開講年度
開講学部等
2025
工学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
水5~6
講義
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1061230620
都市交通工学[Transportation Engineering]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
榊原 弘之[SAKAKIBARA Hiroyuki]
ー
担当教員[ローマ字表記]
榊原 弘之 [SAKAKIBARA Hiroyuki], 鈴木 春菜 [SUZUKI Haruna]
特定科目区分
対象学生
対象年次
3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
この科目では,交通計画,道路の計画と設計,道路上で生じる交通現象,交通の運用・制御に関する事項について講述します.
下記の事項に関する知識を深め,関係手法の理解と応用力を培います.
(1)交通計画の手法
(2)交通需要予測手法
(3)道路の計画と設計
(4)交通現象の把握およびモデルによる表現と渋滞解析
(5)交通の運用と制御
授業の到達目標
【知識・理解の観点】
(1)交通工学に関わる専門的事項を理解し,説明できる.
(2)交通計画の方法を理解し,基礎的なネットワークへの交通配分計算ができる.
(3)道路計画と道路の幾何構造設計に関する基本事項を理解し,設計に関わる計算ができる.
(4)交通流現象を把握するための物理量を理解し,交通現象を表現するモデルの計算ができる.
(5)渋滞時の発生・成長・解消プロセスを理解し,基礎的な渋滞予測計算ができる.
【関心・意欲の観点】 自分の交通行動そのものが一種の交通実験の繰り返しであると認識して,さまざまな場面で生じる交通現象を注意深く観察し,その特性の理解,問題点の発見と解決策を考察する習慣を身に付ける.
授業計画
【全体】
前半の第1回〜第7回(鈴木担当)では,自動車交通,公共交通双方についての計画論を説明するとともに,交通需要予測手法について説明する。
後半の第9回以降(榊原担当)では,自動車交通計画を念頭に,道路の幾何構造設計,道路交通流の理論,交通容量,渋滞現象,交通事故・環境問題,ITS技術等について説明する。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
ガイダンス・
都市交通の実態
交通ならびに交通施設整備の推移,現状,当面する課題について講述する.
教科書:第1章,第2章
講義の内容で不明な点など予習・復習してください。
(学修時間の目安:4時間)
第2回
交通計画の手順・運営
交通計画の策定手順,について講述する.
教科書:第2章
講義の内容で不明な点など予習・復習してください。
(学修時間の目安:4時間)
第3回
都市交通の調査
都市交通の調査と解析,需要予測,計画代替案の作成・評価について講述する.
教科書:第3章
講義の内容で不明な点など予習・復習してください。
(学修時間の目安:4時間)
第4回
交通需要予測(1)
交通需要予測の内容とプロセス,発生・集中交通量の予測手法,分布交通量予測について講述する.
教科書:第4章
講義の内容で不明な点など予習・復習してください。
(学修時間の目安:4時間)
第5回
交通需要予測(2)
交通手段別交通量及び配分交通量の予測手法について講述する.
教科書:第4章
講義の内容で不明な点など予習・復習してください。
(学修時間の目安:4時間)
第6回
交通体系の計画・評価
交通体系の計画・評価について講述する.
教科書:第6章
講義の内容で不明な点など予習・復習してください。
(学修時間の目安:4時間)
第7回
公共交通
公共輸送システムとその計画について講述する.
教科書:第7章
講義の内容で不明な点など予習・復習してください。
(学修時間の目安:4時間)
第8回
中間まとめ
第1回~第7回の内容の理解度を問う試験を実施する.
教科書:第7章
講義の内容で不明な点など予習・復習してください。
(学修時間の目安:4時間)
第9回
道路計画と道路の幾何構造設計
道路計画と道路の幾何構造設計
教科書:第5章,第15章
(一部教科書外の内容あり)
(学修時間の目安:4時間)
第10回
交通現象とその表現
交通現象の把握と表現における基本変量である交通密度,速度,交通量について講述する.
教科書:第9章
(学修時間の目安:4時間)
第11回
交通渋滞と道路の交通容量(1)
流体モデルと追従モデルについて説明する.
車頭時間分布,交通量分布,速度分布の特性について講述する.
渋滞時の交通現象の特性について講述する.
衝撃波モデルを中心とする渋滞分析手法ならびに渋滞検出方法について講述する.
単路部の交通容量について講述する.
教科書:第10章,第11章
(学修時間の目安:4時間)
第12回
道路の交通容量(2)
交通の制御と運用(1)
平面交差点の交通量について講述する.
交通信号制御に関する基礎的事項について講述する.
教科書:第11章,第12章
(学修時間の目安:4時間)
第13回
交通の制御と運用(2)
交通事故
交通信号制御に関する基礎的事項について講述する.
交通事故の推移と交通工学的対策の課題について講述する.
教科書:第13章,第14章
(学修時間の目安:4時間)
第14回
交通環境・TDM
自動車交通が原因となる環境問題について説明する。
またコンパクトシティを含め,交通需要管理(Transportation Demand Management, TDM)について説明する.
教科書:第14章,第16章
(学修時間の目安:4時間)
第15回
道路交通に関わる新技術
ITSを中心に道路交通に関わる新技術の内容について説明する。
教科書:第16章
(学修時間の目安:4時間)
第16回
期末試験
期末試験を実施する
教科書:第5章,第9章,第10章,第11章,第12章,第13章,第14章,第15章,第16章
(学修時間の目安:4時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
定期試験:100%
第1回〜第7回(鈴木担当)の範囲で中間試験を実施し,第9回以降(榊原担当)の範囲で期末試験を実施します.中間試験と期末試験の得点を平均し,科目の評点とします.
出席は欠格条件です.
教科書にかかわる情報
教科書
書名
交通工学(第2版)
ISBN
9784627483521
著者名
河上省吾・松井寛
出版社
森北出版
出版年
2004
備考
交通工学(第2版),河上省吾・松井寛,森北出版,2004年
教科書備考:(1)教科書は工学部生協で販売する.第1回講義までに購入しておくこと.
(2)必要に応じて適宜資料の配布や入手を指示する.
参考書にかかわる情報
参考書
書名
交通工学
ISBN
9784274206382
著者名
北村 隆一 (著), 飯田 恭敬 (監修)
出版社
オーム社
出版年
2008
備考
適宜,講義時に紹介する.
メッセージ
(1)出席が単位認定の必要条件です.無断欠席がないように,十分注意してください.
(2)講義日程に変更が生じる場合は,事前に学科掲示板で連絡します.掲示を見落とさぬよう注意してください.
この科目の学習・教育到達目標は,下記の能力を身につけることです.
(C)実務に応用できるデザイン能力をはぐくむ
C-1 実務を理解し,内包する問題点や解決すべき課題を発見する能力
キーワード
交通工学,交通計画,道路計画,交通流,交通制御
持続可能な開発目標(SDGs)
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
関連科目
土木計画学,土木計画学演習,都市計画,確率統計 実務家教員(第15回)
履修条件
連絡先
榊原(sakaki@yamaguchi-u.ac.jp)
鈴木春(suzuki-h@yamaguchi-u.ac.jp)
オフィスアワー
水曜日14:30-16:00
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