タイトル

開講年度 開講学部等
2025 工学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 火1~2 講義  
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1061730380 機器分析[Instrumental Analysis] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
田中 一宏[TANAKA Kazuhiro]
担当教員[ローマ字表記]
田中 一宏 [TANAKA Kazuhiro]
特定科目区分   対象学生   対象年次 3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
環境分析と材料開発において利用されている分析機器を用いた分析法を学習する。
環境分析では、主に、試料に含まれる化学種を特定する定性分析と、それらの量を決定する定量分析が行われる。
材料開発では、定性分析と定量分析の他に試料の構造解析も行われる。
この授業では、機器分析の原理、装置の基本構成、用途、結果の解釈、を中心に学習する。
これらの知識は、より便利になると同時にブラックスボックス化が進む分析機器を正しく利用するために必要である。
授業の到達目標
分析機器の原理と基本構成を説明でき、得られる結果を正しく解釈できる。
分析機器およびそれらを用いた分析法の名称、略称、記号を正しく説明できる。 分析機器の特徴を述べ、比較できる。 環境分析に用いられる分析機器で得られる測定結果を理解し、説明できる。
授業計画
【全体】
★初回から教科書を利用する自習(事前演習)を課すので、初回の授業開始前に教科書を必ず準備してください★
・毎週の授業を「事前演習(Moodle)」+「当日対面授業(20分間は小テスト)」+「授業後演習(Moodle)」+「次の授業日における小テスト」の4本立てとする。
・詳細はMoodleの本科目ページおよび初回授業で説明する。
・「当日対面授業」は時間割り通りにスタートする。
・全ての連絡はMoodleで行う。補助的に修学支援システムの講義連絡を用いる場合がある。
・授業では、毎回、筆記具・ノート・電卓を持参してください。
・対面授業ができない場合、上記の「当日対面授業」を「当日ZOOM授業」に変更する。
上記の計画に基づいて進めるが、変更する場合もあり、その都度説明する。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 授業の概要と進め方、電磁波の基礎 毎回の授業内容を「事前演習(Moodle)」+「当日講義」+「授業後演習(Moodle)」+「次の授業日の最初に行う小テスト」の4本立てで構成する。
当日講義は時間割通りにスタートする。
事前にMoodleの本科目ページを確認しておくこと。また、教科書のp.2~4に目を通しておくこと。(学修時間の目安:4時間以上)
第2回 電磁波分析の分類と吸光分析 電磁波の波長の違いはエネルギーの違いを表す。 事前に事前演習(Moodle)を完了しておくこと。
(学修時間の目安:4時間以上)
第3回 紫外可視吸光法UV-vis 分子による可視光と紫外線の吸収および発光は分子の電子遷移によって起こる。 事前に事前演習(Moodle)を完了しておくこと。
(学修時間の目安:4時間以上)
第4回 蛍光光度法FL 分子による可視光と紫外線の吸収および発光は分子の電子遷移によって起こる。 事前に事前演習(Moodle)を完了しておくこと。
(学修時間の目安:4時間以上)
第5回 赤外吸光法IR 赤外線の吸収は分子の振動遷移によって起こる。 事前に事前演習(Moodle)を完了しておくこと。
(学修時間の目安:4時間以上)
第6回 原子吸光分析AA 原子の可視光および紫外線の吸収は原子の電子遷移によって起こる。 事前に事前演習(Moodle)を完了しておくこと。
(学修時間の目安:4時間以上)
第7回 原子発光分析ICP-AES 原子の可視光および紫外線の発光は原子の電子遷移によって起こる。 これまでの授業内容をまとめておくこと。
(学修時間の目安:4時間以上)
第8回 電磁波分析のまとめ これまでのまとめを行う。 事前に事前演習(Moodle)を完了しておくこと。
(学修時間の目安:4時間以上)
第9回 核磁気共鳴法NMR 核磁気共鳴は分子の化学構造を同定する強力な手段である。 事前に事前演習(Moodle)を完了しておくこと。
(学修時間の目安:4時間以上)
第10回 質量分析法MS 質量分析法は化合物を高感度で検知できる分析法である。 事前に事前演習(Moodle)を完了しておくこと。
(学修時間の目安:4時間以上)
第11回 ガスクロマトグラフィーGCと液体クロマトグラフィーLC GCとLCを用いると混合物を構成する各成分を正確に定量できる。 事前に事前演習(Moodle)を完了しておくこと。
(学修時間の目安:4時間以上)
第12回 放射線計測の基礎 放射線は目に見えないが高感度で検知できる。放射線を用いると物質の多様な分析が可能である。 事前に事前演習(Moodle)を完了しておくこと。
(学修時間の目安:4時間以上)
第13回 X線の発生とXRD 放射線の中で最もよく物質分析に用いられるX線の発生原理と方法を学習し、一例として原子の並び方を把握する分析法XRDを学習する。 事前に事前演習(Moodle)を完了しておくこと。
(学修時間の目安:4時間以上)
第14回 蛍光X線法XRFおよびX線光電子分光法XPS 物質の元素分析を非破壊で行うことができるXRFと物質の表面の元素分析が可能なXPSを学習する。 事前に事前演習(Moodle)を完了しておくこと。
(学修時間の目安:4時間以上)
第15回 電子顕微鏡SEMとTEM 電子顕微鏡の原理と特徴を理解する。 事前に事前演習(Moodle)を完了しておくこと。
(学修時間の目安:4時間以上)
第16回 期末試験 学習内容の習得状況を確認する。 事前に事前演習(Moodle)を完了しておくこと。
(学修時間の目安:4時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
筆記試験の点数60%、演習の点数40%で評価する。筆記試験とは中間試験+期末試験を指す。演習とは、授業前の「事前演習」+「授業後演習」+次の授業の最初に行う「小テスト」を指す。
教科書にかかわる情報
備考
教科書は必ず入手してください。新版を使います。1988年に発行された同じ書名の本が2015年に改訂された新版です。間違えないように。
参考書にかかわる情報
備考
教科書は必ず購入してください。著作権の制限がありますので、教科書に掲載されている図表はパワーポイントでは表示しません。
メッセージ
・毎回、教科書、ノート、電卓を持参すること。
キーワード
機器分析、環境分析、材料分析、構造分析
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 安全な水とトイレをみんなに
  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • つくる責任つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
関連科目
履修条件
連絡先
tnkkzhr@yamaguchi-u.ac.jp
件名と差出人と用件が書かれていない電子メールは対応できません。
オフィスアワー
15~17時

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