タイトル

開講年度 開講学部等
2025 医学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期前半 水5~10 実験・実習 10.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1052720015 分子生物学実習[Molecular Biology Practicum] 日本語 1
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
富永 直臣[TOMINAGA Naoomi]
担当教員[ローマ字表記]
稲光 正子 [INAMITSU Masako], 富永 直臣 [TOMINAGA Naoomi]
特定科目区分   対象学生   対象年次 2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
本実習では遺伝子解析の実務経験のある教員の指導により、DNAの取り扱い、PCR、電気泳動、プラスミドの取り扱いおよびDNAのクローニングを実際に行い、その技術を習得する。なお、DNAのクローニング(組換DNA実験)は、文部科学省の組換DNA実験指針の改定をうけて行うものである。
授業の到達目標
DNAの取り扱いに習熟し、遺伝子の実験技術を習得する。
授業計画
【全体】
自分のDNAを用いた個人識別法やALDH2遺伝子解析を行う。
大腸菌にGFPを組み込み光るバクテリアの作成。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 実習説明 遺伝子(DNA)を取扱う際の注意事項を説明する。
実習の概要を説明する。
PCRや翻訳調節など生化学・分子生物・病態生化学から復習しておく。
第2回 試薬の作成、採血 DNA操作を行う際の試薬の取り扱いなどを考えながら、必要量作成する。
使用する実験器具の滅菌を行う。
各人で採血を行う。
DNaseの働きを抑えるにはどうすれば良いかを調べておく。どの試薬が滅菌等が必要かを調べておく。
第3回 血液からのDNAの抽出、精製
大腸菌へのベクター形質導入、プレーティング
EDTA採血した各人の検体からDNA抽出操作を行う。PK処理まで。
形質導入(ヒートショック法)を行う。
DNA抽出・形質導入における、各操作の意味を調べておく。
第4回 血液からのDNAの抽出、精製
コロニーピックアップと培養を行い、ベクター抽出を行う。


フェノール/クロロホルム処理からTE溶解まで行う。
大腸菌は、前日にコロニーを取り液体培養を行う。当日、ベクター抽出を行う。
各操作の意味を調べておく。
第5回 DNA定量
フィンガープリント法のPCR
ベクターの制限酵素処理
NanoDropによるDNA濃度測定。
フィンガープリント用のPCRを行う。
ベクターの制限酵素処理
DNA濃度の測定の原理を調べておく。E260/E280値やE260/E230の意味を理解しておく。PCRの原理を理解しておく。制限酵素の役割について調べておく。
第6回 フィンガープリント法電気泳動
ALDH多型解析用PCR
アガロース電気泳動を行い、PCR産物の確認を行う。片対数グラフを利用し、PCR産物のサイズを求める。
2種類のALDH多型解析用PCRを行う。
フィンガープリントの意味を調べておく。片対数グラフの使い方またはExcelの使用法を学んでおく。
第7回 電気泳動
制限酵素処理
制限酵素処理済みベクターの電気泳動
ALDH多型解析用PCR産物をアガロース電気泳動により確認。
ミスマッチPCR産物の制限酵素処理。
ALDH2に関して調べておく。
制限酵素の役割について調べておく。
第8回 PAGE
ALDH多型 判定(ミスマッチPCR)
LightCyclerによる解析を行う。
PAG電気泳動によるミスマッチPCR法の判定を行う。
パッチテストや個人の経験から遺伝子診断と一致しているかを確認。
PAGEの方法を思い出しておく。
Hybriprobe法の原理を理解しておく。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 20% B: 10% C: 60% D: 10%
成績評価法
実習レポートで評価します。実習への積極的な参加、質問・ディスカッション、発表を加味します。
レポート:100%
教科書にかかわる情報
備考
マニュアルを配布します
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
あらかじめ予習し、実習内容を理解しておくこと。
電気泳動の写真等のデータもホームページに掲載する。
キーワード
遺伝子、クローニング、遺伝子診断
持続可能な開発目標(SDGs)

  • すべての人に健康と福祉を
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
関連科目
分子生物学
履修条件
連絡先
富永:メールアドレス ntominag@yamaguchi-u.ac.jp, 電話 2828
稲光:メールアドレス m-inmts@yamaguchi-u.ac.jp, 電話 2865

オフィスアワー
講義、実習時間以外であればいつでも可。

ページの先頭へ