開講年度
開講学部等
2025
工学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
火7~8
講義
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1061730260
環境微生物学[Environmental Microbiology]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
通阪 栄一[TOHRISAKA Eichi]
ー
担当教員[ローマ字表記]
通阪 栄一 [TOHRISAKA Eichi]
特定科目区分
対象学生
対象年次
3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
地球環境や物質循環の立場から,微生物がどのような機能を有し,また地球上でどのような役割を果たしているのかについて理解を深める。
授業の到達目標
我々が生活する環境における微生物の働き,役割を理解できる。微生物を介した環境中の物質循環を理解できる。微生物を利用した環境浄化・修復技術およびそれらの解析法を理解できる。 微生物の機能を分子レベルで考えることできる。 バイオテクノロジーを利用した環境問題への取り組みに関心を持つ。
授業計画
【全体】
まず,微生物の基礎知識として,分類,分布,環境中での役割を学ぶ。続いて,地球環境と微生物のかかわりを,その陸・水・空気中での生態,地球上での物質変換を通して学ぶ。最後に,環境問題に対して,微生物がどのような役割を果たすのかを研究例から学ぶ。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
環境微生物とは
微生物の分類,分布,群集構造
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第2回
環境微生物の役割
微生物を介した物質循環,炭素循環,窒素循環,リン循環,硫黄循環
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第3回
微生物の解析
培養による解析,顕微鏡による解析,生物学的手法による解析
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第4回
微生物の進化と環境形成
地球環境の変遷,陸・水・空気中での微生物
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第5回
微生物による物質変換
炭素変換,窒素変換,リン変換,硫黄変換
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第6回
極限環境微生物
高温,高圧,高塩濃度,無酸素,強酸性,高アルカリ性などの環境で生きる微生物
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第7回
環境と微生物のかかわり
地球温暖化と微生物のかかわり,環境汚染
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第8回
微生物による有害物質の除去と分離
廃水,悪臭,貴金属,石油,有機塩素化合物
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第9回
微生物による環境浄化・修復
水圏,土壌,大気の環境浄化と修復
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第10回
環境モニタリング
土壌中の微生物モニタリング,バイオレメディエーション技術
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第11回
微生物を利用したエネルギー生産
微生物によるエネルギー問題への取り組み,エタノール・バイオディーゼル・メタン・水素・炭化水素の生産
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第12回
微生物を利用した食料生産
肥料,発酵食品
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第13回
微生物を利用した医療
くすりの開発,分析技術
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第14回
微生物の取扱い方法
微生物を取り扱う場合の注意事項,実験方法
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第15回
まとめ
講義全体のまとめと最近のトピックス
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第16回
期末試験
筆記試験
第1~15回の授業内容の復習(学修時間の目安:4時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
小テスト,授業外レポート,学期末テストで評価します。
小テスト 10%,授業外レポート 10%,学期末テスト 80%
教科書にかかわる情報
備考
プリントを使います。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
環境微生物学入門 : 人間を支えるミクロの生物
ISBN
9784254400168
著者名
瀬戸昌之著
出版社
朝倉書店
出版年
2006
参考書
書名
環境微生物学 : 地球環境を守る微生物の役割と応用
ISBN
9784759814620
著者名
久保幹 [ほか] 著
出版社
化学同人
出版年
2012
備考
メッセージ
微生物の機能,それを利用した環境問題への取り組みについて興味がある人は是非受講してください。
キーワード
微生物,環境,発酵,食品,医療
持続可能な開発目標(SDGs)
(飢餓)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
関連科目
生物学I,生物学II,環境生物学
履修条件
連絡先
torisaka@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
上記連絡先へ問い合わせをいただければ,いつでも対応します。
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