タイトル

開講年度 開講学部等
2025 工学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 木5~6 講義 1.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1061120260 機械航空工学概論[Basics of Aeronautics] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
山口 皓平
担当教員[ローマ字表記]
山口 皓平
特定科目区分   対象学生   対象年次 2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
航空機・宇宙機などを例題として,機械工学コア科目を修得することの意義を講義する.宇宙航空分野の研究経験のある教員が,宇宙開発に必要な要素技術に関する基本的な知識や,実際の社会応用事例について講義する.
授業の到達目標
知識・理解の観点
(1)飛行機がなぜ飛ぶかを理解するためには、流体力学を深く学ばなければならないことを理解する。(2)航空機の推進器を開発するには、熱力学を深く学ばなければならないことを理解する。(3)航空機を操縦し、安定に飛行させるためには、機械力学・計測制御工学を深く学ばなければならないことを理解する。(4)性能の良い航空機を開発するためには、材料力学を深く学ばなければならないことを理解する。
授業計画
【全体】
前半(1〜3回)に宇宙工学,後半(4回〜)に航空工学に関する講義を行う.講義内容を通して航空・宇宙分野について広く学び,レポート課題により理解を深める.
Moodleシステムを通じてその週に学んだ内容に関するレポート課題を出題し,答案を提出させる.
課題を課した回の翌週(休講の場合は次回)の講義でレポート課題の解答指針を示す.
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 宇宙環境: 高層大気圏,宇宙環境,ロケット推進 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第2回 宇宙輸送: ロケット推進,ロケットの構成と性能 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第3回 宇宙機とその利用: 人工衛星の軌道,宇宙機の構成,宇宙利用 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第4回 航空機の形態: 航空機の分類,飛行機の構成 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第5回 揚力と抗力 空気力の概要,翼型に働く空気力,粘性抵抗,形状抵抗 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第6回 誘導抵抗と圧縮性の影響   翼単渦と抵抗,圧縮性流体とその力学 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第7回 飛行機の推進: エンジン推力とその効率,ターボエンジン,エンジンの性能,プロペラ推進 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第8回 中間総合演習  中間試験を行う 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第9回 飛行機の性能(1): 力のつりあい,失速速度
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第10回 飛行機の性能(2): 必要推力,水平飛行速度性能 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第11回 飛行機の性能(3):  上昇性能,離陸距離,着陸距離,航続距離,航続時間 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第12回 飛行機の安定性と操縦性: 静安定と動安定,縦の安定,横および方向の安定,飛行機の操縦 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第13回 計測・制御と航法: 飛行制御システム,航法と誘導,各種センサー技術 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第14回 構造と強度: 構造設計,材料と強度 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第15回 期末総合演習 期末試験を行う 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第16回 総括 期末試験の総評 Moodleの掲示に注意すること
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 10% C: --% D: --%
成績評価法
知識・理解の観点に記述された項目の理解度を,中間試験・期末試験により評価する.ただし,課題レポートの評価も加味する(20%).
中間・期末試験80%,課題レポート20%
教科書にかかわる情報
教科書 書名 航空宇宙工学入門 ISBN 4627690320
著者名 室津義定 出版社 森北出版 出版年 2005
備考
Moodleシステムを通じて宿題を毎週(原則)出題する.
参考書にかかわる情報
参考書 書名 スペースクラフトの制御 ISBN 4339033138
著者名 木田隆著 出版社 コロナ社 出版年 1999
参考書 書名 航空機力学入門 ISBN 9784130610438
著者名 加藤寛一郎, 大屋昭男, 柄沢研治著 出版社 東京大学出版会 出版年 1982
参考書 書名 Fundamentals of astrodynamics and applications ISBN 9781881883180
著者名 David A. Vallado ; with technical contributions by Wayne D. Mc 出版社 Microcosm Press 出版年 2013
備考
参考書をからなずしも購入する必要はありません.
講義を聞いて興味を持ち,より深く学びたい学生さんは参考にしてください.
メッセージ
キーワード
航空機,宇宙機
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • つくる責任つかう責任
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
関連科目
履修条件
連絡先
機械システム制御工学研究室 山口皓平(機械社建棟5階)k-yamaguchi[at]yamaguchi-u.ac.jp

※[at]を@に置き換えてください.
オフィスアワー
毎週水曜13:00以降.

上記以外も柔軟に対応を検討するので,希望者はメールにてコンタクトを取ること.
メールには,質問したい内容を明確に書くこと.

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