タイトル

開講年度 開講学部等
2025 工学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 火7~8 講義 0.5
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1061420550 計測工学[Measurement Engineering] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
西藤 聖二[NISHIFUJI Seiji]
担当教員[ローマ字表記]
西藤 聖二 [NISHIFUJI Seiji]
特定科目区分   対象学生   対象年次 2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
科学技術の発展のためには種々の計測が必要であるが、本授業では、その基本となる種々の電気計測器の構造及び動作原理、並びに電気諸量の計測法について説明する。 本科目を学習することにより、電気計測器の構造及び電気諸量の計測方法の基礎を理解することが目的である。
授業の到達目標
1.測定値の処理ができる。
2.各種電気計測器の構造と動作原理が説明できる。
3.数学的な基礎学力を活用しつつ、電気回路、電磁気学などの基礎知識と各種計測器の計測原理を関連付けることができる。
4. 計測の基本的な考え方と計測に関する種々の知識を理解し、整理できる。
授業計画
【全体】
授業は、まず単位系、測定値の処理など基本的な事項について説明した後に、種々の指示電気計器の構成及び計測原理、更には電磁気量の計測法について説明する。なお、理解を助けるために、ほぼ毎週演習問題を課す。
担当形態:「単独」
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 電気計測の基本事項(単位,測定法) 計測の基本である単位などについて説明する 演習問題はMoodleを通じて締め切りまでに提出すること(以下、同様)
演習問題1により理解を深めること(学修時間の目安:復習及び準備学習4時間)
第2回 測定値の処理法,可動コイル形計器1 測定値の処理方法(最小二乗法)や指示電気計器の一般論を述べる
指示電気計器の基本である可動コイル形計器の動作原理を述べる
演習問題2により理解を深めること(学修時間の目安:復習及び準備学習4時間)
第3回 可動コイル形計器2, 検流計, 整流形計器 可動コイル形計器の使用法を述べる
検流計の特徴を述べる
整流形計器の動作原理を述べる
演習問題3により理解を深めること(学修時間の目安:復習及び準備学習4時間)
第4回 可動鉄片形計器,電流力計形計器 可動鉄片形計器および電流力計形計器の動作原理と適用範囲を説明する 演習問題4により理解を深めること(学修時間の目安:復習及び準備学習4時間)
第5回 熱電形計器,静電形計器
熱電形計器および静電形計器の動作原理と特徴を述べる 演習問題5により理解を深めること(学修時間の目安:復習及び準備学習4時間)
第6回 誘導形計器,比率計形計器,トランスデューサ形計器 誘導形計器,比率計形計器およびトランスデューサ形(電子デバイス形)計器の動作原理を述べる 演習問題6により理解を深めること(学修時間の目安:復習及び準備学習4時間)
第7回 電力の測定(直流, 単相交流, 三相交流) 電力(直流,単相交流および三相交流)の測定方法について述べる 演習問題7により理解を深めること(学修時間の目安:復習及び準備学習4時間)
第8回 電力量の測定, 電力量計の誤差試験, スマートメータ 電力量の測定方法および電力量計の誤差試験方法について述べる
スマートメータの原理と指示計器との違いについて述べる
過去の中間試験問題に取り組み、問題を解く力を養うこと(学修時間の目安:準備学習8時間)
第9回 前半のまとめと中間試験 第8回までの内容をまとめ、理解度確認のために中間試験を実施する 過去の中間試験問題に取り組み、問題を解く力を養うこと(学修時間の目安:準備学習4時間)
中間試験の結果を踏まえて、自らの学習方法について整理すること
第10回 抵抗・インピーダンスの測定(電圧電流計法など) 代表的な抵抗(低抵抗~高抵抗)測定法を紹介する 演習問題8により理解を深めること(学修時間の目安:復習及び準備学習4時間)
第11回 抵抗・インピーダンスの測定2(交流ブリッジ), 波形・周波数の測定1 交流ブリッジによるインダクタンス・静電容量・周波数の測定法を説明する
波形・周波数の測定方法について述べる
演習問題9により理解を深めること
交流ブリッジの計算ができるようになること(学修時間の目安:復習及び準備学習4時間)
第12回 波形・周波数の測定2, 磁気測定
波形・周波数の測定方法について述べる
次回や磁気特性などの測定方法について述べる
演習問題10により理解を深めること(学修時間の目安:復習及び準備学習4時間)
第13回 電気信号のアナログーディジタル変換 電気信号のアナログーディジタル変換に用いられる電子回路と変換の仕組みについて述べる
演習問題11により理解を深めること(学修時間の目安:復習及び準備学習4時間)
第14回 ディジタル計測 ディジタル計測の概要を述べる 過去の試験問題に取り組み、期末試験に十分な準備をすること(学修時間の目安:準備学習6時間)
第15回 期末試験 期末試験を実施する 過去の試験問題に取り組み、期末試験に十分な準備をすること(学修時間の目安:準備学習6時間)
第16回 期末試験の復習 期末試験の復習を行うことによって理解度を確認する 不合格の場合は、特に理解不十分であった項目について早めに理解を深めること
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 5% C: --% D: --%
成績評価法
毎週の演習問題(宿題)、中間試験および期末試験で評価します。
演習問題(宿題)30%、中間試験30%、期末試験40%
なお、授業への積極的な態度は宿題・授業外レポートに10%を上限として組み入れます。
教科書にかかわる情報
教科書 書名 基礎電気計測 ISBN 9784254220315
著者名 田中正吾 出版社 朝倉書店 出版年
備考
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
講義に際しては理解を深めるため演習を行うので,講義前に予習をし,内容を理解しておくことが望まれる.
キーワード
計測器,単位,計測原理,測定法
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
関連科目
電気回路I・II,電磁気学I・II,基礎電子回路,半導体工学I,ディジタル信号処理
履修条件
連絡先
nisifuji[at]yamaguchi-u.ac.jp
[at]の部分を@に書き換えてください。
オフィスアワー
毎週金曜日10:00~11:00

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