開講年度
開講学部等
2025
医学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
金5~6
講義
1.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1052540001
小児保健医療論
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
村上 京子[MURAKAMI Kyoko]
ー
担当教員[ローマ字表記]
村上 京子 [MURAKAMI Kyoko], 沓脱 小枝子 [KUTSUNUGI Saeko], 福田 謙 [FUKUDA Ken], 東 麻美 [HIGASHI Mami]
特定科目区分
対象学生
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
小児は新生児期から思春期に至るまで常に身体的,精神的に発育・発達し続ける個体である。小児医療においては、常に発育・発達を念頭に置いたきめ細やかな配慮が要求される。小児は種々の疾病に罹患し、それらは小児の発達段階に応じた特色をもつ。本科目では小児期各期の特徴をはじめ、小児保健と小児医療について講義する。小児疾病の特性について学び、小児の健康に関するあらゆる問題に対応できるように、小児看護に対する理解と関心を深める。
授業の到達目標
・小児に特有な疾病の病態、症状、治療、予後等について理解し、小児看護に適用できる。
・小児看護の理念と目的、 役割を説明できる。小児保健における小児看護の役割を説明できる。
・小児期各期の特徴と生活について説明できる。健康な小児の成長・発達の特徴を説明できる。
・小児の発達段階に応じた視点で、小児疾病を考えることができる。
・小児とその家族への適切な看護ケア・支援について考えることができる。
・講義内、および講義外でも学生自ら主体的に学習を深めることができる。
・子どもに関心を持つことができる。
・小児の生理学的特徴や疾病について、自分の身近な体験からイメージして捉えることができる。小児とその家族への適切な看護ケア・支援における態度を学ぶ。
・小児の生理学的特徴,小児に特有な疾病の病態生理、治療等について理解し、小児・家族に概要をわかりやすく説明できる能力を養う。
授業計画
【全体】
新生児期から思春期に至るまでの身体的,精神的問題における種々の疾病について,小児の発達段階に応じた特色について教授する.
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
「小児保健医療論」導入
子どもの成長・発達、治療の原則
小児の生物学的発達段階、小児の特徴、起こりやすい疾患、薬物療法の特徴、成長・発達(成長・発達の原則、形態的変化、生理機能の発達(呼吸・循環、消化器、水の生理的必要量、免疫)、認知機能の発達(相互作用)、基本的生活習慣(排泄・食事・衣服、しつけ),
これまでに出会った子どもについて思い出してみよう。
(事前学習2時間、復習2時間)
第2回
子どもの成長・発達と看護
学童期・思春期の身体的発達と評価(ローレル指数、肥満度) 、学童期・思春期の機能的発達、認知、言葉の発達、学童期・思春期の成長発達と看護
子どもの特性について考えよう
(事前学習2時間、復習2時間)
第3回
小児と保育(基本的生活習慣の獲得)
排泄(トイレット・トレーニング)、食事(偏食)、衣服、しつけについて、親子の相互作用(育児ストレス)
事前にテキストを読んできてください。
(事前学習2時間、復習2時間)
第4回
小児のフィジカルアセスメント(概論)
発熱、脱水、けいれんなど
事前にテキストを読んできてください。
(事前学習2時間、復習2時間)
第5回
先天異常・遺伝性疾患
-染色体異常
-遺伝性疾患
-ミトコンドリア病
先天異常・先天奇形とは 種類・頻度、染色体異常について、遺伝子変異、感染による先天異常(TORCH症候群)、薬物・化学物質による先天異常、ミトコンドリア病
先天的な障害をもつ子どもと家族
事前にテキストを読んできてください。
(事前学習2時間、復習2時間)
第6回
感染症
感染症総論(麻疹 風疹 水痘・帯状疱疹 流行性耳下腺炎 手足口病、突発性発疹 伝染性紅斑 百日咳)
感染症法と学校伝染病
事前にテキストを読んできてください。
(事前学習2時間、復習2時間)
第7回
循環器疾患
心臓の模式図と働き 血液の流れ、循環器疾患の診断と主なアセスメント、子どもの循環器疾患
事前にテキストを読んできてください。
(事前学習2時間、復習2時間)
第8回
消化器疾患
