タイトル

開講年度 開講学部等
2025 医学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 水3~4 講義 0.5
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1052710016 医療放射線学[Radiology] 日本語 1
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
山本 健[YAMAMOTO Takeshi]
担当教員[ローマ字表記]
伊東 克能 [ITO Katsuyoshi], 田中 秀和, 三好 啓介 [MIYOSHI Keisuke], 田辺 昌寛 [TANABE Masahiro], 國弘 佳枝, 山本 健 [YAMAMOTO Takeshi], 上田 高顕, 飯田 悦史 [IIDA Etsushi], 坂口 修一 [SAKAGUTI Syuiti]
特定科目区分   対象学生   対象年次 2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
医療放射線学では,幅広い教養、知識を持った医療の担い手となるため、放射線および放射性同位元素の基礎物理学,放射線測定法、放射性同位元素を用いた検査方法,放射線および同位元素の安全な取扱い方,および放射性同位元素に関する法規制について概説する。また,急速に進歩している医療状況を理解し、高度な医療を提供するため、放射線診療の歴史,放射線診断技術とその治療的応用,核医学的診断,放射線治療の適応と有効性,放射線の人体に及ぼす影響などについて教授する。長年放射線医学に携わってきた実務家教員により、その豊富な臨床経験を生かした講義する。 細かい日程は保健学科シラバス参照。
授業の到達目標
1)放射線医学の歴史と発達を理解する。
2)X線の性質やX線装置の種類を理解する。
3)造影剤と造影検査を理解する。
4)読影診断の成り立ちと各臓器のX線検査を理解する。
5)CTの原理、適切な施行方法、その意義と臨床的有用性を理解する。
6)血管造影の利点、手技、主要な血管造影所見、臨床的有用性と合併症およびその対策を理解する。
7)Interventional Radiologyの概念、種類、臨床的用性と限界、合併症とその対策を理解する。
8)MRの原理、実際の実際、臨床的有用性などを理解する。
9)超音波診断の原理、実際の実際、臨床的有用性などを理解する。
10)放射線および主な放射性同位元素の種類について説明できる。
11)各種脳疾患におけるシンチグラフィ所見を理解する。
12)放射線の測定原理、測定機器、および単位について説明する。
13)放射線の単位および測定法について説明できる。
14)放射性同位元素に関する法令について説明できる。
15)ラジオイムノアッセイおよびエンザイムイムノアッセイ法による検体検査について説明できる。
16)放射線治療に必要な放射線物理学、生物学的基礎、放射線治療の適応、照射技術、放射線治療の副作用を理解する。
17)放射線治療の適応疾患,その有効性、 放射線治療手技、放射線治療の副作用と対策を理解する。
18)高精度定位放射線治療の適応疾患,放射線治療手技、有効性を理解する。
19)放射線被曝を定量的に理解する。
20)被曝低減策、放射線防護、健康管理についても理解する。
授業計画
【全体】
まず、X線検査の概要、画像診断としての血管造影、その応用としてのIVR、MRI, 超音波検査の実際を理解し、放射性同位元素を用いた核医学のインビボとインビトロ検査に習熟し、放射線治療、最後に放射線障害と健康管理まで理解を深める。(高校で物理を履修していなくても大丈夫です。物理の計算もありません。安心して履修しましょう。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 序章:放射線医学のなりたちと意義
医療における放射線医学の役割、放射線の発見、放射線医学の歴史と発達を理解する。 予習として
「序章 放射線医学のなりたちと意義」
を読んでおく。(60分)
復習(60分)
第2回 第1章:画像診断と看護
画像診断における看護の役割、安全性の確保、セーフティマネージメントを理解する。 予習として
「第1部 第1章 画像診断と看護」
を読んでおく。(60分)
復習(60分)
第3回 放射線の基本性質
放射性同位元素の性質、放射線の物理的性質、測定原理を理解する(坂口修一)
確認小テストを行う。
予習として
https://www.genken.nagasaki-u.ac.jp/nuric/ricnew/ri/index.html
「放射線MOOK A01 放射線の基礎」をよむ(60分)
復習(60分)
第4回 第2章:X線診断
X線診断の成り立ち、診断に利用されるX線の性質、X線装置の種類を理解する。 予習として
「第1部 第2章 X線診断」
を読んでおく。(60分)
復習(60分)
第5回 第3章:CT CTの原理、断層画像表示の要点、造影CT検査の適切な施行方法、その意義と臨床的有用性を理解する。またCTによる全身の断層解剖を理解し、正常像と異常像の区別を理解する。
