タイトル

開講年度 開講学部等
2025 医学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 月1~4 講義 6.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1052540009 助産学 日本語 4
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
伊東 美佐江[ITO Misae]
担当教員[ローマ字表記]
伊東 美佐江 [ITO Misae], 亀崎 明子 [KAMEZAKI Akiko], 河本 恵理 [KAWAMOTO Eri], (未 定), 橋本 真貴子, DELGADO RODRIGUEZ JANET
特定科目区分   対象学生   対象年次 3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
助産・助産師とは何か、助産学における基本的概念、また、社会における役割、医療専門職としての職業倫理、助産師の責務と規範について理解し、これからの助産・助産師の方向性について探求する姿勢を培う。
本授業は、助産師として実務経験を有する教員が担当し、実例を踏まえながら助産師としての責務と規範、助産学の基本的概念を教授する。
授業の到達目標
・助産学における基本的概念、助産師の責務と役割について理解できる。
・助産師の責務と規範、職業倫理について理解できる。
・我が国と諸外国の助産師の業務と助産師教育を比較し、その相違にある背景に触れながら助産師に求められる能力について考察する。
・母子保健や助産業務に必要な法律および知識について理解できる。
授業計画
【全体】
助産の基本理念と意義、助産の変遷と現状、周産期医療・行政の動向、助産学を構成する理論等、助産師に必要な基本的知識を教授する。また、助産師の責務と規範について学習し、専門職者としての職業倫理について考察する。さらに、諸外国の助産師業務や助産師教育と日本の現状を比較し、今後の助産師教育のあり方および助産師に求められる能力について考察する。授業回数は1回4時限(2コマ)で全15回。これとは別に定期試験を実施する。複数教員で担当する。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 1.助産・助産師の定義、役割と責務
2.助産における基本的な概念
1.オリエンテーション、助産の定義、助産師の定義・役割と責務
(担当教員:伊東美佐江)
2.助産とそれに関係する基本的概念
(担当教員:伊東美佐江)
「母性看護学概論」「母性看護学」でも学習した概念を復習する。自分の言葉でそれぞれの概念が説明できるようにする。授業で指示した学習について、授業外学習の目安は8時間である。
第2回 3-4.性と生殖に関する解剖と生理、性の機能と行動 3-4.形態と機能における性差、性器の形態的特徴、生理生殖に関する視床下部-下垂体系機能、卵巣機能、排卵の診断と予知、妊娠成立の機序、乳汁分泌の生理
(担当教員:亀崎明子)
「母性看護学概論」「母性看
護学」で学習した視床下部-
下垂体系機能、卵巣機能、
妊娠成立の機序、乳汁分泌
の生理について復習しておく
こと。
授業で指示した学習について、授業外学習の目安は8時間である。
第3回 5.日本の助産師基礎教育と母子保健の変遷
6.日本の母子保健の動向と課題
5.助産の歴史、日本の助産師
基礎教育、助産師教育の到
達度と生涯教育
(担当教員:伊東美佐江)
6.母子保健の変遷、母子保健
の動向と課題
(担当教員:伊東美佐江)
「母性看護学概論」や我が国の人口動態などすでに学習した母子保健統計を復習し、厚生労働省の報告書を確認する。次回、山口県と全国を比較した母子保健統計の動向と課題、対策について発表する準備を行う。授業で指示した学習について、授業外学習の目安は8時間である。
第4回 7.母子保健行政と母子保健制度・関係法規
8.リプロダクティブヘルス/ライツ
7.母子保健行政のしくみと母子
保健施策、関係法規、
(担当教員:伊東美佐江)
8.リプロダクティブヘルス/ライツ、男女共同参画
