タイトル

開講年度 開講学部等
2025 医学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 火5~10 講義 5.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1052540010 助産診断技術学 日本語 3
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
河本 恵理[KAWAMOTO Eri]
担当教員[ローマ字表記]
河本 恵理 [KAWAMOTO Eri], 伊東 美佐江 [ITO Misae], 亀崎 明子 [KAMEZAKI Akiko], (未 定), 橋本 真貴子, 藤村 大志, 前田 訓子 [MAEDA Noriko], 山本 直樹 [YAMAMOTO Naoki], (未 定)
特定科目区分   対象学生   対象年次 3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
妊娠期、分娩期、産褥期および新生児期にある対象とその家族に適切な援助を提供するための助産診断と助産技術について教授する。また、異常分娩介補など異常時における対応技術を教授する。
本科目は、助産師または医師としての実務経験を有する教員が担当する。
授業の到達目標
・妊娠期・分娩期・産褥期および新生児における健康診査に必要な基礎的診断技術を実施できる。
・助産診断・助産過程について、ペーパーシミュレーションにて実施できる。
・妊産婦およびその家族を対象とした個別保健指導をロールプレイにて実施できる。
授業計画
【全体】
妊娠期、分娩期、産褥期および新生児期にある対象の援助に必要な助産診断と助産技術について、各期の身体的及び心理・社会的特徴などの基礎的知識と具体的な援助方法を教授する。また、正常からの逸脱を予測し、異常の発生予防に向けた援助および逸脱時の援助を教授する。本科目は複数の教員がオムニバスで担当する。
授業回数は1回6時限で全15回とする。これとは別に定期試験を実施する。講義日程については、別途、配付する。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 1.妊娠期の生理
(担当:河本恵理)

2.助産診断と助産技術
(担当:伊東美佐江)

3.妊娠期のアセスメントと診断:妊娠初期~妊娠末期
(担当:伊東美佐江)
1.性周期、妊娠のメカニズム、胎児の成長・発育、胎児付属物の役割、母体の変化

2.助産診断とは、助産技術とは、経過診断と助産診断、アセスメント

3.妊娠の診断、妊娠初期・妊娠中期・妊娠末期における助産診断、母体・胎児ならびに胎児付属物のアセスメント、健康生活・パートナーや家族の適応状態のアセスメントと診断、ハイリスク妊娠など
母性看護学関連科目で学習した母体の生理的変化や胎児の成長発育について復習しておくこと。教科書の該当箇所を予習復習すること。
準備学習と復習合わせて3時間を行う。
第2回 4.妊娠期の診断-NST
(担当:伊東美佐江)

5.正常な妊娠経過からの逸脱時の援助
(担当:伊東美佐江)

6.妊娠期助産診断シミュレーション
(担当:伊東美佐江、橋本真貴子、未定)
4.胎児心拍数と子宮収縮、胎児の徐脈や頻脈の病態と特徴、CTGの診断

5.ハイリスク・異常妊婦のアセスメントと支援

6.妊娠期助産診断シミュレーション
母性看護学関連科目で学習した内容を復習しておくこと。妊娠期助産診断シミュレーション演習課題を予習して演習に臨むこと。
準備学習と復習合わせて3時間を行う。
6.グループワークを行う(シミュレーション演習)。
第3回 7.分娩介助時の技術①

8.分娩介助時の技術②胎盤娩出、胎盤・胎児付属物の検査

9.分娩第1期から分娩後2時間までの助産ケア
(7-9.担当:亀崎明子)
7-9.分娩の生理(分娩開始の診断、分娩の3要素、分娩が母体・胎児に及ぼす影響)、分娩介助の意義、分娩介助の原理、正常分娩介助法、会陰保護、児娩出、胎盤娩出、付属物の検査と計測、胎内環境の評価、産婦のケア、出生直後の新生児のケア 母性看護学関連科目で学習した内容を復習しておくこと。
準備学習と復習合わせて3時間を行う。
第4回 10.異常分娩時の産婦への支援①

11.異常分娩時の産婦への支援②
(10-11.担当:亀崎明子)

12.分娩期の助産診断に必要な技術-内診
(担当:河本恵理)
10-11.分娩経過異常への対応、緊急時の対応、弛緩出血、その他分娩時大出血、産科ショック、ショック状態に陥る疾患

12.内診の目的、方法、分娩進行度の表現、正軸進入と不正軸進入
母性看護学関連科目で学習した内容を復習しておくこと。
準備学習と復習合わせて3時間を行う。
12.講義および演習を行う。
第5回 13.分娩介助時の技術(演習①)

