを紹介する。
心理テスト実習をおこなう
講義前後,講義資料,及び関連論文,書籍を基に予・復習をする。(4時間)
第4回
医療心理学の基礎4
日本におけるメンタルヘルスリテラシーの特質を紹介する。
講義前後,講義資料,及び関連論文,書籍を基に予・復習をする。(4時間)
第5回
がん医療と心理学1
「がん医療と心理学的介入」の先駆けとなった知見など、サイコオンコロジーの考え方を紹介する。
講義前,看護実習ノートを振り返りながらがん医療における心の問題を複数挙げる。
講義後,講義資料,関連論文,書籍を基に復習をする。(4時間)
第6回
がん医療と心理学2
がん医療における心理学的介入の手法を紹介する。
講義前後,講義資料,及び関連論文,書籍を基に予・復習をする。(4時間)
第7回
がん医療と心理学3
がん検診に影響する心理社会的要因を紹介し、受診率を高めるための介入技法について考える。
講義前後,講義資料,及び関連論文,書籍を基に予・復習をする。(4時間)
第8回
がん医療と心理学4
がん患者に起こりやすい心理的問題と科学的根拠のある対処法(Tip-C)について紹介する。
講義前後,講義資料,及び関連論文,書籍を基に予・復習をする。(4時間)
第9回
周産期医療と心理学1
いわゆる周産期うつ病について
講義前後,講義資料,及び関連論文,書籍を基に予・復習をする。(4時間)
第10回
周産期医療と心理学2
科学的根拠のある周産期うつ病予防プログラム(ROSEプログラム)を紹介する。
講義前後,講義資料,及び関連論文,書籍を基に予・復習をする。(4時間)
第11回
精神医療と心理学1
科学的根拠に基づいた心理的援助(カウンセリング・心理療法など)の介入技法について紹介する。
精神看護実習での体験を振り返り,体験した心理的問題を複数挙げる。
講義前後,講義資料,及び関連論文,書籍を基に復習をする。(4時間)
第12回
精神医療と心理学2
対人関係と精神疾患の関連性について紹介する。
講義前後,講義資料,及び関連論文,書籍を基に予・復習をする。(4時間)
第13回
動機づけと医療
学習心理学,動機づけ心理学をベースとした医療的介入について紹介する
講義前後,講義資料,及び関連論文,書籍を基に予・復習をする。(4時間)
第14回
致死的疾患によるストレスの様相とストレスマネージメント
がん,脳卒中,心筋梗塞など致死的疾患患者のストレスとその対処法について概観する
講義前後,講義資料,及び関連論文,書籍を基に予・復習をする。(4時間)
第15回
医療心理学での学びを通して
医療心理学の今後の課題について考察する。
事前に,講義で取り上げたテーマの各々について疑問点を複数挙げる。
講義後,考察した内容を具体的な支援に結びつける。(4時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: 5% D: --%
成績評価法
学期末の筆記試験,授業内のレポートで評価します。
教科書にかかわる情報
備考
参考書にかかわる情報
参考書
書名
健康・医療心理学
ISBN
9784065223772
著者名
金沢吉展
出版社
講談社
出版年
2021
参考書
書名
メディカルスタッフのための基礎からわかるカウンセリングと心理療法
ISBN
著者名
山蔦圭輔
出版社
南山社
出版年
2022
備考
メッセージ
看護専門科目や看護実習と関連付けながら各テーマの内容について自ら考察を深めてほしい。
キーワード
行動科学、健康行動、うつ病、カウンセリング、心理療法
持続可能な開発目標(SDGs)
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
履修条件
連絡先
安達 adachi13@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
随時(事前にメールで連絡をしてください)
ページの先頭へ