開講年度
開講学部等
2025
工学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
金5~6
講義
1.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1061320040
分析化学[Analytical Chemistry]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
藤井 健太[FUJII Kenta]
ー
担当教員[ローマ字表記]
藤井 健太 [FUJII Kenta]
特定科目区分
対象学生
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
分析化学では物質の定性的・定量的な分析に必要な基礎として、「溶ける」から始まる溶液内の様々な現象の取り扱い方を「平衡論」に基づいて説明する。これにより、様々な溶液内平衡反応(酸塩基反応、錯形成反応、酸化還元反応、溶解・沈殿反応など)を定量的に扱えることを理解し、分析技術やデータ解析に応用できることを学習する。また、「はかる」という観点から、実験器具の取り扱いを中心に説明する。
授業の到達目標
・「溶ける(溶解)」という現象を理解する。
・種々の化学平衡(溶解平衡・酸塩基平衡・錯平衡・酸化還元平衡)の理論を理解する。
・平衡の理論を用いて、溶液内の状態(組成・濃度)を算出する。
・平衡の理論に基づいた応用技術について学ぶ。
授業計画
【全体】
以下に記述した項目について講義をおこなう。各講義の最初に演習問題の解説(20分程度)を行う。また、最後の20~30分で当日復習または演習問題を行う。
講義に関するアナウンス、課題の提出などは修学支援システムにて行う。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
溶液の濃度
授業の進め方を説明する。
溶液濃度の表し方を演習形式で学ぶ。
項目・内容に関連するページを読んでおくこと(予習)。
授業内で指示した課題・宿題、全体の復習(学習の目安:2時間以上)。
第2回
固体の溶解と溶液の性質(1)
物質の溶解,水の特異性,電解質,活量などについて講義する。小テストあるいは演習を実施する。
項目・内容に関連するページを読んでおくこと(予習)。
授業内で指示した課題・宿題、全体の復習(学習の目安:2時間以上)。
第3回
固体の溶解と溶液の性質(2)
物質の溶解メカニズムについて、水和(溶媒和)の観点から説明し、その熱力学的描像を理解する。小テストあるいは演習を実施する。
項目・内容に関連するページを読んでおくこと(予習)。
授業内で指示した課題・宿題、全体の復習(学習の目安:2時間以上)。
第4回
酸と塩基(1)
アレニウス,ブレンステッド-ローリーによる酸・塩基の定義および強さについて論じる。小テストあるいは演習を実施する。
項目・内容に関連するページを読んでおくこと(予習)。
授業内で指示した課題・宿題、全体の復習(学習の目安:2時間以上)。
第5回
酸と塩基の平衡
強酸,強塩基,弱酸,弱塩基の順に溶液内化学平衡の定量的扱いについて論じる。小テストあるいは演習を実施する。
項目・内容に関連するページを読んでおくこと(予習)。
授業内で指示した課題・宿題、全体の復習(学習の目安:2時間以上)。
第6回
多価の酸と塩基の平衡
段階的に解離する酸と塩基の定量的扱いについて講義する。小テストあるいは演習を実施する。
項目・内容に関連するページを読んでおくこと(予習)。
授業内で指示した課題・宿題、全体の復習(学習の目安:2時間以上)。
第7回
酸塩基平衡の応用
酸塩基平衡の図式的表現,混合溶液,中和滴定について論じる。小テストあるいは演習を実施する。
項目・内容に関連するページを読んでおくこと(予習)。
授業内で指示した課題・宿題、全体の復習(学習の目安:2時間以上)。
第8回
中間演習
第1〜7週の内容について演習を行う。
項目・内容に関連するページを読んでおくこと(予習)。
授業内で指示した課題・宿題、全体の復習(学習の目安:2時間以上)。
第9回
化学平衡の熱力学的取扱い
化学平衡に慣れてきたところで平衡の熱力学的取扱いについて論じる。小テストあるいは演習を実施する。
項目・内容に関連するページを読んでおくこと(予習)。
授業内で指示した課題・宿題、全体の復習(学習の目安:2時間以上)。
第10回
沈殿平衡(1)
溶質の溶解度と溶解度積,溶解平衡について論じる。物質の溶解に与える共通イオン効果,異種イオン効果および水素イオン濃度の影響について論じる。小テストあるいは演習を実施する。
項目・内容に関連するページを読んでおくこと(予習)。
授業内で指示した課題・宿題、全体の復習(学習の目安:2時間以上)。
第11回
沈殿平衡(2)
沈殿平衡とその他の平衡(酸解離平衡)が競合した系について演習問題を解きながら理解する。小テストあるいは演習を実施する。
項目・内容に関連するページを読んでおくこと(予習)。
授業内で指示した課題・宿題、全体の復習(学習の目安:2時間以上)。
第12回
錯形成平衡(1)
錯形成反応,安定度定数などについて論じる。小テストあるいは演習を実施する。
項目・内容に関連するページを読んでおくこと(予習)。
授業内で指示した課題・宿題、全体の復習(学習の目安:2時間以上)。
第13回
錯形成平衡(2)
錯形成平衡とその他の平衡(酸解離平衡、沈殿平衡)の競合した系について演習問題を解きながら理解する。
項目・内容に関連するページを読んでおくこと(予習)。
授業内で指示した課題・宿題、全体の復習(学習の目安:2時間以上)。
第14回
抽出平衡
お互いに混ざり合わない水と油(有機溶媒)による二相分離系を用いた溶媒抽出について平衡論の観点で理解する。
項目・内容に関連するページを読んでおくこと(予習)。
授業内で指示した課題・宿題、全体の復習(学習の目安:2時間以上)。
第15回
期末試験
1〜14回の講義内容について試験を行う。
これまでの講義ノート、教科書、演習問題等を使って総復習すること。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: 10% D: --%
成績評価法
定期試験70%、課題・宿題30%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
分析化学の基礎
ISBN
9784320042957
著者名
佐竹正忠 他
出版社
共立出版
出版年
1994
備考
教科書は必ず購入してください。教科書どおりに進まない場合もありますが,演習や小テストのための復習に必要です。
参考書にかかわる情報
備考
その他、図書館等を利用してください。
メッセージ
キーワード
溶液内化学平衡,酸塩基平衡,溶解平衡,錯形成平衡,抽出平衡,滴定
持続可能な開発目標(SDGs)
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
関連科目
物理化学I、物理化学II、無機化学、配位化学
履修条件
連絡先
藤井健太
電話:0836-85-9212
E-メール:k-fujii@yamaguchi-u.ac.jp
研究室:本館南側4階
オフィスアワー
毎週金曜日14:30~16:00
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