開講年度
開講学部等
2025
医学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
金1~2
講義
8.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1052550003
老年看護学
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
森崎 直子
ー
担当教員[ローマ字表記]
森崎 直子, 永田 千鶴 [NAGATA Chizuru], 古賀 道明 [KOGA Michiaki], 住田 靖子 [SUMIDA Yasuko], 竪山 悦子 [TATEYAMA Etsuko]
特定科目区分
対象学生
対象年次
3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
この科目は、卒業認定に関わり必修となっており、社会の要請に柔軟に対応する幅広い教養をもった医療の担い手になる上で重要で、同時期に開講される科目群とも関連して全体のカリキュラムにおける後半の重要な構成要素となっている。
高齢者一人ひとりに対し、対象者のもてる力を引き出し、健康レベルやQOLを維持・向上するための看護を実践するには、豊富な知識、的確な判断力・実践力、深い思索の上で培われた倫理観と感性が必要である。この科目では、高齢者の一般的な特性および特性に応じた看護のあり方や具体的な方法を学んだ上で、個々の高齢者の看護を実践する力を養う。
全項目の講義・演習を、高齢者を対象とした看護・医療の経験を有する実務家教員が担当する。
授業の到達目標
1.老年期の一般的特徴および個々の高齢者の生活史と現在の生活環境をふまえ,身体的要因(認知,感覚,運動),心理的要因,社会・文化的要因を含めた課題に対して,生活機能面を重要視した看護過程を展開するためのアセスメント能力を養う。
2.高齢者の心身の特徴や,高齢者に特徴的な疾患(認知症など)を学ぶことによって,学生自身が人としての倫理観を養い,高齢者の尊厳を守る看護について深く思索する。
3.個々の高齢者における機能の維持・向上を目指し,安全・安楽かつ効率的な看護援助技術を実施することができる。
授業計画
【全体】
授業は講義と演習で構成する。高齢者看護の実践に必要な知識を教授し、体験を通して技術の習得を目指す。また、ペーパーペイシェントで看護過程を展開し、思考力を養うことで高齢者看護実践のための基礎力を身につける。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
オリエンテーション
高齢者の看護過程-1
本科目の授業概要を理解する。
高齢患者の事例を読み、対象を理解する。実際に実習で使用する用紙を用いて、看護過程を展開する。
看護過程の基本的知識とゴードンの機能別健康パターンについて予習する(2時間)。
事例展開
第2回
高齢者の診療
高齢者に多い認知症とパーキンソン病について、事例を交えながら診療に関する知識を深める。
教科書の第3部、15 治療を受ける高齢者の看護、を読み予習する(1時間)。授業後は周辺学修も加えながら復習する(2時間)。
第3回
高齢者の看護過程-2
ゴードンの機能別健康パターンに沿って、【健康知覚-健康管理】から【活動ー運動】までの情報をアセスメントする。
ゴードンの機能別健康パターンに沿って、情報をアセスメントする(4時間)。
事例展開
第4回
高齢者の食生活を支える看護
食生活を支える看護についての知識を深める。
教科書の第1部、1 食事を支える看護、を読み予習する(1時間)。授業後は周辺学修も加えながら復習する(2時間)。
第5回
高齢者の排泄を支える看護
排泄を支える看護についての知識を深める。
教科書の第1部、2 排泄を支える看護、を読み予習する(1時間)。授業後は周辺学修も加えながら復習する(2時間)。
第6回
高齢者の活動と休息を支える看護
活動と休息を支える看護についての知識を深める。アクテビティの役割と方法を知る。
教科書の第1部、4 活動と休息を支える看護、を読み予習する(1時間)。授業後は周辺学修も加えながら復習する(2時間)。
第7回
高齢者の状態観察・排泄ケア、口腔ケア、アクティビティ企画-1
高齢者ケアの実際を体験する。高齢者の状態観察・排泄ケア、口腔ケア、アクティビティ企画の技術を身につける。
実施する看護技術の目的、手順、注意点を予習する(2時間)。授業後は反省点を明確にし、より良い実践に向けた工夫を考える(2時間)。
グループ演習
第8回
高齢者の状態観察・排泄ケア、口腔ケア、アクティビティ企画-2
高齢者ケアの実際を体験する。高齢者の状態観察・排泄ケア、口腔ケア、アクティビティ企画の技術を身につける。
実施する看護技術の目的、手順、注意点を予習する(2時間)。授業後は反省点を明確にし、より良い実践に向けた工夫を考える(2時間)。
グループ演習
第9回
高齢者の看護過程-3
ゴードンの機能別健康パターンに沿って、【睡眠-休息】から【価値-信念】までの情報をアセスメントする。
ゴードンの機能別健康パターンに沿って、情報をアセスメントする(4時間)。
事例展開
第10回
認知症の実際
認知症高齢者の実際を知り、必要な看護を考える。
教科書の第2部、14 認知症の看護、を読み予習する(1時間)。授業後は周辺学修も加えながら復習する(2時間)。
動画視聴
第11回
高齢者の看護過程-4
情報とアセスメントを関連図で整理する。
アセスメントを完成させる(4時間)。
事例展開
第12回
高齢者の看護過程-5
看護問題を抽出し、優先順位をつける。看護目標を設定する。
関連図を完成させる(4時間)。
事例展開
第13回
高齢者の看護過程-6
抽出した看護問題に対して、看護計画を立案する。
看護計画を立案する(4時間)。
事例展開
第14回
感覚器障害者への援助の技術
視覚障害のある人の誘導を行う技術を身につける。
視覚障害の知識を復習し、障害のある人の生活をイメージしておく(2時間)。
グループ演習
第15回
まとめ
看護過程の思考を他者と共有し、老年看護学実習に向けて看護実践への理解深める。
作成した全看護過程用紙を見直し、加筆・修正を加え、完成させる(4時間)。
事例展開
第16回
定期試験
本科目内容についての筆記試験を行う。
本科目の全内容について復習する(10時間)。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 5% B: 5% C: 70% D: --%
成績評価法
定期試験60%、看護過程展開レポート40%で評価するが、授業態度やレポート提出状況により減点する場合がある。なお、定期試験の受験資格者は、全授業の2/3以上のコマ数を出席した者に限る。
教科書にかかわる情報
教科書
書名
ナーシング・グラフィカ 老年看護学② 高齢者看護の実践
ISBN
9784840478410
著者名
堀内 ふき、他
出版社
メディカ出版
出版年
2025
備考
参考書にかかわる情報
備考
適宜、資料を提示します。
メッセージ
看護過程を含むすべての項目について、既習科目での学習内容を復習したうえで授業に臨んでください。
キーワード
加齢変化、生活、生活機能、QOL、アセスメント、実務家教員
持続可能な開発目標(SDGs)
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
関連科目
老年看護学概論、老年看護学実習、老年疾病学、在宅看護学、在宅看護実践論、在宅看護学実習、公衆衛生看護学概論、公衆衛生看護活動論、保健福祉行政論
履修条件
連絡先
森崎 直子[nmori@yamaguchi-u.ac.jp]
オフィスアワー
月曜日16:10~18:00(前期)、金曜日16:10~18:00(後期)、事前に連絡をしてください。
ページの先頭へ