タイトル

開講年度 開講学部等
2025 医学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 木5~8 講義 4.5
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1052550009 公衆衛生看護活動論 日本語 4
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
緒方 彩乃[OGATA Ayano]
担当教員[ローマ字表記]
緒方 彩乃 [OGATA Ayano], 牛尾 裕子 [USHIO Yuko], 斎藤 美矢子 [SAITOH Miyako], 村上 祐里香 [MURAKAMI Yurika]
特定科目区分   対象学生   対象年次 3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
地域で生活する人々を対象とした保健活動の展開の実際を、行政保健師の実務経験がある教員が活動事例をもとに教授する。地域の保健・医療ニーズに合った活動を遂行する手法を身につける。
発達段階・健康課題の特性に応じた活動の実際を学ぶ。対象となる人々の健康・生活の特性を踏まえ、ヘルスケアシステム(各種法規、施策、社会資源など)をそれらを必要とする人々のヘルスニーズと関連づけ、保健師の役割と具体的な活動を学ぶ。保健事業の企画立案・実施・評価・改善という、保健活動のPDCAサイクルの展開を演習を通して実践する。また、健康危機管理・公衆衛生看護管理の概念と看護管理機能、公衆衛生看護の倫理を学ぶ。
授業の到達目標
1.地域で生活する人々の健康・生活の現状を、対象特性を踏まえて説明できる。
2.現行のヘルスケアシステム(各種法規、施策、社会資源等)を、人々の健康・生活に関連づけて理解するとともに、看護の役割と具体的な活動を説明できる。
3.保健活動に用いられる基本的な方法論(家庭訪問、健康相談、健康診査、組織育成、地域包括ケア体制づくり)を説明できる。
4.対象特性および地域特性に応じた保健事業展開プロセス(PDCA)を実施できる。
5.保健事業の企画、 実施、 評価の考え方と方法を説明できる。
6.公衆衛生看護管理・健康危機管理の概念と活動の実際を学び、保健師の役割を説明できる。
7.公衆衛生看護における倫理的問題と意思決定について理解し、倫理的能力を養う。
授業計画
【全体】
最初に、公衆衛生看護の基本的な活動方法について、保健指導、家庭訪問、健康相談、健康教育、健康診査、組織育成、連携調整等を技術別・対象別に解説する。次に、「個」から「地域」に広げる保健師活動を理解するために、保健事業を地域診断・企画立案・実施・評価・改善のPDCAサイクルに沿って、一連のプロセスをグループ演習する。健康危機管理や公衆衛生看護管理について解説し、平時から健康危機事象発生時までの保健師活動の展開方法について事例を用いて解説する。

項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 授業ガイダンス・講義 公衆衛生看護活動の展開論
授業の趣旨・目的・スケジュールの説明。
看護技術を基盤とした保健師が行う保健指導について、ねらい、技術、特徴について学ぶ。