症例(急性胃腸炎、腸重積症)を提示
主な先天性疾患(消化器奇形の頻度、出生時の確認)
口腔カンジダ症、先天性食道閉鎖症、肥厚性幽門狭窄症、胃腸炎、腸重積症と腸閉塞、急性虫垂炎、巨大結腸症、鎖肛、肝疾患(ビリルビン代謝、新生児黄疸、胆道閉鎖症)
事前にテキストを読んできてください。
(事前学習2時間、復習2時間)
第9回
呼吸器疾患
クループ症候群、気管支炎 細気管支炎(RSウイルス感染症) 、肺炎気道異物(上気道、下気道)
事前にテキストを読んできてください。
(事前学習2時間、復習2時間)
第10回
アレルギー性疾患
アレルギーの発生機序、アレルギーマーチ、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー
気管支喘息(病態、発作時の治療、長期管理)
講義後にはアナフィラキシーショックについて説明ができる
(事前学習2時間、復習2時間)
第11回
神経・運動器疾患
脳の模式図と脳の代表的な役割、中枢神経系の基本構成 乳幼児期の主な生理的反射行動
中枢性疾患の特徴(先天性・後天性)、新生児の正常な体位と筋緊張、髄膜炎、水頭症、脳性麻痺、熱性痙攣、けいれんとてんかん、てんかん発作、ウエスト症候群、筋ジストロフィー
事前にテキストを読んできてください。
(事前学習2時間、復習2時間)
第12回
内分泌疾患、先天代謝異常
視床下部-下垂体系 小児の内分泌疾患 成長曲線 成長ホルモンの働き、低身長 高身長 肥満
先天性甲状腺機能低下症 甲状腺機能亢進症 先天性副腎皮質過形成症、糖尿病(1型、2型の違い、1型の治療、糖尿病キャンプ)、先天性代謝異常
事前にテキストを読んできてください。
(事前学習2時間、復習2時間)
第13回
血液・腫瘍性疾患
代表的な小児の血液・腫瘍性疾患(再生不良性貧血 鉄欠乏性貧血 遺伝性球状赤血球症、好中球減少症 慢性肉芽腫症、血小板減少性紫斑病 血友病、
小児がんについて(特徴、診断、頻度)、白血病、悪性リンパ腫 脳腫瘍 神経芽細胞腫、ウィルムス腫瘍 肝芽腫 骨肉腫 ユーイング肉腫 横紋筋肉腫、緩和ケア
事前にテキストを読んできてください。
(事前学習2時間、復習2時間)
第14回
小児の救急看護
子どもの事故の動向・ヘルスプロモーション(予防)、救急蘇生
事前にテキストを読んできてください。
(事前学習2時間、復習2時間)
第15回
国際的視点から見た小児看護・人口動態統計
新生児、乳児死亡率、日本主な死因別乳幼児死亡数の推移。世界における5歳未満児の死亡原因、医療制度、外国籍の母親の出生数、子育てに関する文化の違いによる問題、宗教的タブーと食育
レポート課題を貸す場合があります(事前学習1時間、事後学習2時間)
第16回
期末試験
定期試験期間内に実施
事前学習6時間
教科書を見ながら講義内容の学習をしてください。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 5% B: --% C: --% D: 5%
成績評価法
レポート10%、期末試験90%による(単位認定の最低条件:総授業数の2/3以上の出席、およびレポート提出)。
期末試験で60点未満の場合は再試験(1回のみ)とします。試験範囲は講義内容について教科書の内容も対象とします。代返は認めない(判明した場合には評価より減点する)。
教科書にかかわる情報
教科書
書名
小児疾患
ISBN
9784524210244
著者名
出版社
南江堂
出版年
教科書
書名
小児看護学概論・小児看護技術
ISBN
9784524227563
著者名
出版社
南江堂
出版年
備考
いずれの教科書も3年次の「小児看護学」においても使用します。
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
授業スケジュールは、 講師の都合で変更になることがあります。
さまざまな小児疾病について理解を深めて欲しい。
キーワード
小児、成長・発達、小児疾病
持続可能な開発目標(SDGs)
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
関連科目
小児看護学、小児看護学実習
履修条件
連絡先
村上京子 (e-mail: k.mura@yamaguchi-u.ac.jp)
沓脱小枝子(saeko@yamaguchi-u.ac.jp)に連絡して下さい。
オフィスアワー
教員にメールで連絡をして問い合わせてください。
火曜日などが比較的に対応が可能です。
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