山口大学教務システム - 1052520005-基礎看護方法論Ⅱ

開講年度	開講学部等
2025	医学部
開講学期	曜日時限	授業形態	AL（アクティブ・ラーニング）ポイント
後期	火3～4	講義	1.0
時間割番号	科目名[英文名]			使用言語	単位数
1052520005	基礎看護方法論Ⅱ[Basic Nursing Skills Ⅱ（1）]			日本語	1
担当教員（責任）[ローマ字表記]					メディア授業
小野聡子					ー
担当教員[ローマ字表記]
小野聡子, 田中愛子　[TANAKA Aiko], 赤田　いづみ　[AKADA Izumi], 吉田美穂, 浅海菜月　[ASAUMI Natsuki], 山口真紗美
特定科目区分		対象学生		対象年次	2～
ディプロマ・ポリシーに関わる項目			カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)

授業の目的と概要

看護実践能力の基盤となる感染予防の技術、及び診療の補助技術、危篤・死亡時の看護の技術について、対象の安全・安楽・自立・個別性の視点を考慮した援助に関する基礎的知識を学ぶ。この科目は、看護の実務経験を有する専門職が、その経験に基づいた講義を行う実践的科目である。

授業の到達目標


(1)診療における看護師の役割について理解できる。 (2)診察、検査、治療を受ける対象者の身体的・心理的苦痛を理解し、安全・安楽に診療の補助技術を提供する具体的方法について理解できる。 (3)根拠に基づいた看護実践のために、理論的知識や先行研究を活用することの必要性を理解できる。

授業計画

【全体】

感染予防の技術、及び、診療の補助技術、危篤・死亡時の看護の技術等を教授する。

	項目	内容	授業時間外学習	備考

第1回	授業ガイダンス診療の補助技術概論	・授業ガイダンス・診療の補助技術に関する基礎知識・診療における看護の役割	教科書の該当箇所の熟読及び事前課題と復習1時間

第2回

患者の安全・医療従事者の安全を守る技術

・医療安全に関する基礎知識
・安全管理対策

教科書の該当箇所の熟読及び事前課題と復習1時間

第3回

感染予防を推進する技術1

・感染予防に関する基礎知識
・医療器材の取り扱い（洗浄・消毒・滅菌）
・無菌操作

教科書の該当箇所の熟読及び事前課題と復習1時間

第4回

感染予防を推進する技術2

・医療材料物流センターの役割

教科書の該当箇所の熟読及び事前課題と復習1時間

第5回

皮膚・創傷を管理する技術

・皮膚・創傷を管理するための基礎知識
・創傷管理方法
・包帯法
・褥瘡予防

教科書の該当箇所の熟読及び事前課題と復習1時間

第6回

検査・治療を安全かつ正確に行う技術1

・検査に関する基礎知識
・身体計測
・血液検査以外の検体検査（尿検査・便検査・喀痰検査・穿刺）

教科書の該当箇所の熟読及び事前課題と復習1時間

第7回

検査・治療を安全かつ正確に行う技術2

・血液検査
・生体検査（画像検査・内視鏡検査・心電図検査・肺機能検査）

教科書の該当箇所の熟読及び事前課題と復習1時間

第8回

与薬・輸血を安全かつ正確に行う技術1

・与薬に関する基礎知識
・様々な与薬方法（経口的与薬法・口腔内与薬法・直腸内与薬法・点眼法・点鼻法・吸入法・経皮与薬法など）

教科書の該当箇所の熟読及び事前課題と復習1時間

第9回

与薬・輸血を安全かつ正確に行う技術2

・皮下注射
・筋肉内注射
・皮内注射

教科書の該当箇所の熟読及び事前課題と復習1時間

第10回

与薬・輸血を安全かつ正確に行う技術3

・静脈内注射
・点滴静脈内注射
・輸血　

教科書の該当箇所の熟読及び事前課題と復習1時間

第11回

食事・栄養摂取を促す技術

・食事・栄養に関する基礎知識
・経管栄養法（経鼻経管栄養法・胃瘻法）
・経静脈栄養法（中心静脈栄養法）

教科書の該当箇所の熟読及び事前課題と復習1時間

第12回

排泄を促す技術1

・排泄ケアの種類
・排尿を促すために必要な構造と機能に関する知識
・排尿を促す技術に必要なアセスメント
・排尿の促す援助（一時的導尿・持続的導尿）

教科書の該当箇所の熟読及び事前課題と復習1時間

第13回

排泄を促す技術2

・自然排便を阻害する要因
・排便障害の種類
・排便状態のアセスメント
・排便を促す援助（浣腸）

教科書の該当箇所の熟読及び事前課題と復習1時間

第14回

呼吸を楽にする援助技術

・呼吸の生理学的メカニズム
・呼吸のニーズに関するアセスメント
・呼吸を楽にする援助（痰を排出させる方法、酸素療法など）

教科書の該当箇所の熟読及び事前課題と復習1時間

第15回

危篤・終末時における技術

・死に関連する儀礼的行為
・危篤・終末時の患者と家族の心理的変化
・危篤・終末時の患者と家族の心理的・身体的ケア
・危篤・終末時の生理的変化とケア
・終末を迎えた後のケア（死後のケア）

教科書の該当箇所の熟読及び事前課題と復習1時間

第16回

期末試験

感染予防の技術、及び、診療の補助技術、危篤・死亡時の看護の技術に関する基礎的知識について筆記試験を実施する。

試験内容の振り返り2時間

※AL（アクティブ・ラーニング）欄に関する注
・授業全体で、AL（アクティブ・ラーニング）が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A：グループワーク】、【B：ディスカッション・ディベート】、【C：フィールドワーク（実験・実習、演習を含む）】、【D：プレゼンテーション】

A: 5%　B: 5%　C: --%　D: --%

成績評価法

期末試験を実施します。
期末試験90％、課題レポート10％
・期末試験を前期試験期間中に実施します。
・出席日数が規定に満たない場合は、期末試験の受験資格が与えられません。

教科書にかかわる情報

教科書	書名	ナーシング・グラフィカ基礎看護学(2)：基礎看護技術Ⅰコミュニケーション／看護の展開／ヘルスアセスメント				ISBN	9784840475365
教科書	著者名	松尾ミヨ子他	出版社	メディカ出版				出版年	最新版

教科書	書名	ナーシング・グラフィカ基礎看護学(3)：基礎看護技術Ⅱ看護実践のための援助技術				ISBN	9784840475372
教科書	著者名	松尾ミヨ子他	出版社	メディカ出版				出版年	最新版

教科書	書名	根拠と事故防止から見た基礎・臨床看護技術				ISBN	9784260047906
教科書	著者名	任和子他	出版社	医学書院				出版年	最新版

備考

基礎看護方法論Ⅰで使用するテキストを併用します。

参考書にかかわる情報

備考

随時紹介します。

メッセージ

基礎看護方法演習Ⅱと連動させながら講義を進めます。講義日程については、初回講義の授業ガイダンスで資料を配付します。
本科目の受験資格を得られなかった場合、基礎看護学実習Ⅱの履修ができないため注意してください。

キーワード

診療の補助、看護技術、ＥＢＮ、ケア、実務家教員

持続可能な開発目標（SDGs）

(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。

(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。

(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。

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