開講年度
開講学部等
2025
工学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
月5~6
講義
2.5
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1061730450
環境適合型プロセス[Green Principles and Sustainable Processes]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
熊切 泉[KUMAKIRI Izumi]
ー
担当教員[ローマ字表記]
熊切 泉 [KUMAKIRI Izumi]
特定科目区分
対象学生
対象年次
3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
電気やガスのない生活を想像できるだろうか? 電気を始めとしたエネルギーはどのような方法で作られているのか。代表的な発電原理や、それらが環境に与える負荷を学ぶ。エネルギー・環境・食糧生産は密接に結びついていることを踏まえ、持続可能な社会の構築に必要な技術開発について考える。ヨーロッパを始めとした産官学国際プロジェクトの経験を踏まえ、異なる視点からの技術開発や評価の例を示す。(DP1,DP4)
本講義は、ヨーロッパの研究機関で二酸化炭素分離隔離やエネルギー関連の国際共同研究や企業研究に従事した経験を有する教員が、環境・エネルギーに関する講義を行う。(実務経験のある教員による授業科目)
授業の到達目標
異なる発電プロセスの特徴や課題についての理解を深めること。
炭素・窒素循環に与えた工業プロセスの発展を理解し、エネルギー・環境・食糧生産の課題の理解を深めること。 経済・人/社会・環境の異なった視点から、考えられるようになること。
異なった意見を見聞きし、考えを深めること。発展的な議論に貢献すること。
環境プロセス技術者・研究者として、基本的な知識を身に着けること
技術には良い面や課題があることを理解し、経済・人/社会・環境の視点から整理できること。 クラスメイトの意見を聞き、多様性を認めた上で、建設的な意見交換ができること。議論を通して、自分の意見を発展できること。 自分の意見を文章に簡潔にまとめられること。引用文献や他人の意見の示し方が分かっていること。
授業計画
【全体】
持続可能な社会の実現に貢献する技術というフレーズをよく耳にするが、持続可能性の評価は、どのように考えるのか? エネルギー生産・環境問題・食糧生産は各々独立した課題ではないことを、いくつかの例から学ぶ。技術・プロセス構成を理解し、それらの特徴や課題を学ぶことで、環境エンジニアとしての基礎知識を深め、それをもとにして持続可能性についての意見を構築できるようになることを目指す。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
ガイダンス
化学と社会
環境問題と物質化学の関わり
テキスト 実感する化学 第0章を読んでおくこと。 (目安時間:2時間)
Moodleの指定課題を行い、クラスメートの意見を参考にして自分の意見を整理しよう (目安時間:2時間)
第2回
原子力エネルギー(1)
第7章 原子力発電 ‐どうやって電気を作っているか
テキスト 実感する化学 第7章(見開き、7.1-7.3)を読んでおくこと。 (目安時間:2時間)
Moodleの指定課題を行おう(目安時間:2時間)
第3回
原子力エネルギー(2)
第7章 原子力発電 ‐事故、放射線、健康被害など
テキスト 実感する化学 第7章(7.4-7.5)を読んでおくこと。 (目安時間:2時間)
Moodleの指定課題を行おう(目安時間:2時間)
第4回
原子力エネルギー(3)
第7章 原子力発電 ‐燃料の採掘、使用済み燃料の環境などへの影響
テキスト 実感する化学 第7章(7.10-7.11)を読んでおくこと。 (目安時間:2時間)
Moodleの指定課題を行い、クラスメートの意見を参考にして自分の意見を整理しよう (目安時間:2時間)
第5回
化石燃料(1)
火力発電所 - 熱効率、天然ガス (シェールガス、メタンハイドレート)
化学リスク論のテキスト(物質循環の化学)第1章を読んでおく (目安時間:2時間)
Moodleの指定課題を行おう (目安時間:2時間)
第6回
化石燃料(2)
火力発電所 - IGCC+CCS