予習として
「第1部 第3章 CT」
を読んでおく。(60分)
復習(60分)
第6回 第4章:MRI MRの原理、各種撮像法の特徴、アーチファクトの種類と原因と対策、MR検査を安全に行うために留意すべき点、MR用造影剤についてその種類や使用法などを理解する。
予習として
「第1部 第4章 MRI」
を読んでおく。(60分)
復習(60分)
第7回 第5章:超音波検査
超音波診断の原理、超音波検査の実際、各疾患に特徴的な超音波像を理解する。
予習として
「第1部 第5章 超音波検査」
を読んでおく。(60分)
復習(60分)
第8回 第6章:核医学検査
放射性同位元素の定義と性質、放射性医薬品の特徴、放射線計測原理と使用目的、各種放射性医薬品で標的臓器が描出される原理を理解する。各種疾患におけるシンチグラフィ所見を理解する。 予習として
「第1部 第6章 核医学検査」
を読んでおく。(60分)
復習(60分)
第9回 法令と安全取扱
放射線に関する法令および安全な放射線の取り扱い方について説明する。
確認小テストを行う。
予習として
https://www.genken.nagasaki-u.ac.jp/nuric/ricnew/ri/index.html
「放射線MOOK A01 放射線の基礎」をよむ(60分)
復習(60分)
第10回 RIA等について
RIAについて説明する。
また、微量の放射線を浴びても健康な科学的理由を理解する。
予習として以下を読んでおく
https://www.cytivalifesciences.co.jp/newsletter/biodirect_mail/chem_story/96.html
(60分)
復習(60分)
第11回 第7章:IVR・血管造影 血管造影の利点や手技、主要な血管造影所見、臨床的有用性と合併症およびその対策を理解する。その応用としてのIVRの概念、種類、臨床的用性と限界、合併症とその対策を理解する。 予習として
「第1部 第7章 IVR・血管造影」
を読んでおく。(60分)
復習(60分)
第12回 第11章:放射線による障害と防護
自然放射線、医療被曝を定量的に理解する。被曝低減策、放射線防護、健康管理についても理解する。
確認小テストを行う。
予習として
「第3部 放射線防護 第11章 放射線による障害と防護」
を読んでおく。(60分)
復習(60分)
第13回 第8章:放射線治療総論
放射線治療に必要な放射線物理学(単位、装置等)、生物学的基礎(放射線の作用機序と感受性)、放射線治療(根治治療と対症照射)の適応、照射技術、放射線治療の副作用(急性障害と慢性障害)を理解する。 予習として
「第2部 放射線治療 第8章 放射線治療総論」
を読んでおく。(60分)
復習(60分)
第14回 第10章:放射線治療各論(1) 放射線治療の適応疾患,その有効性、 放射線治療手技(外部照射法、内部照射法)、放射線治療の副作用と対策を理解する。
予習として
「第2部 放射線治療 第10章 放射線治療各論」
を読んでおく。(60分)
復習(60分)
第15回 第10章:放射線治療各論(2) 高精度定位放射線治療の適応疾患,放射線治療手技、有効性、を理解する。
予習として
「第2部 放射線治療 第10章 放射線治療各論」
を読んでおく。(60分)
復習(60分)
第16回 期末試験 放射線科からの試験と山本健範囲の試験。
坂口先生は講義時の小テストで評価
予習(120分)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: 5% D: --%
成績評価法
小テスト(坂口先生)約10%、学期末のテスト約90%
教科書にかかわる情報
教科書 書名 臨床放射線医学 ISBN 9784260042178
著者名 尾尻博也著者代表 出版社 医学書院 出版年 2021
備考

参考書にかかわる情報
備考
放射線医学研究所の作成した教材
https://www.qst.go.jp/site/qms/1866.html
日本アイソトープ協会に基礎原理PDFと用語解説PDFダウンロードサイトがあります。高校生用なのでむつかしくありません。
https://www.jrias.or.jp/seminar/cat8/804.html 
放射線のリスクを学ぶ―保健師のためのテキスト― (無料テキスト:検査技師にも役立ちます。日本アイソトープ協会)
https://www.jrias.or.jp/seminar/101.html#ebook  ストリームですが、PDFにできます。
メッセージ
キーワード
放射線診断、核医学、放射線治療、実務家教員
持続可能な開発目標(SDGs)

  • すべての人に健康と福祉を
  • 人や国の不平等をなくそう
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
関連科目
なし
履修条件
連絡先
山本 健: 22-2884(内線)
kenyama@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
オムニバス授業なので、教員への問い合わせは授業中か終了時にしてください。

ページの先頭へ