タイトル

開講年度 開講学部等
2025 工学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 金5~6 講義 5.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1061720040 化学物質リスク論[Risk Management for Chemicals] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
熊切 泉[KUMAKIRI Izumi]
担当教員[ローマ字表記]
熊切 泉 [KUMAKIRI Izumi], 喜多條 鮎子 [KITAJOH Ayuko]
特定科目区分   対象学生   対象年次 2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
全ての化学物質が有害であると結論付けることは早計であるが、どのような化学物質でも生命体に対して必ず影響を及ぼし、危険を引き起こす可能性があることは認識しなければならない。化学物質の安全性・危険性については一元的に議論することは出来ず、個々の物質についてリスクを考慮することが重要である。身近な話題や、過去の公害の事例、化学物質のリスクや評価法について学ぶ。グループワークによる調査や発表も行う。国際機関での経験がある教員が、技術と環境の関連について実例を交えながら紹介する。
授業の到達目標
グリーンケミストリー、ゼロエミッションの基礎知識を習得すること。特に問題となりやすい化学物質について、その危険性や生命体、環境に対する影響について理解すること。 どのような化学物質でも生命体に対して必ず影響を及ぼし、危険を引き起こす可能性があることを認識し、化学物質の安全性・危険性については多面的に議論でき、個々の物質についてリスクを考慮できること。 気になるテーマを見つけ、自分でさらに調べること。グループワークに積極的に参加すること。 自分から調べ、調べたことをクラスメイトに説明し、様々な意見を取り入れて、自分の意見を発展させるなどの、自発的な態度を持つこと。 環境・エネルギーに関する与えられたテーマについて、スライドなどで発表し、意見を伝えられること。講義中に行う、小エッセイで、自分の意見を他人にわかりやすく説明できること。他人に意見を読み取り、建設的な意見を提示できること。
授業計画
【全体】
化学物質が環境・生命体に対して影響を及ぼし、危険を引き起こす可能性があることを特に問題のある化学物質について詳述し、21世紀を支える化学技術のあり方について、グリーンケミストリー・ゼロエミッションの考え方を紹介する。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 石油化学 - PET? 原油からPETができるまで
講義内で指示するが、振り返りとして、常圧蒸留を知らべよう。石油化学の本や資料を探し、石油精製や石油からどのような製品が作られているか、調べよう。(目安:4時間)
第2回 物質の循環 PETやポリマーの使用後を考える
C2C?
発表グループ分け・発表テーマの選定
グループワークを行う
(決まったテーマに沿って資料集めや議論などを行う)(目安時間:2時間)
Moodle課題を行ったり、講義内容を復讐しよう(目安時間:2時間)
第3回 公害・農薬 土壌・水質・大気汚染の歴史
DDT?
グループワークを行う
(決まったテーマに沿って資料集めや議論などを行う)(目安時間:2時間)
Moodle課題を行ったり、講義内容を復讐しよう(目安時間:2時間)
第4回 フロンと酸性雨 フロンとオゾン層の関係?
酸性雨の影響?
グループワークを行う
(スライド案を作成する)(目安時間:2時間)
Moodle課題を行ったり、講義内容を復讐しよう(目安時間:2時間)
第5回 二酸化炭素と温暖化 CCS技術とは?
グループワークを行う
(必要に応じて、スライドを修正・加筆する)(発表練習をする)(目安時間:3時間
Moodle課題を行ったり、講義内容を復讐しよう(目安時間:2時間)
第6回 前半のまとめ・振り返り ここまでの内容を振り返る。
授業までに、ここまでの内容を各自で振り返り、講義内で配布する用紙にまとめておく(目安時間:4時間)
第7回 グループワークの発表 スライドの発表と質疑応答
グループワークを行う
(発表練習をする)(目安時間:2時間)
グループワークを行う
(感想文を読んで、グループ内で意見交換をする。例:より伝わりやすくするにはどうしたらいいか、もっと調べたほうが良かったことは何か、分担の仕方など)(目安時間:2時間)
第8回 グループワークの発表 スライドの発表と質疑応答
グループワークを行う
(発表練習をする)(目安時間:2時間)
グループワークを行う
(感想文を読んで、グループ内で意見交換をする。例:より伝わりやすくするにはどうしたらいいか、もっと調べたほうが良かったことは何か、分担の仕方など)(目安時間:2時間)
第9回 光化学スモッグ NOx, SOx, VOCs, 光反応? 講義の復習を行う (目安時間:2時間)
第10回 水の汚染, POPs 水の汚染と、浄化方法の例
グループワークその2 の説明
グループワークを行う
(決まったテーマに沿って資料集めや議論などを行う)(目安時間:4時間)
第11回 土壌汚染 土壌の汚染と、浄化方法の例 グループワークを行う
(決まったテーマに沿って資料集めや議論などを行う)(目安時間:4時間)
第12回 廃棄物の処理 ダイオキシン? グループワークを行う
(スライド案を作成する)(目安時間:4時間)
第13回 リスク管理 安全と安心?、リスクの評価の仕方 グループワークを行う
(スライド案を作成する)(目安時間:4時間)
第14回 循環型社会の例 廃棄物利用の例やSDGsについてみてみよう グループワークを行う
(必要に応じて、スライドを修正・加筆する)(目安時間:4時間)
第15回 グループワークの発表 グループワークの発表 事前にグループワークを行う
(発表練習をする)(目安時間:2時間)
第16回 総括 これまでのまとめ 授業までに、ここまでの内容を振り返り、講義内で配布する用紙にまとめておく(目安時間:4時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 10% B: 10% C: 5% D: 25%
成績評価法
中間/期末試験(45%)、レポート/発表/ディスカッション(25%)、小テスト/宿題(30%)の総合評価
教科書にかかわる情報
備考
参考書にかかわる情報
参考書 書名 物質循環の化学 (廃版) ISBN 9784782706176
著者名 西村忠与志ほか 出版社 三共出版 出版年 2010
参考書 書名 実感する化学 ISBN 9784860434458
著者名 A Project of the American Chemical Society原著 ; Cathy Middlecamp 出版社 エヌ・ティー・エス 出版年 2015
参考書 書名 環境科学 ISBN 9784407340570
著者名 泉克幸 [ほか] 著 出版社 実教出版 出版年 2014
備考
メッセージ
キーワード
プラスチック、環境汚染、グリーンケミストリー
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 安全な水とトイレをみんなに
  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
関連科目
環境適合型プロセス(3年必修), 地球環境論 (3年必修)
履修条件
連絡先
前半担当 (熊切) 環境共生棟103 izumi.k@yamaguchi-u.ac.jp
後半担当 (喜多條)
オフィスアワー
講義後、又は、金曜日 14:30~17:00
授業、会議、出張などで時間が取れない場合があるので、できるだけ事前に連絡をください。

ページの先頭へ