開講年度
開講学部等
2025
工学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
火3~4
講義
3.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1062210460
社会建設基礎工学[Basic of Civil Engineering]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
鈴木 素之[SUZUKI Motoyuki]
ー
担当教員[ローマ字表記]
鈴木 素之 [SUZUKI Motoyuki]
特定科目区分
対象学生
対象年次
1~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
本講義は,社会建設工学についてよりよく知ってもらうことを目的としている.英語で「Civil Engineering(市民工学)」と綴られる土木工学を基に,計画学や環境工学などを融合した工学である社会建設工学のものづくりを,将来技術者として働くことをイメージしながら理解し,2年以降の基礎科目の知識の必要性を認識するとともに,実社会においてどのように応用されているかを理解することを目的としている.
本講義の担当教員には公務員,建設コンサルタント,ゼネラルコントラクター(総合建設業)等の実務経験のある教員が含まれており,各教員は実務経験を活かして,建設事業プロセスの進み方に沿って,それぞれの立場,役割,仕事内容,大学生の時に勉強しておくこと等について授業を行う.
したがって,本講義は選択科目ですが,本学科の1年生全員が履修するように指導しています.
授業の到達目標
【知識・理解の観点】
(1)社会建設工学におけるものづくりを理解する.
(2)社会建設工学に必要な専門知識を理解する.
【追加の目標】
(1)社会建設工学におけるものづくりを理解する.
(2)社会建設工学に必要な専門知識を理解する.
授業計画
【全体】
講義は,オムニバス形式で行われます.
講義内容は次の週までに指定の様式にとりまとめ,宿題として提出します.
また,最終課題として,“授業外学習の指示”の欄にある各課題のうち計3件に関するレポート(1課題あたり1000字以内)を提出してもらいます.
なお,講義の順番や担当者は変更されることがあります.
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
ガイダンス・社会建設工学概論(鈴木素之)
講義の進め方、ならびにこれから学ぶ社会建設工学の歴史・役割について概説する。
自分の身の回りのインフラを観察しながら生活してみましょう。
(学修時間の目安:4時間以上)
第2回
社会建設工学の仕事(1)(吉本)
具体的な公共土木施設の建設事業を例に挙げ,事業の始まりから終わりまでを説明しながら,社会建設工学の仕事について学ぶ.企画立案や調査計画段階から,設計,施工,維持管理までの一連の流れを学びながら,各段階でどのような職種(公務員,コンサル,ゼネコンなど)の人が携わるのかを知り,学生自身が将来どのような職に携わりたいのかをイメージさせる.
1回目は,例として挙げる建設事業の概要を説明した後,企画立案について,事業の企画と立案とはなにか?それは誰がどのように行うのか?などについて説明する.
また,具体的な建設事業のプロジェクトを対象として,各段階でかかわった担当者を講師として招き,それぞれの職種の役割と仕事内容を説明していただく.また,その上で大学で学ぶ講義がどのように係るかについても説明し,大学で学ぶ意味を考える.
社会建設工学の仕事については,前後の回で関連があります.各回,資料を配布しますので,復習をしっかりとしておいてください
(学修時間の目安:4時間以上)
第3回
社会建設工学の仕事(2)(吉本)
2回目は,調査計画について,事業の調査計画とはなにか?それは誰がどのように行うのか?などについて説明する.
また,具体的な建設事業のプロジェクトを対象として,各段階でかかわった担当者を講師として招き,それぞれの職種の役割と仕事内容を説明していただく.また,その上で大学で学ぶ講義がどのように係るかについても説明し,大学で学ぶ意味を考える.
社会建設工学の仕事については,前後の回で関連があります.各回,資料を配布しますので,復習をしっかりとしておいてください
(学修時間の目安:4時間以上)
第4回
社会建設工学の仕事(3)(吉本)
3回目は,設計について,計画された事業の設計とはなにか?それは誰がどのように行うのか?などについて説明する.
また,具体的な建設事業のプロジェクトを対象として,各段階でかかわった担当者を講師として招き,それぞれの職種の役割と仕事内容を説明していただく.また,その上で大学で学ぶ講義がどのように係るかについても説明し,大学で学ぶ意味を考える.
社会建設工学の仕事については,前後の回で関連があります.各回,資料を配布しますので,復習をしっかりとしておいてください
(学修時間の目安:4時間以上)
第5回
社会建設工学の仕事(4)(吉本)
4回目は,施工について,設計された構造物とは何か?それについて誰がどのように建設していくのか?などについて説明する.
また,具体的な建設事業のプロジェクトを対象として,各段階でかかわった担当者を講師として招き,それぞれの職種の役割と仕事内容を説明していただく.また,その上で大学で学ぶ講義がどのように係るかについても説明し,大学で学ぶ意味を考える.