(担当教員:未定)
山口県と全国を比較した母子保健統計の動向と課題、対策について発表する。授業で指示した学習について、授業外学習の目安は8時間である。
第5回 9.助産実践に生かす看護倫理の原則
10.助産実践への看護倫理の適用
9.生殖補助医療とは、看護倫理の原則、助産師の倫理綱領、倫理的分析、(担当教員:伊東美佐江)
10.倫理的課題におけるディスカッション
(担当教員:伊東美佐江)
日々性と生殖に関するニュースから、助産実践に関わる者としてどのように課題を考え、対応していくのか考察する。授業で指示した学習について、授業外学習の目安は8時間である。
第6回 11.女性の健康に影響を及ぼす因子
12.思春期・成熟期女性の健康課題への支援
11.女性のライフサイクルにおけるリプロダクティブヘルスの諸問題、世界におけるリプロダクティブヘルスの諸問題、女性の生涯におけるリプロダクティブヘルス/ライツに関する問題とケア、男性とリプロダクティブヘルス
(担当教員:亀崎明子)
12.思春期・成熟期女性の発達と心理・社会的課題、思春期・成熟期女性のケア
(担当教員:亀崎明子)
11.リプロダクティブヘルスについてどのような問題があるか事前に考えて講義に臨むこと。
12.自分の思春期・成熟期の健康課題およびその対応について振り返って考えておく。
授業で指示した学習について、授業外学習の目安は8時間である。
第7回 13.更年期女性の健康課題への支援
14.老年期女性の健康課題への支援
13.更年期におけるホルモンの変化と主な疾患、更年期の心理
(担当教員:橋本真貴子)
14.老年期におけるホルモンの変化と主な疾患、老年期の心理
(担当教員:橋本真貴子)
「母性看護学概論」、「母性看護学」で学習したことを復習しておくこと。
授業で指示した学習について、授業外学習の目安は8時間である。
第8回 15.女性への暴力と健康課題
16.ペリネイタルロスのケア
15.性暴力、ドメスティック・バイオレンス(DV)、周産期におけるDV、暴力のサイクル理論
(担当教員:河本恵理)
16.ペリネイタル・ロスを経験した両親の悲嘆、ペリネイタル・ロスを経験した両親へのケア
(担当教員:河本恵理)
15.性暴力・DVを受けた女性の身体的、心理・社会的な影響について理解し、助産師として必要な支援を考察する。
16.母性看護学で学習した子どもを亡くした家族の心理と援助について復習して受講すること。
授業で指示した学習について、授業外学習の目安は8時間である。
第9回 17.ヘルスプロモーション
18.家族看護とは、家族看護の対象理解
17.ヘルスプロモーションの基
本的な考え方、健康教育の
目的・目標・対象・場、健康教
育と行動科学・社会心理学、
健康教育の実践に活用され
ている理論・モデル
(担当教員:亀崎明子)
18.家族とは、家族の諸形態と現
代社会における家族の特徴
(担当教員:伊東美佐江)
ヘルスプロモーションや健康教育の実践に活用されている理論・モデルについて、復習しておきましょう。
親と子の関係性について自身の育ちを通して考え、「家族とは」について改めて考えておこう。
授業で指示した学習について、授業外学習の目安は8時間である。
第10回 19.家族のライフサイクル、発達課題と危機、結婚の諸形態とプロセス
20.現代家族が抱える諸問題と社会支援
19.ライフサイクルにおける家族
の発達と危機、結婚の形態と結婚へのプロセス
(担当教員:伊東美佐江)
20.現代社会における結婚の諸問題
離婚の形態と離婚の要因、離婚がもたらす諸問題
(担当教員:伊東美佐江)
自分の家族がどのように発
達し、危機に対してどのよう
に対応してきたかを振り返っ
てみよう。晩婚化や非婚化がなぜ現代日本社会で起きているのか、それがどのような影響をもたらしているのかについて、さらに離婚がもたらす社会的・心理的影響について興味をもって考えておく。
授業で指示した学習について、授業外学習の目安は8時間である。
第11回 21.家族を理解するための理論と介入
22.プレコンセプションケア
21.家族構造、家族機能を把握するためのモデルと方法、家族アセスメントモデル、家族看護展開の方法
