タイトル

開講年度 開講学部等
2025 医学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期前半 金1~2 講義  
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1052730003 輸血・移植検査学 日本語 1
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
本木 由香里[MOTOKI Yukari]
担当教員[ローマ字表記]
本木 由香里 [MOTOKI Yukari], 金重 里沙
特定科目区分   対象学生   対象年次 2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
輸血検査は輸血が必要になった際に適切な方法を用いて適合血を選択することにより、患者の生命維持につながる重要な検査である。本授業では、輸血検査に必要な基礎知識と検査方法について解説する。
また、移植検査は近年その重要性が増している分野であり、臨床現場で特に重要なHLA抗原をはじめとする各種抗原や移植免疫に関する基礎知識と検査方法について解説する。
授業の到達目標
輸血検査を正しく行える臨床検査技師を目標に、以下のような輸血・移植検査に関する基礎知識と検査方法を正しく理解する。
・輸血療法や自己血輸血について正しく理解する。
・輸血用製剤の種類と特性、輸血の適応について理解する。
・ABO血液型ならびにRhD血液型に関する基礎知識を習得し、検査の原理と方法について理解する。
・不規則抗体検査ならびに交差適合試験について検査の原理と方法を理解し、検査結果を正しく判断できる。
・輸血副反応、自己免疫性溶血性貧血についての知識を習得する。
・血液型不適合妊娠と新生児溶血性疾患についての知識を習得する。
・移植検査に必要な基礎知識を習得する。
授業計画
【全体】
輸血・移植検査は患者さんの命に直結する重要な検査である。このことを念頭に置き、臨床検査技師として正しい検査を行うことができるよう、必要な基礎知識と検査方法について解説する。
輸血に関する総論の後、基本的な血液型の基礎知識・検査方法について説明し、輸血に必要な検査について解説する。
一般にはABO血液型とRhD血液型しか知られていないが、血液型は他にも多数存在している。特殊な血液型も含め、解説する。
また、移植検査についてはHLA検査を中心に、血小板抗原や顆粒球抗原、移植免疫に関する基礎知識を解説する。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 輸血療法とは 輸血の目的や種類、輸血の歴史について説明する。自己血輸血についても解説する。
輸血用血液製剤の種類と特性、適応について解説する。
予習を2時間程度、復習を2時間程度行うこと。
第2回 血液型とその検査① ABO血液型ならびに検査方法について解説する。 予習を2時間程度、復習を2時間程度行うこと。
第3回 血液型とその検査② Rh血液型とその検査、ならびにその他の各種血液型について解説する。 予習を2時間程度、復習を2時間程度行うこと。
第4回 赤血球抗体検査 不規則抗体検査の方法と結果の解釈について解説する。 予習を2時間程度、復習を2時間程度行うこと。
第5回 ・交差適合試験
・不規則抗体検査おさらい
交差適合試験の目的、方法、結果の解釈について解説する。
また、第4回の不規則抗体検査について、消去法の復習を行う。
予習を2時間程度、復習を2時間程度行うこと。
第6回 ・自己免疫性溶血性貧血と自己抗体
・母児間血液型不適合妊娠と新生児溶血性疾患
溶血性貧血を引き起こす自己抗体の種類や薬剤性の自己免疫性溶血性貧血について解説する。
また、母児間血液型不適合妊娠による新生児溶血性疾患について解説する。
予習を2時間程度、復習を2時間程度行うこと。
第7回 ・輸血副作用
・移植検査
輸血副作用について血管外溶血と血管内溶血、即時型溶血と遅発型溶血、非溶血性輸血副作用について解説する。
HLA検査、血小板抗原、顆粒球抗原、移植免疫について解説する。
予習を2時間程度、復習を2時間程度行うこと。
第8回 期末試験 第1回から第7回で講義した内容について試験を行う。 期末試験のために事前にこれまでの復習を4時間程度行うこと。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
小テスト 20%、期末テスト 80%にて評価します。
教科書にかかわる情報
教科書 書名 輸血・移植検査技術教本 第2版 ISBN 9784621307915
著者名 日本臨床衛生検査技師会監修 出版社 丸善出版 出版年 2023
教科書 書名 免疫検査学 ISBN 9784263224007
著者名 窪田哲朗 [ほか] 編集 出版社 医歯薬出版 出版年 2020
備考
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
授業後に必ず復習をし、不明点についてはその都度質問してください。
キーワード
輸血検査 移植検査 血液型 実務教員
持続可能な開発目標(SDGs)

  • すべての人に健康と福祉を
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
関連科目
免疫検査学 免疫学 免疫学実習
履修条件
連絡先
保健学科研究棟414 TEL:0836-22-2832
オフィスアワー
随時受け付けます。事前にymotoki@yamaguchi-u.ac.jpまでご連絡ください。

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