社会建設工学の仕事については,前後の回で関連があります.各回,資料を配布しますので,復習をしっかりとしておいてください
(学修時間の目安:4時間以上)
第6回
社会建設工学の仕事(5)(吉本)
5回目は,維持管理について,建設された構造物や周辺環境の維持管理とはなにか?その維持管理は誰がどのように管理するのか?などについて説明する.
また,具体的な建設事業のプロジェクトを対象として,各段階でかかわった担当者を講師として招き,それぞれの職種の役割と仕事内容を説明していただく.また,その上で大学で学ぶ講義がどのように係るかについても説明し,大学で学ぶ意味を考える.
社会建設工学の仕事については,前後の回で関連があります.各回,資料を配布しますので,復習をしっかりとしておいてください
(学修時間の目安:4時間以上)
第7回
The current status and future trend of Energy.(Azizul)
1. What is energy?
2. Balance between energy and environment.
3. Renewable energy.
4. Microbial Fuel cells for a sustainable future.
The Balance between Energy Demand and Environment
The need for energy is increasing day-by-day. Due to the use of IoT, AI and EV, the demand of clean energy is increasing worldwide, However, many places in the world are still dark at night. In fact, almost 20 % of the total population of the world are suffering from the lack of electricity. So, we need to find a clean and safe source of electricity for the sustainable future. Moreover, the following points should be considered while searching the balance between the energy and the environment.
1. The status of the energy demand and the supply of clean energy in Japan and the world as a whole.
2. How to make a balance between the increasing demand and the supply of the clean energy?
3. Should we consider the self-sufficient approach for energy demand?
4. What is the future application green energy which is generated from plant microbial fuel cell?
(学修時間の目安:4時間以上)
第8回
インフラメンテナンス(吉武)
我が国の橋梁やトンネルといった社会インフラは,建設後50年を迎えようとするなど「高齢化」が進行しているが,これらを決して「老朽化」させてはならない.高齢化した社会インフラでも,人々が安全・安心して使用できるように常に健全な状態に保つにはメンテナンスが重要となる.本講義ではインフラメンテナンスに関する話題提供を行い,その必要性について一緒に考える.
日常生活から社会インフラの現在の状態をよく見ていきましょう.講義ではインフラメンテナンスに関連する課題を与える.
(学修時間の目安:4時間以上)
第9回
水質と環境(山本)
河川,湖沼,海域の水質について,基本項目やその歴史,日本や世界での水質汚染問題について講述する.本講義の関連科目は,環境保全工学,環境保全工学演習,衛生l工学Ⅰ,衛生工学Ⅱである.
【最終課題】出身地における水環境について生物の生息状況や生活とのかかわりからまとめよ.
(学修時間の目安:4時間以上)
第10回
橋梁のこれまでとこれから(渡邊)
社会基盤施設の中でも重要な橋梁について,歴史,その魅力や課題について紹介していく.この内容は構造力学,鋼構造工学,複合構造などと連携していく.
授業で取り上げた橋梁にその特徴や歴史等ついて調べてみる.
(学修時間の目安:4時間以上)
第11回
河川堤防の研究の最前線(森)
※2年次からのコース分け(東アジア国際コース・社会建設工学コース)の方法についても説明しますので,必ず出席して下さい.
洪水から人命や資産を守ってくれる河川堤防は土で出来ています.本講義では,河川堤防の特徴とその被災はどの様な種類があるのか,実例をもとに紹介します.あわせて,中国地方の実際の河川堤防を対象に取り組んでいる,被災メカニズムの解明やスマート堤防の実験など,新しい研究の動向について説明します.
(1) BBCもしくはCNNのサイトにある災害に関する英語のニュースを一つ選び,その5W2H※を意識して,日本語で320字以上400字以内で要約して下さい.なお,参考にしたニュースのリンクも出典として必ず記入して下さい.
(2) そのニュースを選んだ理由を日本語で160字以上200字以内で説明して下さい.
※5W2H:「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(だれが)」「What(なにを)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」「How Much(いくらで)」.なお,ニュース中に記載がない項目は,無視して構いません.