テキスト総論の第3章公衆衛生看護活動の展開方法論「Ⅰ保健指導導論」「Ⅱ家族相談援助論」「Ⅲ公衆衛生看護技術論(健康相談)」を参照し、準備学習・復習(4時間程度)を行う。
第2回 講義 公衆衛生看護技術 家庭訪問のねらい、方法について学ぶ。 テキスト総論の第3章公衆衛生看護活動の展開方法論 Ⅱ「家族相談援助論」Ⅲ「公衆衛生看護技術論(家庭訪問)」
テキスト各論1の第1章発達段階の特性に応じた活動論「母子保健福祉活動」特にp16-26,p50~62
を参照し、準備学習・復習(4時間程度)を行う。
第3回 【演習】公衆衛生看護技術 家庭訪問 家庭訪問事例からアセスメントを行い、家庭訪問計画を立案する。 事前学習として提示された活動事例と
テキスト総論の第3章公衆衛生看護活動の展開方法論 Ⅱ「家族相談援助論」Ⅲ「公衆衛生看護技術論(家庭訪問)」
テキスト各論1の第1章発達段階の特性に応じた活動論「母子保健福祉活動」特にp16-26,p50~62
乳幼児健康診査マニュアル
を参照し、準備学習と事前課題(4時間程度)に取り組む。
第4回 講義 公衆衛生看護技術 グループ支援・地域包括ケア体制づくり 地域におけるグループ活動・活動支援のあり方を、視聴覚教材を用いて学ぶ。事例を通じて、他機関・他職種連携、地域包括ケア体制づくりにおける保健師の役割・機能を考える。
テキスト総論の第3章公衆衛生看護活動の展開方法論Ⅲ「公衆衛生看護技術論(グループ支援)」、Ⅳ「地域ケア体制づくり」を参照し、準備学習・復習(4時間程度)を行う。
第5回 講義 公衆衛生看護技術論(健康診査) 各ライフステージにおける健診・検診の目的と内容、保健師の役割について学ぶ。
総論と各論Ⅰのテキストを使用します。
テキスト各論1の第1章発達段階の特性に応じた活動論「Ⅰ母子保健福祉活動」、山口県乳幼児健康診査マニュアル(令和5年8月時点)、「Ⅱ成人・高齢者保健福祉活動」p92-97、111-131、総論テキストp250-256
を参照し、準備学習・復習(4時間程度)を行う。
第6回 講義 地域診断・保健事業の評価 地域診断・保健事業の評価:地域診断を学び、演習で実施する地域診断について考える。また、保健事業評価の方法を学ぶ。 地域診断・保健事業の評価:テキスト総論の第2章地区活動論の「地区活動の展開 2.受け持ち地区の診断」を参照し、演習テーマの地域診断について考える。(準備学習・復習:4時間程度)
第7回 講義 対象別保健活動の特徴(母子保健活動) 保健活動の特徴(母子保健活動) 妊娠から子育てまで切れ目ない支援を目標とした母子保健活動の実際を学ぶ。保健・福祉・教育等との連携について考える。 テキスト各論1の第1章発達段階の特性に応じた活動論「母子保健福祉活動」を参照し、準備学習・復習(4時間程度)を行う。
第8回 講義 対象別保健活動の特徴(成人保健活動) 成人保健活動の実際について、制度や施策を踏まえて学び、グループ支援や地区組織活動支援について考える。 テキスト各論1の第1章発達段階の特性に応じた活動論「成人・高齢者保健福祉活動」を参照し、準備学習・復習(4時間程度)を行う。
第9回 講義 対象別保健活動の特徴(高齢者保健) 高齢者保健活動の実際について、制度や施策をふまえて学び、必要な社会資源について考える。 テキスト各論1の第1章発達段階の特性に応じた活動論「成人・高齢者保健福祉活動」を参照し、準備学習・復習(4時間程度)を行う。
第10回 講義 対象別保健活動の特徴(精神保健) 精神患者・家族のヘルスニーズを理解し、保健師の活動展開のあり方を考える。サポートする関係機関や利用可能な社会資源を学ぶ。 テキスト各論1 第2章健康課題の特性に応じた活動論(Ⅰ~Ⅲ)
を参照し、準備学習と復習を(4時間程度)を行う。
第11回 講義 対象別保健活動の特徴(障害者/難病/
 
障害者/難病・家族のヘルスニーズを理解し、保健師の活動展開のあり方を考える。サポートする関係機関や利用可能な社会資源を学ぶ。 テキスト各論1 第2章健康課題の特性に応じた活動論(Ⅰ~Ⅲ)
を参照し、準備学習・復習(4時間程度)を行う。
第12回 講義 対象別保健活動の特徴(感染症対策) 感染症対策に関する保健活動の実際を学び、感染症に関わるヘルスケアのあり方について考える。 テキスト各論1の第2章健康課題の特性に応じた活動論「Ⅳ感染症保健福祉活動」を参照し、準備学習・復習(4時間程度)を行う。
第13回 講義 健康危機管理
健康危機管理の基本、広域的視点も踏まえた平常時からの健康危機管理の体制整備及び発生後の保健活動について説明する。災害時の保健活動ほか。
テキスト各論2の第3章Ⅱ「地域の健康危機に対する活動」を参照し、準備学習・復習(4時間程度)を行う。
第14回 講義 健康教育
 
健康教育の理論と展開方法について学ぶ。 健康教育:テキスト総論の第3章公衆衛生看護活動の展開方法論Ⅲ「公衆衛生看護技術論(健康教育)」
演習:事前に健康教育テーマを読んでくる。準備学習・復習(
4時間程度)を行う。
第15回 演習1 (演習オリエンテーション)  保健師活動の展開方法について、健康教育の演習を通じて学ぶ。演習方法について説明し、取り組むテーマやグループ内の役割について考える。 健康教育テーマを読んでくる。(準備学習・復習4時間程度)
第16回 演習2 (健康教育の企画立案) グループによる演習にて、事例を基に地域診断、健康課題、目的、目標について企画立案する

健康教育の企画立案の作成目標としている項目まで、グループで進めてきてください。(準備学習・復習:4時間程度)
第17回 演習3 (健康教育の企画立案)

 
グループによる演習にて、事例を基に地域診断、健康課題、目的、目標について企画立案する 健康教育の企画立案の作成目標としている項目まで、グループで進めてきてください。(準備学習・復習:4時間程度)
第18回 演習4 (健康教育の企画立案) グループによる演習にて、事例を基に地域診断、健康課題、目的、目標について企画立案する
健康教育の企画立案の作成目標としている項目まで、グループで進めてきてください。(準備学習・復習:4時間程度)
第19回 演習5 (健康教育の企画立案)