化学リスク論のテキスト(物質循環の化学)第1章演習問題5を行う。目安時間:2時間)
Moodleの指定課題を行い、クラスメートの意見を参考にして自分の意見を整理しよう (目安時間:2時間)
第7回
ここまでの復習と、再生可能エネルギーのイントロ
これまでの復習と演習 (原子力発電所、火力発電所、それぞれについて作った表を見直そう) 、エネルギーミックス、再生可能エネルギーイントロ
Moodleの指定課題を行い、クラスメートの意見を参考にして自分の意見を整理しよう (目安時間:4時間)
第8回
電子移動で取り出すエネルギー / 再生可能エネルギー
(1)
電子移動で取り出すエネルギー(第8章) - 電池の例
テキスト 実感する化学 第8章(見開き、8.1)を読んでおくこと。 (目安時間:2時間)
Moodleの指定課題を行おう (目安時間:2時間)
第9回
電子移動で取り出すエネルギー / 再生可能エネルギー
(2)
第8章 電子移動で取り出すエネルギー -使い終わった電池、レアメタルの採掘、太陽光/風力発電+蓄電池、Smart Grid
テキスト 実感する化学 第8章(見開き、8.3)を読んでおくこと。 (目安時間:2時間)
Moodleの指定課題を行おう (目安時間:2時間)
第10回
電子移動で取り出すエネルギー / 再生可能エネルギー
(3)
第8章 電子移動で取り出すエネルギー - 電気自動車、水素燃料自動車、燃料電池 -
テキスト 実感する化学 第8章(8.8)を読んでおくこと。 (目安時間:2時間)
Moodleの指定課題を行おう (目安時間:2時間)
第11回
電子移動で取り出すエネルギー / 再生可能エネルギー
(4)
第8章 電子移動で取り出すエネルギー ‐ 水素社会、水素はどうやって作って、運んで、貯めておく?
テキスト 実感する化学 第8章(8.8)を読んでおくこと。 (目安時間:2時間)
Moodleの指定課題を行い、クラスメートの意見を参考にして自分の意見を整理しよう (目安時間:3時間)
第12回
窒素循環、食料とエネルギー
第11章 栄養:脳を働かせる食事 ‐ 食料生産と、健康やエネルギー、環境の関係
テキスト 実感する化学 第11章(見開き、11.1)を読んでおくこと。 (目安時間:2時間)
Moodleの指定課題を行おう (目安時間:2時間)
第13回
アグリビジネスとアグロエコロジー
遺伝子工学
第12章 遺伝子工学 - 遺伝子組み換え食品など
テキスト 実感する化学 第11章(見開き、11.1)を読んでおくこと。 (目安時間:2時間)
Moodleの指定課題を行い、クラスメートの意見を参考にして自分の意見を整理しよう (目安時間:2時間)
第14回
持続可能性
パームオイル生産(マレーシア)の例
レポート作成・提出(目安時間:4時間)
第15回
総括
社会と化学のかかわり
これまでの復習を行う。ここまでのまとめを、講義内で配布する紙に、事前にまとめておくこと。(目安時間:4時間)
第16回
期末試験
ここまでの全体の内容
エネルギー・環境・食糧生産の結びつきを見直し、もう一度考える。(目安時間:4時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 5% B: 10% C: 10% D: --%
成績評価法
小テスト10%、レポート又はディスカッション20%、中間・期末試験70% で評価する。
教科書にかかわる情報
教科書
書名
実感する化学(下)
ISBN
9784860434458
著者名
廣瀬千秋(訳)
出版社
㈱エヌ・ティー・エス
出版年
2015
備考
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
キーワード
グリーンケミストリー、ゼロエミッション、サステイナブル
実務家教員
持続可能な開発目標(SDGs)
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
関連科目
化学物質リスク論, 地球環境論
履修条件
連絡先
環境共生棟103 izumi.k@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
講義後、又は、金曜日 (14:30-17:00)
授業、会議、出張などがあると時間が取れない場合があるので、できるだけ事前に連絡をください。
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