開講年度
開講学部等
2025
医学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
水3~4
講義
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1052550010
疫学
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
弓屋 結[YUMIYA Yui]
ー
担当教員[ローマ字表記]
弓屋 結 [YUMIYA Yui], 村上 祐里香 [MURAKAMI Yurika]
特定科目区分
対象学生
対象年次
3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
保健医療サービスは、科学的に効果が確認されているもの、つまり信頼できるエビデンス(根拠)に基づいて提供されることが大切です。疫学という学問は、人々の集団における健康事象を数値で捉え、医学的なエビデンスを生み出す役割を担っています。健康事象を数値化し、その頻度や分布、関連する要因を明らかにしながら、集団全体の健康をより良くしていくことを目的としています。疫学の講義では、看護の現場で関わる健康問題を基に、疫学研究方法論と関連する指標について学び、疫学調査の計画や結果の正しい読み取り方を身につけることを目指します。また、国家試験でも毎年、疫学や保健統計に関する問題が多く出題されています。さらに、疫学は座学での学びと捉えがちですが、看護師や保健師、助産師が日々の保健医療の実務で役立てる、とても実践的な技術です。
授業の到達目標
エビデンスに基づく保健医療が提供できるようになるために、疫学の指標、疫学デザインの特徴、交絡とバイアスについて説明できる。
臨床疫学で得られたエビデンスや衛生統計などを理解できる。
授業計画
【全体】
1.疫学の概念と歴史
2.集団の健康状態の把握、複合指標、年齢調整
3.疫学的研究方法
4.疾病の予防とスクリーニング
なお、本授業は15回中3分の2以上をオンラインで配信し、学生は教室で授業を受ける。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
疫学の概念
疫学の定義、歴史
予習:テキストを読んでおく(2時間程度)
復習:テキストとノートを見る(2時間程度)
第2回
集団の健康状態の把握(1)
曝露と疾病発生、疾病頻度の指標(罹患率、有病率、死亡率など)
予習:テキストを読んでおく(2時間程度)
復習:テキストとノートを見る(2時間程度)
第3回
集団の健康状態の把握(2)
対象集団の選定、研究デザイン(記述疫学、記述疫学の3要素、生態学的研究、横断研究、コホート、症例対照、介入)
予習:テキストを読んでおく(2時間程度)
復習:テキストとノートを見る(2時間程度)
第4回
疫学研究方法論(1)
曝露効果の指標(相対危険、寄与危険)
予習:テキストを読んでおく(2時間程度)
復習:テキストとノートを見る(2時間程度)
第5回
疫学研究方法論(2)
コホート研究、相対危険度
予習:テキストを読んでおく(2時間程度)
復習:テキストとノートを見る(2時間程度)
第6回
疫学研究方法論(3)
症例対照研究、オッズ比
予習:テキストを読んでおく(2時間程度)
復習:テキストとノートを見る(2時間程度)
第7回
疫学研究方法論(4)
介入研究、RCT、臨床試験、野外試験、地域介入研究、EBM、エビデンスレベル、メタ分析
予習:テキストを読んでおく(2時間程度)
復習:テキストとノートを見る(2時間程度)
第8回
疫学研究方法論(5)
因果関係の立証、倫理、今までの復習
予習:テキストを読んでおく(2時間程度)
復習:テキストとノートを見る(2時間程度)
第9回
因果推論、バイアスと交絡因子
因果推論、バイアス、交絡因子、バイアスを減らす工夫
予習:テキストを読んでおく(2時間程度)
復習:テキストとノートを見る(2時間程度)
第10回
疾病の予防とスクリーニング
予防の三段階、スクリーニング検査の妥当性・信頼性、感度・特異度、陽性反応的中度
予習:テキストを読んでおく(2時間程度)
復習:テキストとノートを見る(2時間程度)
第11回
衛生統計(1)
人口統計、生命表、平均余命・平均寿命、人口静態統計
予習:テキストを読んでおく(2時間程度)
復習:テキストとノートを見る(2時間程度)
第12回
衛生統計(2)
人口動態統計、保健統計の諸指標、患者調査、国民健康栄養調査、国民生活基礎調査
予習:テキストを読んでおく(2時間程度)
復習:テキストとノートを見る(2時間程度)
第13回
疾病登録、主な疾患の疫学
がん登録、脳卒中登録、がんの疫学、主要な生活習慣病の疫学
予習:テキストを読んでおく(2時間程度)
復習:テキストとノートを見る(2時間程度)
第14回
疫学と公衆衛生看護
公衆衛生看護現場での使用例
予習:テキストを読んでおく(2時間程度)
復習:テキストとノートを見る(2時間程度)
第15回
国家試験対策
国家試験の過去問の解説
予習:テキストを読んでおく(2時間程度)
復習:テキストとノートを見る(2時間程度)
第16回
定期試験
定期試験を実施する
試験に備え,講義全体の理解に努めること。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
学期末の筆記テスト100%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
標準保健師講座 別巻2 疫学・保健統計学 第3版第8刷
ISBN
9784260019989
著者名
牧本清子 他
出版社
医学書院
出版年
2021
備考
参考書にかかわる情報
備考
WHOの標準疫学 [第2版]
https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/43541/9241547073_jpn.pdf
メッセージ
キーワード
持続可能な開発目標(SDGs)
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
履修条件
連絡先
yumiya@hiroshima-u.ac.jp
オフィスアワー
講義終了後、またはメールでの対応
ページの先頭へ