(担当教員:伊東美佐江)
22.プレコンセプションケアの概念と日本の状況、課題と対策
(担当教員:未定)
家族を単位としたアセスメントと看護問題の明確化の方法を理解していきましょう。
自分の健康を振り返り、プレコンセプションケアについて考えてみる。
授業で指示した学習について、授業外学習の目安は8時間である。
第12回 23.プレコンセプションケアの実践
24.不妊症・不育症の対象者への支援
23.プレコンセプションケアの実践例を考え、発表する。
(担当教員:未定)
24.不妊症・不育症の対象者への支援
(担当教員:坪井陽子)
プレコンセプションの課題を解決するための日本での取り組みを考える。また、不妊症・不育症ケアについて、現況と課題を考えてみる。
授業で指示した学習について、授業外学習の目安は8時間である。
第13回 25.世界の母子保健の動向と課題
26.お産と文化
25.世界の母子保健の現状と課題、海外在住日本人や在日外国人の母子保健の現状と課題
(担当教員:伊東美佐江)
26.助産ケアに影響する文化、民族特有の文化や習慣、産育習俗
(担当教員:伊東美佐江、デルガド ジャネット)
25.世界の母子保健の現場で何が起きているのか調べておく
26. 自分の成育する過程の中で、受けてきた文化的習慣を振り返る。
授業で指示した学習について、授業外学習の目安は8時間である。
第14回 27.助産実践に活かす看護理論、根拠に基づいた助産実践
28.まとめ・助産学の今後の展望
27.理論とは何か、理論のレベル、分析と評価、助産実践に活かす発達や母性・きずな・危機理論など。
根拠に基づく助産実践に必要な基礎知識
(担当教員:伊東美佐江)
28.助産学の今後の展望
助産学の今後の展望
教科書の該当箇所を読むこと。既習科目での看護理論や根拠に基づくとは何か復習しておく。授業で指示した学習について、授業外学習の目安は8時間である。
第15回 29.課題学習
30.課題学習
助産やそれに関係する概念や助産ケアに関する海外からのゲストスピーカーによる講義を予定する。
(29-30.担当教員:伊東美佐江、亀崎明子、河本恵理、橋本真貴子)
講義には随時通訳を行うが、講義資料は英語のときは各自で予習・復習する。授業で指示した学習について、授業外学習の目安は8時間である。
第16回 総括と期末試験 総括と期末試験 授業内容をしっかり復習しましょう。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 20% B: 20% C: --% D: 20%
成績評価法
レポート 20%、プレゼンテーション 10%、学期末の筆記テスト 70%で評価します。
教科書にかかわる情報
教科書 書名 助産学講座 1〜10 ISBN 9784260047081
著者名 我部山キヨ子 出版社 医学書院 出版年
備考
助産学講座1〜10のシリーズを購入して下さい。
参考書にかかわる情報
備考
随時提示する
メッセージ
助産師コースを選択した人のみ履修可能。 本科目を履修できないと助産学実習を受けられません。
キーワード
助産概論、母性・父性の心理、助産社会学、リプロダクティブヘルス/ライツ、ライフサイクル、家族、文化、実務家教員
持続可能な開発目標(SDGs)

  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
関連科目
助産診断技術学、周産期看護学、女性新生児医学、助産学実習
履修条件
連絡先
伊東美佐江:0836-22-2821  E-mail:m-ito[AT]yamaguchi-u.ac.jp
亀崎明子:0836-22-2829  E-mail:kamezaki[AT]yamaguchi-u.ac.jp
河本恵理:0836-22-2819  E-mail:erik1116[AT]yamaguchi-u.ac.jp
橋本真貴子:0836-22-2840 E-mail:m-hashimoto[AT]yamaguchi-u.ac.jp
*[AT]の部分を@に書き換えてメールしてください。
オフィスアワー
随時対応しますので、事前に連絡してください。

ページの先頭へ