タイトル

開講年度 開講学部等
2025 工学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 木1~2 講義  
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1061220091 構造力学I[Structural Mechanics I] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
麻生 稔彦[ASOH Toshihiko]
担当教員[ローマ字表記]
麻生 稔彦 [ASOH Toshihiko]
特定科目区分   対象学生 社会建設 対象年次 2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
橋梁などの社会基盤構造物を設計するための基礎的な力学について解説する.構造物に外力が作用したときの,支点反力,部材内部の力(断面力),変形などを「力のつりあいの原理」を用いて求める力を養う.
授業の到達目標
【知識・理解の観点】
(1)実際の構造物を理想化した構造モデルに置き換えて説明ができる.
(2)静定はりおよび骨組み構造の支点反力および断面力を求めることができる.
(3)移動荷重に対するはりの支点反力および断面力の影響線の求め方を理解し,説明できる.
(4)断面の図心および断面2次モーメントを求めることができる.
(5)はりの曲げ応力度を計算することができる.
(6)はりのたわみを求める微分方程式を理解し,それを用いてはりのたわみ曲線式を求めることができる.
(7)トラスの支点反力および部材力を,節点法および断面法を用いて求めることができる.
(8)トラスの影響線の求め方を理解し,説明できる.
【関心・意欲の観点】 講義に継続的かつ積極的に参加できる.
授業計画
【全体】
構造力学Ⅰ演習と深く連携し授業を進めます.
この授業および構造力学Ⅰ演習では,授業の際,定規(15cm程度),関数電卓を必要とします.
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 構造力学とは~構造物と外力のモデル化~ 第1章 構造力学って何ですか?
第2章 静力学から構造力学へ
・第1・2章を解説する.
・事前に1.1,1.2を読んでおくこと.
・今回の内容を復習すること.
(目安4時間)
第2回 構造物を作るために必要なこと 第3章 構造物をつくるため必要なこと
・支点とはなにか
・力の釣り合い
・構造物の状態
・自由物体図
第3章3.1から3.6を解説する.事前に3.1を読んでおくこと
・今回の内容を復習すること.
(目安4時間)
第3回 構造物の中に働く力を求める 第3章 構造物をつくるため必要なこと
・切断法で構造物の断面力を求める
第3章を解説する.事前に3.2を読んでおくこと
・今回の内容を復習すること.
(目安4時間)
第4回 断面力と断面力図の作図(1) 第4章 構造物の内部に働く力を図化する
・曲げモーメント図,せん断力図,軸力図を図化する方法を身につける.
第4章を解説する.事前に4.1を読んでおくこと
・今回の内容を復習すること.
(目安4時間)
第5回 断面力と断面力図の作図(2) 第4章 構構造物の内部に働く力を図化する
・構造物の内部に働く断面力の分布,断面力の性質を理解する
第4章を解説する.事前に4.4を読んでおくこと
・今回の内容を復習すること.
(目安4時間)
第6回 中間まとめ(1) 第1回~5回の講義範囲で中間試験を実施する 中間試験(1)の内容を復習すること
(目安4時間)
第7回 トラス構造物の部材力を求める(1) 第5章 鉄橋に働く力を求める
・節点法,断面法によりトラス部材力を求める方法を身につける
第5章を解説する.事前に5.1を読んでおくこと
・今回の内容を復習すること.
(目安4時間)
第8回 トラス構造物の部材力を求める(2) ・第5章 鉄橋に働く力を求める
内部不安定トラスを理解し,安定状態が説明できる.
第5章を解説する.事前に5.3を読んでおくこと
・今回の内容を復習すること.
(目安4時間)
第9回 構造材料の力学的性質 第6章 構造材料の力学的性質を知ろう
・強度,応力度,応力‐ひずみ関係を理解する
第6章を解説する.事前に第6章を読んでおくこと
・今回の内容を復習すること.
(目安4時間)
第10回 はりの内部に働く力を求める 第7章 はりの内部に働く応力状態を知ろう
・断面1次モーメントと図心,・断面2次モーメントを説明できる
第7章を解説する.事前に7.1を読んでおくこと
・今回の内容を復習すること.
(目安4時間)
第11回 中間まとめ(2) 7回~10回までの範囲で中間試験を実施する 中間試験(2)の内容を復習すること
(目安4時間)
第12回 はりのたわみ曲線を求める(1) 第8章 はりがたわみすぎるとこわい
・たわみの微分方程式により,はりのたわみ曲線を求める方法を身につける
第8章を解説する.事前に8.1を読んでおくこと
・今回の内容を復習すること.
(目安4時間)
第13回 はりのたわみ曲線を求める(2) 第8章 はりがたわみすぎるとこわい
・たわみの微分方程式により,はりのたわみ曲線を求める方法を身につける
第8章を解説する.事前に8.3を読んでおくこと
・今回の内容を復習すること.
(目安4時間)
第14回 影響線を求める(1) 第9章 影響線ってなんですか?
・はりの影響線の作図方法を身につける
第9章を解説する.事前に9.2を読んでおくこと
・今回の内容を復習すること.
(目安4時間)
第15回 影響線を求める(2) 第9章 影響線ってなんですか?
・トラスの影響線の作図方法を身につける
第9章を解説する.事前に9.5を読んでおくこと
・今回の内容を復習すること.
(目安4時間)
第16回 期末試験 主として12~14回の内容を中心として,全体の範囲を対象とする 特になし
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
中間まとめ各30%,期末テスト40%
教科書にかかわる情報
教科書 書名 構造力学【静定編】 ISBN 9784627425132
著者名 崎元達郎著 出版社 森北出版 出版年 2021
備考
参考書にかかわる情報
参考書 書名 よくわかる三力「構造力学・土質力学・水理学」演習 ISBN 9784485300336
著者名 山本哲朗編著 ; 朝位孝二, 進士正人, 鈴木素之著 出版社 電気書院 出版年 2008
備考
メッセージ
この科目は社会建設工学科の主要科目(コア科目)の一つであり,土木工学の重要な基礎知識です.上述の学習・教育目標の達成には,この科目の単位取得が必要です.
1.受講上の注意
 1)講義には毎回出席し試験をすべて受けること. ただし,病気など,やむを得ない理由で欠席した場合は,すみやかにメールで欠席理由を申し出ること.欠席した場合でも,授業中に与えられた課題を提出しなければならない.課題内容はTAに確認すること.
 2)試験や授業時には必ず定規・電卓を持参し,式や図は定規を用いてかき,文字はていねいに書くこと.試験やレポートがていねいに書いていない場合,減点あるいは再提出させることがある.

2.期末試験時の注意
 1)学生証を持参し,試験中は机の上に提示しておくこと.
 2)携帯電話はOFFにして机上におくこと.
 3)携帯電話を時計替わりに使用することは禁止.
 4)定規を忘れず持参し,定規を用いて線を引くこと.
 5)電卓の使用を認める.ただし,ケースから出して使用すること.
 6)筆記道具は筆箱から出すこと.
この科目は,以下に示す社会建設工学科(社会建設工学コース)の学習・教育目標に対応する.これらの目標を満足することがこの授業科目の目的である.
(A)土木・環境分野の確かな基礎力を身につける。
   A-3 土木・環境分野の基礎的知識
キーワード
静定構造物,はり,トラス,骨組み構造,支点,反力,部材力,たわみ
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
構造力学Ⅰ演習,構造力学Ⅱ,構造力学Ⅱ演習
履修条件
連絡先
機械社建棟6F,612号室
aso@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
特に設けていません.いつでもどうぞ.
不在の場合が多いので,できるだけ事前にメールで予約してください

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