タイトル

開講年度 開講学部等
2025 工学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 金5~6 講義 3.5
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1061230230 測量学[Surveying] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
神野 有生[KANNO Ariyo]
担当教員[ローマ字表記]
神野 有生 [KANNO Ariyo]
特定科目区分   対象学生   対象年次 3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
測量について、基本的な概念や仕組みの説明と、新しい技術の紹介を行う。
測量は長い歴史をもつが、基本を押さえつつ時代の変化に対応するため、この授業では
1. 過去の技術よりも、現在使われている/導入されつつある技術に重点を置く。
2. 国内における細かな現行ルールの暗記よりも、その背景となる基本的な原理や概念の理解を重視する。
3. データサイエンスの流行を意識し、精度や誤差については、測量分野に限らず通用する統計学的な説明を加える。
授業の到達目標
【知識・理解の観点】
(1)角測量・距離測量・水準測量、およびこれらを用いたトラバース測量・応用測量について、原理、機器(セオドライトやレベル)の扱い、精度管理に関する基本的な説明と計算ができる。
(2)測量に用いられる座標系と基準点、誤差と精度に関する基本的な概念について説明できる。
(3)UAVを用いた写真測量などの新しい測量技術の種類と特徴を説明できる。
授業計画
【全体】
クイズや授業内演習課題を含むスライド資料、動画などを用いた説明を行う。毎回、授業中のクイズや演習課題とは別に、宿題として理解を促すためのオンラインの演習問題を課す。
「測量実習及び演習」と進捗を対応させるために、下記の計画を変更・調整する場合がある。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 ガイダンス
角・距離測量
授業の実施方法と、角・距離測量について説明する。 授業を復習し、オンラインの演習問題に取り組む(学修時間の目安:4時間)。
第2回 水準測量(1) 水準測量のうち、直接水準測量の基本について説明する。 授業を復習し、オンラインの演習問題に取り組む(学修時間の目安:4時間)。
第3回 水準測量(2) 水準測量のうち、誤差の要因と精度管理などについて説明する。 授業を復習し、オンラインの演習問題に取り組む(学修時間の目安:4時間)。
第4回 誤差と精度 あいまいになりがちな「誤差」「精度」の概念と用語について、データサイエンスの観点も含めて説明する。 授業を復習し、オンラインの演習問題に取り組む(学修時間の目安:4時間)。
第5回 写真測量 写真測量について説明する。 授業を復習し、オンラインの演習問題に取り組む(学修時間の目安:4時間)。
第6回 補足説明 これまでに扱った内容を振り返り、補足説明を行う。 授業を復習し、オンラインの演習問題に取り組む(学修時間の目安:4時間)。
第7回 測量に用いられる座標系 測量に用いられる座標系について説明する。 授業を復習し、オンラインの演習問題に取り組む(学修時間の目安:4時間)。
第8回 基準点, トラバース測量(1) 測量の基準点とトラバース測量について、基本的事項の説明を行う。 授業を復習し、オンラインの演習問題に取り組む(学修時間の目安:4時間)。
第9回 トラバース測量(2) トラバース測量について、精度管理・誤差調整などに関する説明を行う。 授業を復習し、オンラインの演習問題に取り組む(学修時間の目安:4時間)。
第10回 GNSS測量(1) GNSS測量について、単独測位の原理など基本的事項の説明を行う。 授業を復習し、オンラインの演習問題に取り組む(学修時間の目安:4時間)。
第11回 GNSS測量(2) GNSS測量について、相対測位を含むより高度な内容の説明を行う。 授業を復習し、オンラインの演習問題に取り組む(学修時間の目安:4時間)。
第12回 衛星・UAVによるリモートセンシング
衛星・UAVによるリモートセンシングについて説明する。 授業を復習し、オンラインの演習問題に取り組む(学修時間の目安:4時間)。
第13回 応用測量・補足説明 路線測量・河川測量について簡単に説明するとともに、これまでの内容について理解を深めるための補足説明を加える。 授業を復習し、オンラインの演習問題に取り組む(学修時間の目安:4時間)。
第14回 新しい測量技術
期末試験の説明
これまでに触れなかった新しい測量技術の紹介と、期末試験の説明を行う。 授業を復習し、オンラインの演習問題に取り組む(学修時間の目安:4時間)。
第15回 期末試験 期末試験を実施する。 特になし。
第16回 総括 期末試験を含めこの授業全体を振り返り、総括する。 授業を復習する(学修時間の目安:4時間)。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: 35% D: --%
成績評価法
「各回に関する演習問題(宿題)の平均点」と「期末試験の得点」の平均点(100点満点)を成績とする。つまり、演習問題50%、期末試験50%で評価する。ただし、
・期限内に回答しなかった回の演習問題は0点として扱う。
・出席は欠格条件とする。

例) 全ての回で出席し、演習問題で満点をとり、期末試験が20点だった場合:60点
教科書にかかわる情報
備考
講義資料などを電子媒体で配布します。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 測量学 (第2版) ISBN 4627406320
著者名 大木正喜 出版社 森北出版株式会社 出版年 2015
参考書 書名 あたらしい測量学 - 基礎から最新技術まで - ISBN 9784339052381
著者名 岡澤 宏 ほか 出版社 コロナ社 出版年 2014
備考
メッセージ
ICT, DXの時代に、測量も大きく変化しています。
測量学では、
「測量がどのように行われてきたか」
を覚えることだけでなく、
「なぜそうするのか」「この技術の本質は何か」
「今後、どこを自動化・効率化できるか」
を考えることを重視して講義します。

本科目は、本プログラムの学習・教育目標のうち、以下の目標に対応している。
(A)確かな基礎力を有する技術者を目指して以下の能力を身に付ける
A-3 土木・環境分野の基礎的知識
キーワード
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 住み続けられるまちづくりを
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
関連科目
測量実習及び演習,空間情報学
履修条件
連絡先
kanno@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
金曜日15:00~16:00(事前確認推奨)

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