開講年度
開講学部等
2025
工学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
火7~10
講義
5.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1061631760
鉄骨構造・同演習[Steel Structures and Practice]
日本語
3
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
松本 直之[MATSUMOTO Naoyuki]
ー
担当教員[ローマ字表記]
松本 直之 [MATSUMOTO Naoyuki]
特定科目区分
対象学生
対象年次
3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
鋼材は、高い強度を有する材料であることから、広く種々の建物に用いられる。殆どの高層ビル、大スパン建物は鉄骨構造である。本授業は、初習者を対象に、鉄骨構造に関する基礎知識および構造設計法について学ぶ。
授業の到達目標
1)鋼材の材料特性を理解することができる。
2)鉄骨構造の設計で重要な設計クライテリアについて理解することができる。
3)鉄骨部材が引張、圧縮、曲げを受ける場合の力学を理解し、必要な断面諸元を設計することができる。
4)複数の鉄骨部材組み合わせる接合部の力学を理解し、必要なディテールを設計することができる。
5)耐震設計法のの概要を理解することができる。
授業計画
【全体】
鋼材の基本特性(弾性、塑性、座屈等)、部材や接合部に加わる応力と設計法、耐震設計法について講義する。
具体的な例を挙げて、鉄骨部材(梁、柱、筋交い)と接合部の設計、耐震設計法について演習を行う。
毎回授業のはじめに、前回学習した内容に対する小テスト(約20分)を課す。
第1回から第9回までで、全内容について講義と演習を行う。第10回~第14回では、それらのレビューを行うとともに、より深い内容について補足する。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
鋼材の性質1(第1章:鉄骨構造の概要~第2章:鋼材)
鉄骨架構の形式、鋼材の生産、鋼材の特性、鋼材の種類について学ぶ
次回の授業初めの小テストのための復習(目安時間:4時間)
第2回
引張材の力学1(第3章:鉄骨の構造設計、第4章:引張材の力学)
許容応力度等のクライテリア、材料定数、引張材に対する断面の設計について学ぶ
。
次回の授業初めの小テストのための復習を宿題とする。(目安時間:4時間)
第3回
圧縮材の力学1(5.1:圧縮材の概要、5.2:単一圧縮材)
弾性座屈、被弾性座屈、単一圧縮材の設計法を学ぶ。
次回の授業初めの小テストのための復習を宿題とする。(目安時間:4時間)
第4回
圧縮材の力学2(5.3:組み立て圧縮材、5.4:局部座屈)
有効細長比、つづり材、板要素の座屈、幅厚比について学ぶ。
次回の授業初めの小テストのための復習を宿題とする。(目安時間:4時間)
第5回
曲げ材の力学1(6.1:曲げ材、6.2:曲げ材の力学、6.3:横座屈)
曲げによって生じる部材内の応力度、横座屈について学ぶ。
次回の授業初めの小テストのための復習を宿題とする。(目安時間:4時間)
第6回
曲げ材の力学2(6.3:横座屈、6.4:曲げ材の検定)
横座屈(続き)、曲げ材の設計について学ぶ。
次回の授業初めの小テストのための復習を宿題とする。(目安時間:4時間)
第7回
接合部の力学1(7章:接合部の力学)
ボルト接合、高力ボルト接合について学ぶ。
次回の授業初めの小テストのための復習を宿題とする。(目安時間:4時間)
第8回
接合部の力学2(7章:接合部の力学)
溶接接合について学ぶ。
次回の授業初めの小テストのための復習を宿題とする。(目安時間:4時間)
第9回
耐震設計概要1(第8章:耐震設計概要)
耐震設計の検討法の流れ、一次設計、二次設計では何をするのかを学ぶ。
次回の授業初めの小テストのための復習を宿題とする。(目安時間:4時間)
第10回
鋼材の性質2と引張材の力学2
続編、復習と演習
次回の授業初めの小テストのため(目安時間:4時間)
第11回
圧縮材の力学3
続編、復習と演習
次回の授業初めの小テストのための復習を宿題とする。(目安時間:4時間)
第12回
曲げ材の力学3
続編、復習と演習
次回の授業初めの小テストのための復習を宿題とする。(目安時間:4時間)
第13回
接合部の力学3
続編、復習と演習
次回の授業初めの小テストのための復習を宿題とする。(目安時間:4時間)
第14回
耐震設計概要2
続編、復習と演習
期末テストに備え、復習をする。(目安時間:36時間)
第15回
期末テスト
授業内容全ての範囲を対象とする。
期末テストでできなかった部分を復習しておく。(目安時間:4時間)
第16回
総括
全ての範囲について総括する。
全ての内容について復習しておく。(目安時間:4時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: 50% D: --%
成績評価法
小テストと期末テストで評価する。
小テスト 20%
期末テスト 80%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
初めて学ぶ鉄骨構造 : 基礎知識
ISBN
9784870711563
著者名
橋本篤秀編著 ; 岡田久志, 山田丈富著
出版社
市ケ谷出版社
出版年
2016
備考
この教科書の演習問題を解けるように。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
わかりやすい鉄骨の構造設計
ISBN
9784765525343
著者名
日本鋼構造協会鉄骨の構造設計改訂委員会編
出版社
技報堂出版
出版年
2009
参考書
書名
基礎からの鉄骨構造
ISBN
9784627552418
著者名
高梨晃一、福島暁男
出版社
森北出版
出版年
2013
備考
「わかりやすい鉄骨の設計」は実務的なことまで踏み込んだ解説が多い。「基礎からの鉄骨構造」は理論的な裏付けの記述が多い。
メッセージ
構造基礎力学の内容を復習しておくこと。演習(宿題)に積極的に取り組むこと。
専門用語が多いので、早い段階から用語の意味を習得するように心がけること。
キーワード
鉄骨 建物 座屈 接合
持続可能な開発目標(SDGs)
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
関連科目
構造基礎力学I・同演習、構造基礎力学II・同演習、構造デザイン論
履修条件
連絡先
akita@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
木曜9・10時限
ページの先頭へ