グループによる演習にて、事例を基に地域診断、健康課題、目的、目標について企画立案する
健康教育の企画立案の作成目標としている項目まで、グループで進めてきてください。(準備学習・復習:4時間程度)
第20回 演習6 (健康教育の企画立案)

  
グループによる演習にて、目標に沿って健康教育の内容や方法について企画立案する 健康教育の企画立案の作成目標としている項目まで、グループで進めてきてください。(準備学習・復習:4時間程度)
第21回 演習7 (健康教育の企画立案)
 
グループによる演習にて、健康教育の目的、目標、実施内容について企画立案する 健康教育の企画立案の作成目標としている項目まで、グループで進めてきてください。(準備学習・復習:4時間程度)
第22回 演習8 (健康教育の企画立案)

グループワークによる演習にて、健康教育の評価計画を立案する。 健康教育の目標のあった評価の仕方について、テキストで復習しながら考えてくる。(準備学習・復習:4時間程度)
第23回 演習9 (健康教育の企画立案)  グループワークによる演習にて、健康教育の評価計画を立案する。 健康教育の目標のあった評価の仕方について、テキストで復習しながら考えてくる。(準備学習・復習:4時間程度)
第24回 演習10 (健康教育の企画立案) 
健康教育の実施準備を行う。教材づくり、配布資料やプレゼン準備他。 健康教育発表に用いる教材の準備を行う。(準備学習・復習:4時間程度)
第25回 演習11(健康教育の実施・評価)
(健康教育プレゼンテーション)
地域診断に基づいて計画した健康教育を実施し、学生同士でピアレビューを行う。実施後、健康教育計画書及び実践の評価を行い、改善策をディスカッションする。 健康教育発表の練習をしてきてください。(準備学習・復習:4時間程度)
実施後の自己評価を行う。
第26回 演習12(健康教育の実施・評価)
(健康教育プレゼンテーション)
地域診断に基づいて計画した健康教育を実施し、学生同士でピアレビューを行う。実施後、健康教育計画書及び実践の評価を行い、改善策をディスカッションする。 健康教育発表の練習をしてきてください。(準備学習・復習:4時間程度)
実施後の自己評価を行う。
第27回 演習13(健康教育の実施・評価)
(健康教育プレゼンテーション) 
地域診断に基づいて計画した健康教育を実施し、学生同士でピアレビューを行う。実施後、健康教育計画書及び実践の評価を行い、改善策をディスカッションする。 健康教育発表の練習をしてきてください。(準備学習・復習:4時間程度)
実施後の自己評価を行う。
第28回 公衆衛生看護管理 公衆衛生看護管理の概念と活動の実際を学ぶ。 テキスト各論2 第3章「Ⅰ行政看護管理活動」を参照し、事前学習・復習(4時間程度)を行う。
第29回 保健師活動の倫理
公衆衛生看護における倫理的課題について学び、倫理的意思決定のあり方を考える。
テキスト各論2 第3章「Ⅰ行政看護管理活動」を参照し、事前学習・復習(4時間程度)を行う
第30回 まとめ これまでの講義内容のまとめを行う。 事前課題に沿って、準備学習とまとめの復習を4時間程度行う。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 35% B: --% C: --% D: 10%
成績評価法
学期末の筆記テスト、演習で評価します。
学期末の筆記テスト60%、演習40%
教科書にかかわる情報
教科書 書名 最新公衆衛生看護学 総論 ISBN 9784818027886
著者名 宮﨑美砂子 [ほか] 編集 出版社 日本看護協会出版会 出版年 最新版
教科書 書名 最新公衆衛生看護学 各論1 ISBN 9784818027893
著者名 宮﨑美砂子 [ほか] 編集 出版社 日本看護協会出版会 出版年 最新版
教科書 書名 最新公衆衛生看護学 各論2 ISBN 9784818027909
著者名 宮﨑美砂子 [ほか] 編集 出版社 日本看護協会出版会 出版年 最新版
備考
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
授業に関する連絡は、修学支援システムで行いますので随時確認してください。日程について変更する場合もありますので、授業初日に配布する日程表を確認してください。
キーワード
保健師活動、健康、生活、公衆衛生看護、ヘルスプロモーション、住民参加、地域診断、地域保健計画、健康教育、企画、評価
持続可能な開発目標(SDGs)

  • すべての人に健康と福祉を
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
関連科目
公衆衛生看護概論
保健福祉行政論
保健学
疫学・保健統計
公衆衛生看護学実習
在宅看護論
医療環境論
履修条件
連絡先
緒方 彩乃 (電話)0836-22-2804(メール)ayanok@yamaguchi-u.ac.jp
牛尾 裕子 (電話)0836-22-2827(メール)y_ushio@yamaguchi-u.ac.jp
斎藤美矢子 (電話)0836-22-2826(メール)msaito@yamaguchi-u.ac.jp
村上祐里香 (電話)0836-22-2852(メール)myurika@yamaguchi-u.ac.jp  
オフィスアワー
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