14.分娩介助時の技術(演習②)

15.分娩介助時の技術(演習③)
(13-15.担当:河本恵理、橋本真貴子、未定)
13-15.分娩介助技術、間接介助技術、出生直後の新生児のケア 分娩介助手順をよく読み、これまで学習してきた分娩期のアセスメント・診断・援助について復習しておくこと。また、演習後は各自自己練習を行い、知識・技術の定着に努めること。準備学習と復習合わせて3時間を行う。 グループワークを行う。
第6回 16.分娩介助時の技術(演習④)

17.分娩介助時の技術(演習⑤)

18.分娩介助時の技術(演習⑥)
(16-18.担当:河本恵理、橋本真貴子、未定)
16-18.分娩介助技術、間接介助技術、出生直後の新生児のケア 分娩介助手順をよく読み、これまで学習してきた分娩期のアセスメント・診断・援助について復習しておくこと。また、演習後は各自自己練習を行い、知識・技術の定着に努めること。準備学習と復習合わせて3時間を行う。 グループワークを行う。(シミュレーション演習)
第7回 19.分娩介助時の技術(演習⑦)

20.分娩介助時の技術(演習⑧)

21.分娩介助時の技術(演習⑨)
(19-21.担当:河本恵理、橋本真貴子、未定)
19-21.分娩介助技術、間接介助技術、出生直後の新生児のケア 分娩介助手順をよく読み、これまで学習してきた分娩期のアセスメント・診断・援助について復習しておくこと。また、演習後は各自自己練習を行い、知識・技術の定着に努めること。準備学習と復習合わせて3時間を行う。 グループワークを行う(シミュレーション演習)。
第8回 22.分娩介助時の技術(演習⑩)
(担当:河本恵理、橋本真貴子、未定)

23.無痛分娩時の助産ケア
(担当:未定)

24.緊急時・搬送時の支援
(担当:未定)
22.分娩介助技術、間接介助技術、出生直後の新生児のケア

23.硬膜外無痛分娩の適応、分娩経過・児に及ぼす影響、観察項目、助産ケア

24.応急処置(使用物品と薬剤、止血法、母体の蘇生法、ショック時の処置など)、緊急時の対応(妊産褥婦・家族への心理的支援)、搬送時の対応(母体搬送・新生児搬送の適応と対応)
22.分娩介助手順をよく読み、これまで学習してきた分娩期のアセスメント・診断・援助について復習しておくこと。また、演習後は各自自己練習を行い、知識・技術の定着に努めること。
23.分娩期の観察項目、アセスメント、ケアについて復習しておくこと。
24.妊娠期・分娩期・産褥期・新生児期各期に起こりやすい異常とその対応について復習しておくこと。
準備学習と復習合わせて3時間を行う。
22.グループワークを行う(シミュレーション演習)。
第9回 25.相談・教育活動の基礎と方法
(担当:橋本真貴子)

26.集団教育の実際①

27.集団教育の実際②
(26-27.担当:森菜花、橋本真貴子)
25.保健行動、行動への動機付けを強める支援、周産期における保健指導の特徴、集団指導と個人指導の特徴、健康教育のプロセス、相談技術、女性のライフサイクル各期における相談・教育活動の展開

26-27.助産師が行う集団指導(母親学級)を見学する。
健康教育(集団指導)に必要な保健行動理論、教育技法について復習すること。集団指導を見学し、活用されている保健行動理論や教育・相談技術、対象者の反応について考察すること。
準備学習と復習合わせて3時間を行う。
第10回 28.集団教育-母親学級に向けて(演習①)

29.集団教育-母親学級に向けて(演習②)

30.集団教育-母親学級に向けて(演習③)
(28-30.担当:橋本真貴子)
集団教育を企画し、実践に向けて準備する。 全員で協力して集団教育を企画し、集団教育の指導案・教材等を作成すること。
準備学習と復習合わせて3時間を行う。
グループワークを行う。
第11回 31.集団教育-母親学級に向けて(演習④)

32.集団教育-母親学級の実践
(31-32.担当:橋本真貴子)

33.課題学習
(担当:河本恵理、橋本真貴子、亀崎明子、伊東美佐江、未定)
31.集団教育を企画し、実践に向けて準備する。

32.企画した集団教育のリハーサルを行う。

33.提示した課題を行う。
集団教育の実践に向けて全員で協力して準備し、実施すること。
準備学習と復習合わせて3時間を行う。
グループワークを行う。
プレゼンテーションを行う。
第12回 34.不妊症と治療
(担当:藤村大志)

