開講年度
開講学部等
2025
工学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
木1~2
講義
0.5
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1061730270
環境低負荷物質論[Methodology for Environmental Impact Minimization]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
山本 豪紀[YAMAMOTO Hidetoshi]
ー
担当教員[ローマ字表記]
山本 豪紀 [YAMAMOTO Hidetoshi]
特定科目区分
対象学生
対象年次
3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
化学物質の功罪については多くの議論がありますが,豊かな生活を維持・発展させるためには,多くの物質が不可欠であることに疑う余地はありません.しかしながら,これまでは化学物質を製造するにあたり,環境に対して何某かの負荷を与えてきたことも事実です.従って,環境問題の解決のためには,「ものづくり」の根本に着目しなくてはなりません.この講義では,環境に対する負荷の小さい有機化合物の製造方法について考えます.
授業の到達目標
1.有機合成における選択性について説明できる.
2.選択性を向上させるための方法について説明できる.
3.基本的な原理や法則と反応における選択性とを関連付けることができる. 1.選択的有機合成の有用性について系統立てることができる.
2.環境に対する負荷を小さくする製造技術開発について実例を示しながら説明することができる.
3.工学的知識と有機合成との係わりについて関連付けることができる. 1.有機化学と身の回りの有機化合物に関心をもつことができる.
2.自分の身の回りになる有機化合物の製造方法について積極的に調べることができる. 1.有機化合物の製造における環境への功罪を理解する.
2.有機化合物の製造法の改良に理解を示す.
3.生活と有機化合物のと関わりに理解を示す. 1.有機化合物の製造方法をデータベースから調べることができる.
2.生活における有機化合物の有用性と環境問題とのかかわりについて文章で表現することができる.
授業計画
【全体】
環境に対する負荷を小さくするために「ほしいものだけをつくる」技術について理解するために,(1)有機合成における選択性,(2)不斉合成,(3)環境低負荷型反応の展開について概説する.
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
ガイダンス
授業の目標と進め方,講義の概要,成績評価の方法について説明する
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第2回
環境低負荷合成法の概要
有機化合物を合成する際に環境に対して考慮しなくてはならない観点について解説する
予習・演習問題を用いて復習すること(学修時間の目安:4時間以上)
第3回
選択性と環境負荷
有機合成における選択性と環境負荷との関連に関して解説する
予習・演習問題を用いて復習すること(学修時間の目安:4時間以上)
第4回
不斉合成の概要
不斉合成の意義,基礎的事項について解説する
予習・演習問題を用いて復習すること(学修時間の目安:4時間以上)
第5回
不斉合成の分類
不斉中心の構築方法に基づく不斉合成の分類について解説する
予習・演習問題を用いて復習すること(学修時間の目安:4時間以上)
第6回
不斉誘起の原理
不斉誘導理論について解説する
予習・演習問題を用いて復習すること(学修時間の目安:4時間以上)
第7回
光学活性化合物の合成1
不斉補助基を用いる不斉合成について解説する
予習・演習問題を用いて復習すること(学修時間の目安:4時間以上)
第8回
光学活性化合物の合成2
触媒的不斉合成について解説する
予習・演習問題を用いて復習すること(学修時間の目安:4時間以上)
第9回
演習1
特許データベースを用いて,光学活性化合物の実用的製造法の調査を行う
予習・演習問題を用いて復習すること(学修時間の目安:4時間以上)
第10回
光学活性化合物の合成3
工業的スケールでの不斉合成について解説する
予習・演習問題を用いて復習すること(学修時間の目安:4時間以上)
第11回
環境低負荷型化合物への展開1
生理活性を有する光学活性化合物を例に,環境低負荷型化合物への展開について解説する
予習・演習問題を用いて復習すること(学修時間の目安:4時間以上)
第12回
環境低負荷型化合物への展開2
生理活性を有する光学活性化合物を例に,環境低負荷型化合物への展開について解説する
予習・演習問題を用いて復習すること(学修時間の目安:4時間以上)
第13回
環境低負荷型製造法への展開1
有機化合物の製造方法に着目し,環境に対する負荷を減少させる取り組みについて解説する
予習・演習問題を用いて復習すること(学修時間の目安:4時間以上)
第14回
環境低負荷型製造法への展開2
有機化合物の製造方法に着目し,環境に対する負荷を減少させる取り組みについて解説する
予習・演習問題を用いて復習すること(学修時間の目安:4時間以上)
第15回
演習2
環境負荷に着目した製造法の改良について,特許データベースを用いて調査する
予習・演習問題を用いて復習すること(学修時間の目安:4時間以上)
第16回
期末試験
筆記試験
第1~15回の授業内容を復習すること
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: 5% D: --%
成績評価法
学期末の筆記テストで評価します。学期末の筆記テスト100%
教科書にかかわる情報
備考
第1回目ガイダンスで連絡します
参考書にかかわる情報
備考
第1回目ガイダンスで紹介します
メッセージ
身の回りの物質の多くは,「有機化合物」です.これらの物質が豊かな生活の維持・発展に不可欠と判断するならば,その製造方法について根本から考える必要があります.有機化合物の製造方法を根本から考えることができるのは「有機化学の力」だけです.
キーワード
選択的有機合成,不斉合成,光学活性化合物,環境低負荷,生理活性物質,有機金属化合物,遷移金属触媒,実務家教員
持続可能な開発目標(SDGs)
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
関連科目
化学II,有機化学
履修条件
連絡先
工学部本館南4階
h-ymmt@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
月曜日~木曜日:17時~18時
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