開講年度
開講学部等
2025
医学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
水3~4
演習
6.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1052730022
臨床病態学演習[Clinical Pathology Practicum]
日本語
1
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
山本 健[YAMAMOTO Takeshi]
ー
担当教員[ローマ字表記]
山本 健 [YAMAMOTO Takeshi]
特定科目区分
対象学生
対象年次
3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
幅広い知識を身に着け、検査情報から論理的に分析し、病態把握し、グループ内で円滑にコミュニケーションをとり、結果を的確に表現できるプレゼンテーション能力を身に着けることを目的とする。
最初に疾患別症例データベースに基づいて、主要な臨床検査値がどのような病態で変動するかを整理する。その後、剖検症例を中心に臨床検査データの変動がどのような臨床経過と関連しているかを多数の症例で学ぶ。この方式による、臨床検査診断の学習方式は、Reversed Clinicopathological Conference(RCPC)として知られ、簡単な臨床経過の記録と検査経過表から死亡までの病状の変化を、様々な可能性を想定し推論を行う。そして、最後に症例検討会が開催され、詳細な臨床経過と剖検で得た病理所見(実病態)の開示を受け、行ってきた推論の妥当性を検証する。本講義も、後半はRCPC方式で、(1)あらかじめ与えられた課題症例の検査データからその病態の推論を行い、(2)次の授業で発表し、その後、(3)実病態の提示を受ける、という形式で進める。なお、最後の2回の授業は、病棟実習にそなえ、主な疾患の典型症例のカルテを閲覧し、その記載内容の見方と臨床検査の実診療での意義を学習する。本講義は内科医として長年臨床検査データから診断を行う実務経験を有した講師によって行われる。
詳細な日程は保健学科シラバス参照
授業の到達目標
(1)主要な検査値の病態変動の要因を列挙できる
(2)主要な疾患の典型症例の臨床所見と検査所見との関連性を知り、臨床検査の診断的意義を理解している
授業計画
【全体】
授業の前半の約7回は検査診断マニュアルに沿って、臨床検査の診断的意義を、疾患群別に解説する。後半では、剖検例の検査値の記録から、病態を推定する検査診断演習(RCPC)を合計8症例で行う。8班に分けて学生が分析し、その考察内容を順に発表する形式をとる。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
主要疾患の臨床検査プロフィール(1)肝臓・膵臓疾患
肝臓・膵臓疾患の検査データの見方、考え方の解説と演習問題
予習30分
復習30分
第2回
主要疾患の臨床検査プロフィール(2)消化管・腎疾患
消化管・腎疾患の検査データの見方、考え方の解説と演習問題
予習30分
復習30分
第3回
主要疾患の臨床検査プロフィール(3)血液疾患
血液疾患の検査データの見方、考え方の解説と演習問題
予習30分
復習30分
第4回
主要疾患の臨床検査プロフィール(4)内分泌疾患
内分泌疾患の検査データの見方、考え方の解説と演習問題
予習30分
復習30分
第5回
発表法の説明
各グループの課題と発表方法の解説
予習30分
復習30分
第6回
RCPCの例題(PCPC)
RCPCの例題(PCPC)
担当グループはデータ読影、スライド作成など6時間
他の人は予習30分
復習30分
第7回
RCPC 症例演習(1)
第1グループが担当の症例の検討結果について、発表する。
他の人はその内容について質問し討論する。
担当グループはデータ読影、スライド作成し、発表前に、1度は山本と研究室で討論する(所要時間5時間)
他の人は予習30分
復習30分
第8回
RCPC 症例演習(2)
第2グループが担当の症例の検討結果について、発表する。
他の人はその内容について質問し討論する。
担当グループはデータ読影、スライド作成し、発表前に、1度は山本と研究室で討論する(所要時間5時間)
他の人は予習30分
復習30分
第9回
RCPC 症例演習(3)
第3グループが担当の症例の検討結果について、発表する。
他の人はその内容について質問し討論する。
担当グループはデータ読影、スライド作成し、発表前に、1度は山本と研究室で討論する(所要時間5時間)
他の人は予習30分
復習30分
第10回
RCPC 症例演習(4)
第4グループが担当の症例の検討結果について、発表する。
他の人はその内容について質問し討論する。
担当グループはデータ読影、スライド作成し、発表前に、1度は山本と研究室で討論する(所要時間5時間)
他の人は予習30分
復習30分
第11回
RCPC 症例演習(5)
第5グループが担当の症例の検討結果について、発表する。
他の人はその内容について質問し討論する。
担当グループはデータ読影、スライド作成し、発表前に、1度は山本と研究室で討論する(所要時間5時間)
他の人は予習30分
復習30分
第12回
RCPC 症例演習(6)
第6グループが担当の症例の検討結果について、発表する。
他の人はその内容について質問し討論する。
担当グループはデータ読影、スライド作成し、発表前に、1度は山本と研究室で討論する(所要時間5時間)
他の人は予習30分
復習30分
第13回
RCPC 症例演習(7)
第7グループが担当の症例の検討結果について、発表する。
他の人はその内容について質問し討論する。
担当グループはデータ読影、スライド作成し、発表前に、1度は山本と研究室で討論する(所要時間5時間)
他の人は予習30分
復習30分
第14回
RCPC 症例演習(8)
第8グループが担当の症例の検討結果について、発表する。
他の人はその内容について質問し討論する。
担当グループはデータ読影、スライド作成し、発表前に、1度は山本と研究室で討論する(所要時間5時間)
他の人は予習30分
復習30分
第15回
総復習
これまでの症例問題の総復習
これまでの症例の復習60分
第16回
期末試験
7症例の各症例から出題する問題と
解説中に出てきた国家試験問題から出題
試験の準備60分
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 30% B: --% C: --% D: 30%
成績評価法
小テスト、学期末の筆記テストで評価します。
小テスト 30%、学期末の筆記テスト 70%
教科書にかかわる情報
備考
図説検査診断マニュアル
参考書にかかわる情報
参考書
書名
異常値の出るメカニズム 第8版
ISBN
9784260053853
著者名
山田俊幸, 本田孝行編集 ; 本田孝行 [ほか] 執筆
出版社
医学書院
出版年
2024
備考
メッセージ
病気への関心を高め、実際に臨床検査が病気の診断にどのように使われるかを実践的に学習する大切な科目ですので、意欲的に取り組んで下さい。
キーワード
臨床検査診断学、疾患データベース、RCPC、実務家教官
持続可能な開発目標(SDGs)
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
臨床医学(入門編、2年前期)、検査情報管理学、検査精度管理学
履修条件
連絡先
山本 健
kenyama@yamaguchi-u.ac.jp
メールは公式メールから。学籍番号と名前を必ず書くこと。
オフィスアワー
8:00-17:30
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