35.乳房疾患と周産期
(担当:前田訓子)

36.内科疾患と周産期
(担当:山本直樹)
34.不妊症とその治療法について

35.周産期における乳房疾患の病態と診断・治療

36.糖尿病、心疾患、腎疾、甲状腺疾患等の内科疾患の合併と周産期における病態と診断・治療
これまで学習した内容を復習しておくこと。
準備学習と復習合わせて3時間を行う。
第13回 37.産褥期の生理
(担当:河本恵理)

38.分娩期の助産診断
(担当:河本恵理)

39.産褥期の助産診断
(担当:未定)
37.産褥期の身体的変化(全身の変化・退行性変化・進行性変化)、心理・社会的変化

38.分娩期の助産診断(分娩期の助産診断の特徴、分娩予測、診断類型、診断指標)、事例を用いて分娩期の助産過程の展開を行う。

39.産褥期の助産診断(産褥期の助産診断の特徴、診断類型、診断指標)、事例を用いて産褥期・新生児期の助産過程の展開を行う。
準備学習と復習合わせて3時間を行う。
第14回 40.妊娠期の助産過程の事例展開

41.分娩期の助産過程の事例展開
(40-41.担当:河本恵理)

42.産褥期の助産過程の事例展開
(担当:未定)
妊娠期、分娩期、産褥期・新生児期の助産過程の事例展開
配付した事例について事前に助産過程の展開を行ってくること。
準備学習と復習合わせて3時間を行う。
40-42.グループワークを行う。
第15回 43.分娩介助時の技術(実践的応用)

44.分娩介助時の技術(実践的応用)

45.分娩介助時の技術(実践的応用)
(43-45.担当:河本恵理、橋本真貴子、亀崎明子、伊東美佐江、未定)
分娩介助技術試験を行う。 分娩介助技術(直接介助、間接介助、出生直後の新生児のケア)についてしっかり自己学習し、試験に臨みましょう。
第16回 期末試験
期末試験を行う。 授業内容をしっかり復習して試験に臨みましょう。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 45% B: --% C: --% D: 5%
成績評価法
出席は欠格条件とし、出席が講義回数全体の3分の2以上でないと期末試験を受けることができない。
期末試験(筆記)50%、分娩介助試験30%、レポート20%で評価する。
教科書にかかわる情報
教科書 書名 助産学講座 1〜10巻 ISBN 9784260047081
著者名 我部山キヨ子,他 編集 出版社 医学書院 出版年
教科書 書名 今日の助産 : マタニティサイクルの助産診断・実践過程 ISBN 9784524246250
著者名 北川眞理子, 内山和美編集 出版社 南江堂 出版年 2019
教科書 書名 マタニティ診断ガイドブック ISBN 9784260043298
著者名 日本助産診断実践学会編集 ; 齋藤益子 [ほか] 執筆 出版社 医学書院 出版年 2020
備考
参考書にかかわる情報
備考
随時提示する。母性看護学および助産学関連科目の教科書を参考図書とする。
メッセージ
分娩介助技術試験を実施します。自己練習をし、技術習得に努めてください。
なお、本科目の単位を修得できない場合、助産学実習を履修することはできません。
キーワード
助産診断、助産計画、CTG判読、分娩介助、異常分娩介補、健康教育、実務家教員
持続可能な開発目標(SDGs)

  • すべての人に健康と福祉を
  • ジェンダー平等を実現しよう
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
関連科目
助産学、周産期看護学、女性新生児医学、母性看護学概論、母性看護学、母性看護方法演習、母性看護学実習、小児保健医療論、小児看護学
履修条件
本科目は助産師国家試験受験者必修科目です。助産師コースの学生のみ履修可能。
連絡先
河本恵理 :0836-22-2819 erik1116[AT]yamaguchi-u.ac.jp
伊東美佐江:0836-22-2821 m-ito[AT]yamaguchi-u.ac.jp
亀崎明子 :0836-22-2829 kamezaki[AT]yamaguchi-u.ac.jp
橋本真貴子:0836-22-2840 m-hashimoto[AT]yamaguchi-u.ac.jp
(未定)
※[AT]の部分を@に書き換えてメールをしてください。
オフィスアワー
メールなどで事前に連絡をお願いします。

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