(学修時間の目安:4時間以上)
第12回
情報通信技術とデータサイエンス(神野)
近年発達した情報通信技術とデータサイエンスの、建設分野での活用と影響について紹介する。具体例として、衛星、ドローン、AIなどの話題に触れる。関連科目は、空間情報学、測量学、土木計画学などである。
建設工事において、情報通信技術 (ICT)の活用により労力(工数)をどの程度減らせるのか。このテーマについては、公的機関や研究者により、色々な報告書または論文が出され、ネット上で公開されている。その1つを探して読み、ICTを活用しない/する場合の労力の比較事例を1つ挙げて、次の内容を1000字以内でまとめなさい。
✓ 出典(読んだ報告書や論文の著者、タイトル、年、URL)
✓ 比較事例は、何の工事に関するものか
✓ その工事のどの作業にICTを活用したか
✓ 活用しなかった場合の工数(人日な
ど)
✓ 活用した場合の工数(人日など)
✓ 工数を何%減らせたか
(学修時間の目安:4時間以上)
第13回
まちづくりと交通について考える、土木工学の中の計画系(榊原)
まちづくりの重要なツールとしての公共交通の役割について説明します.
併せて,土木工学の中での計画系の位置づけ,他分野との連携の必要性などについて説明します.
「○○×交通×まちづくり」の○○に自分で選んだ語句(テーマ)を入れて、自分の体験に基づいて自分の考えをまとめてください。「○○」は講義で取り上げたテーマでもよいが、以下を必ず含めること
① 自分の体験を含めること
② 自分自身の考えを述べること。総論や両論併記ではなく、自分の意見を明確に記載すること
(学修時間の目安:4時間以上)
第14回
盛土と締固め - 人がつくる地盤の安全をマネジメント -(中田)
土構造物の盛土について,種類と機能,設計・施工の考え方,材料,施工を説明するともに,盛土に関連する遺産について紹介する.盛土は締固めによって建設されることから,締固めの目的と機構についても解説する.
締固め(版築)について、目的、方法についてまとめる。また、版築によって建造された歴史的構造物を取り上げ、取り上げた理由を説明するとともに、建設の経緯、その構造物の構造や寸法、材料など(締固めや土量に対する情報)も整理する。
(学修時間の目安:4時間以上)
第15回
建設材料のこれから(山田)
良い構造物を造り,構造物を長く美しく使用していくためには,材料特性を十分に理解したうえで,適切な材料を選定することや,メンテナンスを行うことが求められる。
講義では,建設材料として使用されることが多いコンクリートについて,最新の動向を概説する。
関連科目は,建設材料学,建設基礎実習Ⅰである。
以下の①②についてまとめなさい.
① 特殊なコンクリートについて調べ,その特徴や適用される場面についてまとめなさい。
② どのようなコンクリートができると良いと思うか,その特徴と適用される場面について自分の考えをまとめなさい。
(学修時間の目安:4時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 30% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
最終課題 70%、授業後の宿題 30%
授業後の宿題は「講義内容を指定の様式にとりまとめること」です。
最終課題は「“授業外学習の指示”の欄にある各課題のうち3件を選択し取り組むこと」です。
最終課題の提出に誤りや不備がある場合は採点されませんので,注意してください。
講義には毎回出席すること(出席は欠格条件です)。但し,病気などやむを得ない理由で欠席・遅刻する場合は必ず担当教員に理由を申し出て,その指示に従うこと。通院記録や診断書等を確認する場合があります。
講義日程について変更がある場合は,初回ガイダンスで案内を致します。
レポート等の作成での生成系AIの利用については,本学が定める方針「山口大学における学生の生成系AI(ChatGPT 等)の利用に関する留意事項」(令和5年9月27日)に従います。その中で「○生成系AIと学修活動との関係性、成績評価 大学における学修は学生が主体的に学ぶことが本質であることから、授業担当教員の許可・指示がない場合、生成系AIの結果をそのまま自分の成果としてレポートや論文等を作成することは一般的に不適切と考えられます。もし、このような不適切使用が判明した場合は、本学の懲戒に関する各規則に則り厳格に対応します。」とされています。また,「○著作権との関係性 生成系AIを利用して生成した文章等を利用する際は、意図せず既存の著作物に係る権利を侵害する可能性があるため留意が必要です。」とされています。上記の事項について留意してください。
教科書にかかわる情報
備考
必要に応じて,テキストは使わずプリント等を配布する.
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
本科目は,本プログラムの学習・教育目標のうち,以下の目標に対応しています.
(C)実務に応用できるデザイン能力をはぐくむ
C-1 実務を理解し,内包する問題点や解決すべき課題を発見する能力
【その他】
いずれの課題についても,1000字程度を目安に,基礎セミナーで習得した日本語表現の技術を用い,他者にわかりやすいものを心がけて下さい.
キーワード
社会基盤、環境、防災、実務家教員
持続可能な開発目標(SDGs)
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
関連科目
履修条件
連絡先
連絡先:各教員
とりまとめ:鈴木素之
msuzuki@yamaguchi-u.ac.jp
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オフィスアワー
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